商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2014年  >  2014年07月07日号

週間相場分析2014年07月07日号


いつ修正安しても不思議ない

gold.jpg

7/4 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は7月3日時点で796.39トン。6月13日の787.08トンを直近のピークに、週明け16日782.88トン(4.2トン減)⇒17~20日782.62トン(0.26トン減)⇒週明け23~27日785.02トン(2.4トン減)と減少が続いたが、週明け30日に790.70トンへ5.68トン増加した後、翌7月1日には更に796.39トン(5.69トン増)と増加に転じた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは6月24日時点で12万0859枚、前週比4万2564枚増。取組高は6月24日時点で39万枚台、7月2日時点で40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(6月26日⇒7月3日)では、当業者は売り玉3200枚増に対し買い玉4700枚増、非当業者は売り玉3800枚増に対し買い玉2200枚増。

総合分析

 東京金期先は7月に入ってからも目ぼしい修正安はなく、6月2日の安値4075円から7月3日の高値4359円まで284円(7%)高を演じた。さすがに、RSI(相対力指数)が70ポイントの高値警戒ラインに達していることもあり、そろそろ応分の修正安が欲しいところ。ニューヨーク金についても、ファンドの買い越しが6月24日時点で12万枚超、取組高に占める割合が3割強に達しており、こちらもいつ買い玉整理で修正安に移行しても不思議ない。

白金

需給の支援で下げにくい!?

platinum.jpg

7/4 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した今年上半期(1~6月)の米新車販売台数は前年同期比4.3%増の816万3942台で、上半期としては金融危機前の2007年以来、7年ぶりに800万台を超えた。一方、ドイツ自動車工業連盟が発表した6月の同国内新車販売台数(乗用車)は前年比2%減の27万7600台。また、同連盟は、今年の同国乗用車生産台数を前年比4%増の565万台になると予想、3月時点の従来見通し(555万台)から上方修正した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは6月24日時点で4万3435枚、前週比2157枚増。取組高は6月24日時点で6万5000枚台、7月2日時点で7万枚台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリー別(6月26日⇒7月3日)では、当業者は売り玉1万1100枚減に対し買い玉1900枚増、非当業者は売り玉6300枚増に対し買い玉6600枚減。

総合分析

 南アフリカ共和国ではようやく白金鉱山ストが終結したばかりだというのに、今度は南アフリカ全国金属労組の組合員約22万人がストに踏み切った。これには国営電力会社エスコムの一部従業員も加わっており、『送電に支障が出て、白金鉱山の操業再開に悪影響を及ぼす』との連想から、再度、白金の供給懸念が浮上している。主要国の自動車販売・生産の好調を受けた白金の自動車触媒向け需要増加観測も相まって、引き続き白金価格は下げにくく、上げやすい状況へ。

灯油

コストアップとアジア市場の堅調が支援

oil.jpg

7/4 15:30現在

海外情勢

 リビアが反政府組織とリビア政府の歩み寄りで石油危機が回避されるとの見方が浮上、原油輸出再開のメドがついたとの見方から、一時、北海ブレント原油は110ドル台へ下落、ニューヨーク原油期近も104ドル近くまで下げた。しかし、イラク情勢の緊迫化は続き、4日の時間外取引では111ドル後半へと反発、更に地合が引き締まる動きとなり、ニューヨーク原油期近も105ドル奪回の動きを示している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の内部要因を見ると、6月24日現在の大口投機玉のポジションは54万8016枚の買いに対して8万9047枚の売り、差し引き45万8969枚買い越しと3週連続で増加した。イラク情勢の緊迫化と米国内原油在庫の減少がその背景。東京灯油市場の非当業者売買バランスは7月3日現在、7313枚売りに対し6587枚買い、差し引き726枚売り越しと、一般投資家は上値警戒から売り先行のパターンだが、当業者の買い越しが続いていることは商社が先高を予想していることを裏付ける。

総合分析

 東京灯油相場の上昇要因は、イラク情勢の緊迫化に加えて、コストアップとアジア市場の堅調が挙げられる。原油の輸入価格が大幅に上がり、石油会社の灯油精製コストは上昇を余儀なくされ、卸値引き上げに結びつき、それが期先限月にも反映されている。リビア情勢の鎮静化は想定されていたことで、イラク情勢が緊張感を強めていることから、北海ブレントが反発へ転じている点に注目したい。ニューヨーク原油価格も104ドル台を固めて上昇する構えを見せるなど、原油先高見通しに加えて、更に円安進行を考えると、東京灯油期先は8万5000円を超えて上昇する可能性が高い。

大豆

作付面積発表され天候相場本番

grain.jpg

7/4 20:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は現地時間30日の2014年の米国大豆の実作付面積発表と6月1日現在の全米大豆在庫発表を前に冷静な動きが続いている。大豆の作付面積に対する事前予想は平均が8215万エーカー(最大8400万エーカー、最小8050万エーカー)で、3月末に発表された8149万エーカーを66万エーカー上回るものだ。米商品先物取引会社アレンデールの実地調査は8320万エーカーで、ここまで増えた理由を大豆がトウモロコシに比べて割高だからとしている。一方、6月1日現在在庫の事前予想平均は3億7800万bus(最高4億4000万bus、最小3億3400万bus)で、前年の4億3500万busを5700万bus下回ったが、市場は在庫減を見込んで買い戻しが入っており、在庫が事前予想を大きく下回らない限り、そのインパクトは薄そうだ。ポイントは2014年の米国大豆作付面積が決まって、市場の目が新穀に向くこと。これまでより増して市場は米中西部の天候に神経質に反応しよう。

国内市場

 東京一般大豆市場の取組が増えている。6月2日の8422枚から26日には12954枚と約54%増加したのは市場振興策が行われたのと、天候相場を意識した売買が出てきたからだ。米国で大豆の作付面積が大幅に増えるのは必至だが、生産量を決めるのは天候で、夏に向けて波乱含みが予想される。

ゴム

一目均衡表の雲を上抜く事が出来るか

20rubber.jpg

7/4 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり180~510トン台。週末現在、原料は62.40バーツ、オファーは8月積216.00セント(円換算約231.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月4日現在、前旬比422トン減の21205トン。入庫量477トンに対し出庫量は899トン。
【納会】当限6月限は24日に納会を迎え、受け渡し枚数878枚。納会値段206.1円(2.1円高)。

展開予想

 東京ゴムは210~216円の横ばいで推移。週初から週中にかけては、為替が200日移動平均線を下回ったことにより円高が進行したこと、また上海ゴムが15000元近辺で上値重く推移したことにより、東京ゴムは次第に下値を切り下げ一時210円台を割り込んだ。しかしながら週末にかけて米雇用統計の大幅な改善により為替が反発したことにより210円台前半に回復した。週末現在は211円台で推移している。
 罫線は6月5日と6月17日の安値を結んだラインにかろうじて支えられているため、未だ220円への上昇の可能性を残している。現状220円近辺に位置している雲の上限が来週以降215円台に切り下がってくるため、強気転換がより容易になったようにも見えるが、逆にその水準を上抜けなかった場合には弱気地合いを鮮明にさせることになる。
 鞘は先週とほぼ変わらず、当先の鞘は順ザヤ10-12円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

ドル高のシナリオが揃った

20usdjpy.jpg

7/4 15:30現在

海外情勢

 6月の米国の雇用統計は非農業部門雇用者数が予想(21万5000人増)を大幅に上回る28万8000人増となって、利上げのタイミングが早まるとの見方が広がり、ドルは1ドル=102円台へ上昇した。ニューヨークダウが1万7000ドルを超えて史上最高値を更新したほか、米長期金利も上昇して、米国の市場関係者は、『ドル高のシナリオが揃った』と見ている。

国内情勢

 米国の景気回復期待が高まり、ドル高となったのは6月の米雇用統計が市場予想を上回る伸びとなったためだ。米国経済のファンダメンタルズの強さがドルを支えるとの見方が市場に広がっている。日本の成長戦略や日銀の動きは材料とならず、米国の動きに話題が集中した。1ドル=102円台半ばの水準へ向けた動きを示し、ドル高・円安基調が鮮明に。

総合分析

 米国の経済指標は景気回復を示すものが目立つようになったが、決め手はやはり雇用統計で、失業率の低下が与えたインパクトは強い。米国は10月に量的緩和策の削減が終わり、利上げ策が検討されるとの見方が台頭しており、同時に米長期金利も上昇するなどドル高・円安の方向が示された。異例な小動き相場の長期化で、円高異変が起こるとの見方は一部にあるが、当面、ドル高・円安基調が先行し、6月18日の102円31銭を抜いて、6月4日の102円80銭、4月22日の102円73銭をも抜けば4月3日の104円07銭が視野へ。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp