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週間相場分析2014年06月30日号


目先は修正安の可能性

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6/27 15:30現在

海外情勢

 米ゴールドマン・サックス・グループは23日に発表したリポートで、商品相場はイラク情勢の緊迫化による上昇後、向こう1年間に5.5%下落するとの見通しを示し、貴金属については15%下落すると予想した。また、ブルームバーグ・ニュースがトレーダーやアナリスト15人を対象に実施した調査の中央値によると、今年第3四半期(7~9月)の金相場は1オンス当たり1250ドルになると予測されている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で7万8295枚、前週比1万7168枚増。取組高は17日時点で37万枚台、25日時点で39万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(19日⇒26日)では、当業者は売り玉1万7600枚減に対し買い玉2900枚増、非当業者は売り玉4000枚増に対し買い玉1万6600枚減。

総合分析

 東京金期先は25日に4344円まで上昇。4月の高値水準(7日の4357円、15日の4360円)へ近づいた達成感、相対力指数が70ポイントに急接近した高値警戒感から、目先的には修正安へ移行する可能性がある。もっとも、日足で2月5日の4074円と6月2日の4075円とで"Wボトム"を形成、これを下回ることは考えにくい。6月2日から25日までの上げ幅(約270円)に対し、3分の1押しは90円安の4254円、半値押しは135円安の4209円。

白金

スト終結でも当面は供給不安不変!?

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6/27 15:30現在

海外情勢

 英国自動車工業会が発表した今年5月の英国の自動車生産台数は11万6655台、前年同月比9.8%減と、3ヵ月ぶりに前年実績を下回った。一方、中国自動車工業協会が発表した今年5月の中国の新エネルギー自動車(純電気自動車・プラグインハイブリット車)生産台数は、前年同期比98%増の3770台。欧州ビジネス協議会が発表した今年5月のロシアの乗用車・小型商用車販売台数は前年同月比12.2%減の22万9506台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で4万1278枚、前週比766枚減。取組高は17日時点で6万7000枚台、25日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は7万1000枚台。カテゴリー別(19日⇒26日)では、当業者は売り玉500枚減に対し買い玉600枚増、非当業者は売り玉3400枚減に対し買い玉4500枚減。

総合分析

 南アフリカ共和国では、白金大手3社と同国鉱山労働者・建設組合連合会とが賃金などに関して正式合意、5ヵ月間続いた鉱山ストは終結したが、この報に対し、内外の白金価格の反応はさほど大きくなかった。 これは、"スト終結の可能性"で急落した際、早々に"スト終結"を織り込んでいたためと推察される。今後は、鉱山の操業再開の動向に関心が移ることになるが、当面は設備点検等で本格的な操業再開が困難なことは明白で、供給減少が白金価格の下値を支えそうだ。

ガソリン

イラク紛争による原油高が後押し

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6/27 15:30現在

海外情勢

 イラク情勢は緊迫状態が継続。北海ブレント原油主導でニューヨーク原油も追随している。イラク過激派武装勢力がシリアから武器を調達、イランがイラク支援の方針を明らかにしていることもあり、紛争が激化する恐れが強いと市場では見ている。北海ブレント原油がバレル当たり120ドルへ接近する可能性ありとの専門家の見方もある。ニューヨーク原油期近は米国内石油需要の増加期待もあり、105ドルを超えた高値圏での推移が続いている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは6月17日時点で54万5061枚買いに対し8万7905枚売り、差し引き45万7156枚買い越し(前週41万8011枚買い越し)とファンドの買い増しが見られる。東京ガソリン市場の非当業者の売買バランスは26日時点で1万5531枚買いに対し1万4360枚売り、差し引き1171枚買い越しとなっている。

総合分析

 海外原油相場はイラク紛争激化による原油供給不安を背景に堅調に推移している。ニューヨーク原油期近は105ドルの抵抗線を突破し、ケイ線は上放れの線形になりそう。ブレント原油も堅調で、これに連動して東京ガソリン期先は8万円台半ばまで上昇するのに多くの時間はかかるまい。円高が一服すれば買い気が強くなり一段高の可能性あり。中期目標値は8万5000円。

コーン

当面底固い動きを予想

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6/27 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は19日に4.5075ドルまで反発、17日の4.3550ドルから反発した。背景は米中西部北域の穀倉地帯で断続的な降雨が続き、生育に悪影響が出るとの見方が高まっているからだ。特にアイオワ州北部からミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州にかけて大雨が降り、トウモロコシの生育にブレーキがかかるとの不安が利食の買い戻しを誘った。ただし、今回の降雨はトウモロコシを一段高に導くというよりテクニカルな買いを誘っただけと判断することができる。米農務省が発表した6月15日時点の全米18州平均のトウモロコシ作柄状況を見ると"優"と"良"の合計は76%と前年同期の64%を大きく上回っている。中西部北域の雨が長期化すれば作況は悪化しようが、現時点では天候不安をハヤす段階ではない。このようななかで気になるのは原油価格の高騰で、米国のエタノール生産が好調なこと。これはトウモロコシ需要を増加させる要因で、シカゴトウモロコシ期近の4.50ドル以下は下げ過ぎとの見方もできる。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は6月2日の2万5990円から17日の2万6610円まで620円反発。シカゴトウモロコシの反発と為替が円安含みとなったことが主因だ。5月から6月初めにかけて2500円の棒下げを見せただけに当面底固い展開を予想したい。

ゴム

買い人気はまだ続くのか

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6/27 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり150~260トン台。週末現在、原料は65.10バーツ、オファーは7月積221.30セント(円換算約235.30円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月24日現在、前旬比547トン減の21627トン。入庫量1046トンに対し出庫量は1593トン。
【前検】6月度前検は前期、後期ともに0枚。

展開予想

 東京ゴムは続伸するも220円で上値が重い。週初はHSBC中国製造業PMIが予想を上回ったことまた銅市場の上昇によって上海ゴムが15,000元を突破したことにより、東京ゴムは約7円急伸するも219.5円で反落した。その後週中に一旦220円を付けるも、週末にかけて米国の経済指標悪化による円高基調から手仕舞い売りが加速し、週末現在は217円台で推移している。
 罫線は直近高値244.8円、及び安値190.3円の半値戻しである217.5円近辺を上抜いたことによりさらに上昇したが、221円台には一目均衡表における雲の上限が抵抗線として待ち構えている。またRSI14は70近辺と、買われ過ぎ水準を週初から維持している。このことから220-221円の突破には相当数の抵抗をこなす必要があり、将来的に突破するとしても一旦玉調整により210-215円台に引き緩む可能性がある。
 鞘は先週とほぼ変わらず、当先の鞘は順ザヤ10-12円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

米低金利の影響でドル弱含み

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6/27 15:30現在

海外情勢

 米国のGDP(国内総生産)確定値が下方修正されたことから、米金融当局の低金利政策続行が見込まれ、主要通貨に対してドルが下落した。また、低利回りの米ドルで資金を調達し、高利回り通貨に投資するキャリートレードが見られた。円・ドル相場はニューヨーク市場で一時1ドル=101円48銭の円高となったが、その後、101円台後半の小幅レンジの動きとなり、米国経済と金利の新しい動きを待つ形。

国内情勢

 FRB(米連邦準備制度理事会)がゼロ金利の継続という慎重な方針を明らかにしたことが尾を引いて、ドルの下落基調が続くとの見方が少なくない。それでも、米国の経済指標が改善され、ドルが反発へ転じるとの見解や、テクニカルアナリストの多くが、『ドルの下値は浅く、揉合商状が続く』と分析している。

総合分析

 米国は政策金利引き上げの環境が整わず、出口戦略が先延ばしになるとの見方が多い。東京市場は安倍政権の成長戦略に対して過大な期待を持てないとされ、先行きは円安へ向かうとの声は多いものの、当面、様子を窺う神経質な商状が続きそうだ。1ドル=102円に乗せる円安となっても、そこで足踏み状態になるとの見方が多い。ディーラー泣かせの往来相場が継続。


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