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週間相場分析2014年06月02日号


2月の安値を下回らずに推移出来るか

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5/30 15:30現在

海外情勢

 香港の統計当局が5月27日に発表したデータを基にしたブルームバーグ・ニュースの算出によると、4月の中国本土の香港からの金の純輸入量は65.4トンと、3月の80.6トン、前年同月の75.9トンをそれぞれ下回った。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は5月28日時点で785.28トン。5月23日の776.89トンから休場明けの27日に785.28トンへ急増したあと、横ばいで推移した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは5月20日時点で9万6491枚、前週比4858枚増。取組高は20日時点で39万枚台、28日時点で37万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(5月22日⇒29日)では、当業者は売り玉5600枚増に対し買い玉4100枚減、非当業者は売り玉1100枚増に対し買い玉1万0800枚増。

総合分析

 休場明けの5月27日にニューヨーク金が急落、その後も続落したことに加え、為替が円安・ドル高に振れたことから、東京金期先は5月30日に4100円台割れまで売られた。この結果、日足チャートは下値切り下がりの線型となり、先安不安が強まった格好。目先的には反動高もあろうが、強材料が乏しいことから本格的な基調回復は難しいと思われ、そうなると、当面の焦点は、2月の安値(2月5日の4074円)を大きく下回らずに推移出来るかどうかになろう。

白金

鉱山ストは5ヵ月目に突入

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5/30 15:30現在

海外情勢

 南アフリカ共和国では白金鉱山のストライキがついに5ヵ月目に突入。そうしたなか、同国統計局が5月27日に発表したのは、同国の鉱山生産は今年第1四半期(1~3月)に年率24.7%減少し、四半期ベースでは1967年第2四半期(4~6月)以降で最大の落ち込みを示した。また、鉱山生産の急激な落ち込みの影響もあって、同国の今年第1四半期のGDPは前期比0.6%減と、2009年以来のマイナス成長となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド筋)の買い越しは5月20日時点で4万6825枚、前週比620枚増。取組高は5月20日時点7万枚台、28日時点7万1000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリー別(5月22日⇒29日)では、当業者は売り玉3400枚減に対し買い玉100枚減、非当業者は売り玉2300枚増に対し買い玉1100枚減。

総合分析

 南アの白金鉱山スト長期化を受け、白金価格は引き続き下げにくい状況となっている。そうしたなか、5月26日に就任したラマトルディ鉱物資源相は27日、同省幹部から職務について説明を受け次第、ストの仲裁に着手すると言明。早速、鉱山会社とAMCUとの賃金交渉合意に向けた調停チームを結成し、29日から会合を行う予定とされる。この会合の動向次第では内外の白金価格が波乱する可能性もあり、まずはその動向を注視したいところ。

原油

欧州の原油供給不安でブレント底固い

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5/30 15:30現在

海外情勢

 米国内の原油集散地であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が連続減少(5月23日現在、前週比150万バレル減)し、需要好調による在庫取り崩しと評価されて原油の強材料となった。また、ウクライナ情勢の緊迫化で北海ブレントも底固い動きを示す。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉ポジションは5月20日現在、50万7592枚の買いに対し9万7384枚の売り、差し引き41万0208枚買い越しと買い玉増、売り玉減とファンド筋の買い気の強さは明らかだ。東京原油市場における非当業者売買バランスは5月29日時点で1万0126枚の買いに対し2466枚の売り、差し引き7660枚買い越しと投資家の先高期待を映している。

総合分析

 海外原油相場は、①米国内原油在庫の減少、②リビア情勢が再び緊迫化、している、③ウクライナ情勢深刻化...などニューヨーク原油や北海ブレント原油価格の上昇に結びつく。これらの材料を背景に、ニューヨーク原油期近は104~105ドルへの水準切り上げも可能となろう。東京原油期先は6万6000円台維持が強気勢の課題。下値不安が薄れると再び6万8000円台が視野に入る。日米とも夏場のガソリンの行楽需要期を迎えるため原油価格も"夏高"となる可能性が高い。更に米メキシコ湾岸に大型ハリケーン襲来など突発材料があれば一気に噴き上げる場面も想定出来るが...。

大豆

旧穀と新穀の逆ザヤが縮小へ向かう

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5/30 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は5月22日に15.3675ドルまで上昇したものの、新穀11月限の下落を嫌気して連休明けの26日に15ドル大台を割り込んだ。29日には旧穀の需給ひっ迫を再認識した買いが入り、再び15ドルを回復する場面も見られたが大台を維持出来ず、15ドルが上ガサの様相だ。その背景は米農務省が発表した25日時点の全米18州平均の大豆作付進展率が59%と過去5年平均の56%を上回り、新穀11月限が下落、それに追随したからだ。今年は大豆の作付面積が8150万エーカーと前年の7650万エーカーから500万エーカー増える見通しで、生育が順調に進むと豊作機運が台頭して新穀限月が圧迫され、それにつれて期近が下落すると見るのが妥当だろう。5月29日のシカゴ大豆期近の清算値は14.99ドル、新穀11月限は12.4425ドルで、2.5475ドルの逆ザヤだが、今後は徐々に縮小していこう。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴの弱地合を映して5万5450円まで下落した。チャートを見ると、4月18日の5万7680円、同30日の5万7730円でWトップを形成したあとの下げ途上にあり、まずは3月28日の5万4730円が下値目標となろう。

ゴム

レンジの底割れを試すか

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5/30 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~120トン台。週末現在、原料は63.72バーツ、オファーは6月積217.00セント(円換算約231.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月29日現在、前旬比634トン増の22514トン。入庫量1557トンに対し出庫量は923トン。
【納会】当限5月限は26日に納会を迎え、受け渡し枚数270枚。納会値段194.4円(1.0円高)。

展開予想

 東京ゴムはレンジ内で揉み合いながらも次第に下値を試す展開。週初は上海ゴムが指定倉庫の在庫減少を手掛かりに堅調となったことを受け、東京ゴムも208.8円まで上昇した。しかし週中から週末にかけて上海ゴムの反落、円高進行、さらには世界ゴム協議会がタイの軍事政権によるゴム在庫の放出はないと発言したことにより次第に軟調地合となり、大台の200円を下抜けたことにより手じまい売りが加速、一時197.4円まで下落した。週末現在は198円台で推移している。
 罫線は依然三角保合い内での動きとなっているが、週初に上抜けに失敗したこと、また支持線の196.7円に接近していることから下抜けを視野に捉えた展開となっている。また、一目均衡表の転換線と基準線がデッドクロスを形成しているところからも売り優勢の地合いが見て取れる。
 鞘は先週とほぼ変わらず、当先の鞘は順ザヤ10-12円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

方向定まらず小幅な動き続く

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5/30 15:30現在

海外情勢

 米国の長期金利が昨年7月以来の水準へ低下したためドル売りを誘い、円強含みの動き。1ドル=101円台半ばから後半で推移。欧州勢はドル買い・ユーロ売り、円買い・ユーロ売りのポジションを示したが、その後は欧州の金利情勢見通しが不鮮明なこともあり、様子を見るスタンスとなり、静観する向きが目立った。米金利情勢とECB(欧州中央銀行)の追加利下げの有無が焦点。市場関係者のなかには利下げを見越してユーロ安・ドル高と見る向きが少なくない。

国内情勢

 米国の株価の軟調懸念でリスク回避の円買いが見られる。国内は株高⇒円安との期待はあるが、株、為替とも小幅な動きで関連性はひと頃よりも希薄に。目下、ユーロの動きが反映されやすい地合となっているため、欧州情勢がポイント。このほか、国内景気の見通しが不透明で、貿易赤字を背景に『円安へ振れそうだ』との意識は強いものの、政府の景気対策が期待外れになる恐れが円高要因になっている。

総合分析

 米国の金利動向が不安定なことや、欧州の金融政策の行方を見極めるまで動きにくい。テクニカルで100円80銭~102円と予想レンジを示す邦銀の有力ディーラーは、『安全通貨としての円を意識する海外筋が参入していることが市場の円高地合を形成している一因』という。ただ、円買いは一時避難であり、先行き円安基調へ向かうとの見方も根強い。目先、102円をクリアすると円安が加速するとの見方もある。


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