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週間相場分析2014年06月09日号


再度4000円を試す公算も

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6/6 15:30現在

海外情勢

 中国メディアの新京報は3日、『金価格は中国大媽(中国の個人投資家を指す言葉)が金を買い漁った時の水準まで値を戻すことはもはや望みが薄い』と伝えた。また、2013年第2四半期に中国大媽が購入した金は385トン以上に達するが、同年4月13日~2014年4月3日までの約1年間で北京での金価格は18%も下落、22金はグラムあたり69元(約1131円)も下落し、中国大媽の計算上の含み損は260億元(約4263億円)に達すると報じた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド筋)の買い越しは5月27日時点で7万3391枚、前週比2万3100枚減。取組高は5月27日時点で39万枚台、6月4日時点で38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(5月29日⇒6月5日)では、当業者は売り玉5900枚増に対し買い玉2100枚減、非当業者は売り玉1700枚減に対し買い玉6400枚増。

総合分析

 東京金期先は6月2日に4075円まで売られ、日足チャート上で今年2月5日の4074円とほぼ顔合わせした。ここで下げ止まり大きく切り返せば"Wボトム"形成となるが、指標であるニューヨーク金の足取りの重さからすれば、円相場急落などの突発材料がない限り、大きく切り返すのは難しそう。そうなると、昨年10月16日の3975円、同11月21日の4020円、同12月5日の4001円、同12月20日の4002円に続き、再度4000円の下値を試す公算も。

白金

ストの行方に引き続き注目

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6/6 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した今年5月の米新車販売台数は前年同月比11.4%増の160万8693台と、3ヵ月連続でプラスとなった。また、日本自動車工業会が発表した今年4月の日本の自動車生産台数は前年同月比3.4%増の77万484台と8ヵ月連続で増加。一方、世界半導体市場統計が発表した今年の半導体市場予測は、前年比6.5%増の約3254億米ドル(約33兆4511億円)で、伸長率が5%を超えるのは2010年以来4年ぶり。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド筋)の買い越しは5月27日時点で4万5687枚、前週比1138枚減。取組高は5月27日時点で7万枚台、6月4日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリー別(5月29日⇒6月5日)では、当業者は売り玉1900枚増に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉2100枚減に対し買い玉400枚増。

総合分析

 AMCU(南アフリカ鉱山・建設労働組合連合)のジョゼフ・マスンジュワ委員長は3日、ロイターに対し5ヵ月に及ぶ白金鉱山ストについて、政府が示した打開策を検討中であり、週内に組合員の意見を問う方針だと述べた。この報を受け、ストが終結するかもしれないとの期待で白金鉱山会社の株価が3日に上昇するなど、今後のストの動向にますます注目が集まっている。動向次第では内外の白金価格も乱高下する恐れがあるだけに、その成り行きを引き続き注視したいところ。

ガソリン

次第に基調が引き締まる

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6/6 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格の堅調は、米国内の原油集散地在庫が予想外に減少したうえ、長期連続減少の影響力は強い。特に、景気回復に伴う個人消費の伸びで在庫が取り崩されているとの解釈が注目されている。米国内原油生産は急増しているが、それは原油相場に織り込み済み。WTIは102ドル台半ばで底固い地合示す。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の5月27日時点の大口投機玉のポジションは52万6135枚の買いに対し10万2999枚の売り、差し引き42万3136枚の買い越しで、前週比1万2928枚増と5月6日時点の38万3093枚から3週連続増加し、ファンドは強気方針を堅持。東京ガソリン市場における非当業者の売買バランスは5日時点で1万3274枚の買いに対し1万2141枚売り、差し引き1133枚買い越しと均衡していたバランスは買い越し玉の増加傾向へ変化した。

総合分析

 東京ガソリンは下値不安が薄れている。ウクライナの緊張が緩和しても海外原油価格は崩れず、ニューヨーク原油主導の底固い動きが支え。米国、日本ともガソリンの需要期である夏を迎えてファンダメンタルズは堅調となりつつある。今後、円安が支援要因として加わる可能性が高いだけに先高人気台頭で売り玉の手仕舞を誘い、東京ガソリン期先は一段高も想定出来よう。7万8000円台を固めた後、8万円を抜く展開へ。

コーン

穀倉地帯の天候良く生育は順調

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6/6 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は5日に4.4850ドルまで下落、5月9日の5.1950ドルから70セント近くも下げた。背景は米中西部で作付作業がほぼ終了し、好天で生育が進んでいるからだ。米農務省が発表した6月1日現在の全米18州平均のトウモロコシ作付進展率は95%で、過去5年平均の94%とほぼ同じ、発芽率も80%と順調ぶりを見せている。また、今年初めて発表された作柄状況では"優"と"良"の合計が74%と前年同期の63%を上回り、供給面での安心感が市場の売りを誘ったといえよう。シカゴトウモロコシ期近はフシ目の4.50ドルを下回り、次の目標は2月11日の4.3725ドルとなるが、この安値でトウモロコシの輸出需要を喚起するとの見方もある。しかし、国際市場でブラジル産が出回っていることから、反発しても小幅との見方があり、天候絡みの強材料が出てこないと5ドル台の回復は難しい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安に追随、4月30日の高値2万8490円から2500円近く下げた。円安は下支え要因だが、強材料が不足しており、4月22日の2万7710円が上値抵抗線となろう。

ゴム

ゴム在庫が増加を続け上値が重い

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6/6 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり140~350トン台。週末現在、原料は61.07バーツ、オファーは6月積210.00セント(円換算約225.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月29日現在、前旬比634トン増の22514トン。入庫量1557トンに対し出庫量は923トン。

展開予想

 東京ゴムは続落、190円台前半へ。週初に三角保合いの下限であった196.7円を完全に下抜けたことにより手じまい売りが加速し192.6円まで急落した。週中は円安進行や原油の反発などを手掛かりに197円近辺まで値を戻したものの、週末には上海市場が下落し14000元を割り込んだことにより東京ゴムは190円割れを試す展開に。190.3円でかろうじて反発したもの上値重い展開が続いている。週末現在は193円台で推移している。
 罫線は三角保合いを下抜けたことで軟調地合いが一層色濃くなっている。RSI14が週中に30近辺まで下落したもののそのレベルで支えられていることから、建玉調整による反発も考えられるが、一目均衡表の基準線及び転換線が200円辺りで推移しているため、たとえ戻してもその近辺で戻り売りとなる可能性が高い。
 鞘は先週とほぼ変わらず、当先の鞘は順ザヤ10-12円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

ECB利下げ織り込み小幅な動き

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6/6 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク市場は米長期金利低下で一時はドル安・円高の動きもあったが、米国の各種経済指標(非製造業景況指数など)が改善されてドル高、米株高となるなか、ドル高・円安の動きが認められる。このため、ドル・円相場は1ドル=102円台半ばの動き。ECB(欧州中央銀行)が政策金利をマイナス0.1%まで引き下げると発表し、一時はドルが対ユーロで上昇したものの、想定内の追加緩和策とされ、終盤、ユーロが対ドル、円ともに上昇した。

国内情勢

 市場関係者は米雇用統計発表待ちのなか、米国の雇用が改善されてドル高・円安を予測する向きが多く、円売り・ドル買いのスタンスが目立つ。それでも、米経済指標動向を見極めるまで大きなポジションをとる向きは少ない。1ドル=102円台前半を維持、市場全般に円安基調であるとの見解が大勢を占めている。

総合分析

 米雇用統計の改善がドル高・円安に結びつくのは自然の姿で、市場は材料として消化している。ポイントは日本政府の成長戦略の中身である。即効性のある策であれば市場は敏感に反応し、短期間で103円台乗せの円安ムードが広がろう。米国のIMM(国際通貨市場)におけるファンドのポジションも注目されるが、売り玉の買戻し圧力は弱くなっているため、今後、円安を抑制する要因となりにくい。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引100,000円・損失限定取引453,000円(平成29年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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