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週間相場分析2014年06月23日号


"初戻りは売り"の可能性も!?

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6/20 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は18日時点で782.62トン。直近の動きを見ると5月23日の776.89トンをボトムに、5月27日~6月2日の785.28トン⇒6月3日~13日の787.08トンと増加したものの、その後一転、6月16日の782.88トン⇒6月17~18日の782.62トンと、再び減少しており、この保有残高減少が金価格続伸にブレーキをかける一因になったことが窺える。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは10日時点で6万1127枚、前週比1976枚増。取組高は10日時点で37万枚台、18日時点で38万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉7200枚減に対し買い玉1500枚増、非当業者は売り玉4600枚増に対し買い玉4000枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近が1300ドル台へ、東京金期先が4300円台へと急伸した。これまで材料難が続き、何らかの新規材料を欲していたところで、イラクの政情悪化やFRBの実質ゼロ金利継続が材料視された格好といえる。ただ、この急伸でそれら材料を織り込みつつあるともいえ、このまま内外の金価格が上昇を続けることが出来るかはやや疑問。むしろ、『初戻りは売り』の格言もあるように、目先的には新規売りと利食売りに反落する恐れもあるだけに、注意が必要か。

白金

乱高下しやすい地合

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6/20 15:30現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した5月の欧州全域(EU+EFTA全29ヵ国)の新車販売台数は113万3727台、前年同月比4.3%増と、9ヵ月連続で前年実績を上回った。また、英調査会社LMC Automotiveが発表した今年5月の世界のライトビークル(乗用車・小型商用車を指す。中大型商用車除く)販売台数は、季節調整済み年率換算で8760万台と、昨年12月の最高記録8830万台に近いものとなった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは10日時点で4万2044枚、前週比3762枚減。取組高は10日時点で6万9000枚台、18日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は7万5000枚台。カテゴリー別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉9300枚増に対し買い玉500枚減、非当業者は売り玉1300枚減に対し買い玉8500枚増。

総合分析

 南アフリカ共和国の鉱山ストでは、一旦、『労使が原則的に合意』と伝えられたものの、その後、労組側が複数の追加要求(リストラ・解雇の一定期間停止、スト期間中の懲戒処分撤回など)を行なったことで、依然としてスト終結の先行きは不透明なままだ。こうした不安定な状況を受けて、内外の白金価格も急落⇒反発と落ち着かない展開。引き続き、ストを巡って乱高下しやすい地合であることを念頭に置いて慎重に成り行きを見届けたいところ。

原油

中東の緊張続き上昇基調を強める

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6/20 15:30現在

海外情勢

 イラクでイスラム教スンニ派の武装組織が油田地帯を攻撃、大型油田からの原油積み出しが停止する恐れがあり、北海ブレントはバレル114ドル台、ニューヨーク原油相場が106ドル台へ上昇。武装組織とイラク政府軍との戦闘が激化、首都バグダッドへ侵攻すると緊張感は更に高まる。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉ポジションは6月10日時点で、10万2865枚売りに対し52万0876枚買い、差し引き41万8011枚買い越しと前週比で増加。東京原油市場の非当業者売買バランスは6月19日時点で、2285枚売りに対し9727枚買い、差し引き7442枚買い越しと強気リードの内容。

総合分析

 ニューヨーク原油価格はイラク情勢緊迫化を映した北海ブレント原油の上昇に追随する格好。米国が中東情勢不安を沈静化するために武力行使するなど強い軍事力で紛争を封じ込める力が無くなり、中東地域の緊張感は高まる一方だ。このため、海外原油価格が急騰する可能性が高まり、それだけ東京原油先限も一段高の公算が大きくなる。東京原油期近は7万円割れ水準から、一気に7万円台後半へ上昇する展開が見込める。

コーン

当面底固い動きを予想

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6/20 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は19日に4.5075ドルまで反発、17日の4.3550ドルから反発した。背景は米中西部北域の穀倉地帯で断続的な降雨が続き、生育に悪影響が出るとの見方が高まっているからだ。特にアイオワ州北部からミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州にかけて大雨が降り、トウモロコシの生育にブレーキがかかるとの不安が利食の買い戻しを誘った。ただし、今回の降雨はトウモロコシを一段高に導くというよりテクニカルな買いを誘っただけと判断することができる。米農務省が発表した6月15日時点の全米18州平均のトウモロコシ作柄状況を見ると"優"と"良"の合計は76%と前年同期の64%を大きく上回っている。中西部北域の雨が長期化すれば作況は悪化しようが、現時点では天候不安をハヤす段階ではない。このようななかで気になるのは原油価格の高騰で、米国のエタノール生産が好調なこと。これはトウモロコシ需要を増加させる要因で、シカゴトウモロコシ期近の4.50ドル以下は下げ過ぎとの見方もできる。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は6月2日の2万5990円から17日の2万6610円まで620円反発。シカゴトウモロコシの反発と為替が円安含みとなったことが主因だ。5月から6月初めにかけて2500円の棒下げを見せただけに当面底固い展開を予想したい。

ゴム

買い人気はまだ続くのか

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6/20 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり200~380トン台。週末現在、原料は63.90バーツ、オファーは7月積220.00セント(円換算約234.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月31日現在、前旬比340トン減の22174トン。入庫量469トンに対し出庫量は809トン。
【前検】6月度前検は前期、後期ともに0枚。

展開予想

 東京ゴムは週間で10円強の急反発。 週初は材料難から動意薄く200円前後で推移するも、週中に上海ゴム市場が抵抗線であった14300近辺を上抜けたこと、またイラク情勢の緊張によって原油価格が上昇したことにより売り方の手仕舞いが加速、さらに直近高値の208.8円を上抜けたことにより新規買いをも呼び込み一時211.9円まで急上昇した。週末現在は209円台で推移している。
 罫線はこの反発によって三角保合いを上方向に突破し、さらに一目均衡表の雲の中に進入している。また遅行線も強気転換を示している。しかしながら雲の上限が220円近辺に推移しているため、雲抜けにはさらに約10円の上昇が必要となり、そこまでの反発力があるかは疑問が残る。RSI14も63をやや買われ過ぎを示唆しており、今後さらに上昇するとしても相応の玉調整をこなしながらということになりそうである。
 鞘は先週とほぼ変わらず、当先の鞘は順ザヤ10-12円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

米長期金利の下落でドル安

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6/20 15:30現在

海外情勢

 FOMCは長期に低金利策が継続されるという内容で、利上げに関する言及はなかった。利上げ期待を裏切るハト派的な内容がドル売りを促し、ドルは主要通貨に対して全面安。1ドル=101円台後半の円高含みの地合を継続。スペイン国債の格付け引き上げの噂もユーロ高ドル安を誘った。

国内情勢

 円ドル相場は1ドル=101円台後半で推移。米国の低金利策持続がドル売りを誘い、FOMCで低金利継続方針が明らかにされたことが尾を引いている形。102円台に接近する場面もあったが一時的。ディーラーは様子を窺って、積極的なポジションを取ろうとしないため、小動きを余儀なくされた。

総合分析

 米金融当局が低金利政策を続ける方針を明らかにし、利上げが論じられなかったため、米国の出口戦略が先延ばしされる可能性が出てきた。それでも、米国の景気が回復して、長期金利が上昇するとドル高要因となる点に注意。米国の経済指標の改善を背景に1ドル=102円台後半の円安が予想され、短期的には103円目標の円安進行を見込む声が聞かれる。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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