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週間相場分析2014年05月07日号


次回は2014年5月19日号になります。

連休明けに波乱の可能性も否めない

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5/2 15:30現在

海外情勢

 香港統計局によると、3月の香港から中国向けの金の純輸出量は85.128トンで、前月の112.314トンを下回った。 一方、IMFによると、3月のロシアとトルコの金保有高が前月比で減少した。具体的に、トルコは483トン、前月比14.3トン減、 ロシアは1041トン、同1.2トン減となった。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は4月末時点で787.94トンとなり、月初から23.04トン(2.8%)減。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは4月22日時点で8万1833枚、前週比2541枚増。取組高は4月22日時点で37万枚台、30日時点で38枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(4月24日⇒5月1日)では、当業者は売り玉300枚減に対し買い玉3000枚減、非当業者は売り玉600枚増に対し買い玉3300枚増。

総合分析

 米国の量的緩和策の追加縮小決定、米株価の史上最高値圏推移、ドル高・ユーロ安傾向、金ETFの保有残高減少など、相変わらず金にとってマイナス材料が目を引くが、それでも4月中は内外ともに底固く推移出来たといえよう。そうしたなか、2日の米雇用統計発表等を受けて、また、ヘッジファンドの決算絡みでニューヨーク金がどう動くのか。東京金は大型連休で休場のため、取引再開時に一気にニューヨーク金に対する遅れを取り戻そうと波乱する可能性も否めず要注意。

白金

強弱の微妙な綱引きで三角保合に

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5/2 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータによると、4月の米新車販売台数は季節調整済み年換算で1604万台と、2ヵ月連続で1600万台を超えた。一方、日本自動車工業会によると、3月の自動車生産台数は前年同月比14.0%増の93万9761台と、7ヵ月連続で増加。また、タイ工業連盟自動車産業部会のオンアート部会長によれば、政治的混乱の長期化で国内消費が冷え込み、今年第1四半期の新車販売は月間10万台に届かず、このままでは今年の販売目標120万台の達成は困難だという。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4月22日時点で4万2351枚、前週比1896枚減。取組高は4月22日時点、30日時点ともに6万3000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリー別(4月24日⇒5月1日)では、当業者は売り玉1800枚増・買い玉100枚増、非当業者は売り玉700枚減・買い玉1000枚増。

総合分析

 南アフリカ共和国では鉱山ストが14週間も継続。そうしたなか、東京白金期先の日足チャートはますます"上昇ペナント型"に接近、このままスト継続⇒供給不安増幅となれば、日足が示唆する上放れの可能性も。ただ、その一方で、7日の下院議員選挙までに交渉妥結を目指すとの見方もあり、実際にそうなれば、一気に供給不安後退で足取りを崩す恐れもある。そうした強弱の微妙な綱引きがそのまま三角保合に繋がっているといえ、引き続き慎重にストの行方を見極めたい。

原油

米国内原油在庫の高水準が弱材料

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5/2 15:30現在

海外情勢

 4月25日現在の米国内原油在庫が前週比1n70万バレル増の3億9940万バレルとなり過去最高水準を記録した。これはシェールオイルの増産と原油輸入量の増加を映したもので、ウクライナ情勢緊迫化による供給不安を打ち消した格好だ。しかし、欧米の景気回復で石油需要が増加する可能性から、『バレル当たり100ドル割れに対する警戒感の台頭で反発する余地あり』との見方もある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機家のポジションは4月22日時点で、51万7023枚の買いに対し10万6898枚の売り、差し引き41万0125枚買い越しとファンドは強気方針を堅持。東京原油市場の非当業者売買バランスは5月1日現在、9200枚の買いに対し1413枚の売り、差し引き7787枚の買い越しと、これも強気勢が主導する内容。

総合分析

 ウクライナ情勢の緊張感が続いており、リビアの反政府武装勢力と政府の対立で原油積み出し港の封鎖が続くなど、依然、供給不安は消えない。米国内の石油需給の緩和は弱材料だが、国際的な緊張の高まりによる供給不安の再燃でニューヨーク原油が100ドル台に返り咲くと東京原油期先も追随し、6万6000円~6万7000円の水準へ浮上する可能性がある。

コーン

連休明けの需給予想に注目

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5/2 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は利食売りが出ながらも5ドル台を維持する堅調な展開を続けている。その背景は、主産地である米中西部が低温と大雨に見舞われ、トウモロコシの作付作業が遅れているからだ。トウモロコシを作付するには地温が10度を超えることが必要で、しかも、大雨で土壌がぬかるんでいては、作付作業はままならない。ちなみに、米農務省が発表した4月27日時点の作付進展率は 19%で、過去5年平均の28%を下回っており、今後の天候が心配だ。ただ、昨年同週の作付進展率は5%と歴史的に低い水準だったが、天候さえ良くなれば、機械化の恩恵を受けて一気に作付作業が進展することがあるので、現時点で過大評価するのは危険といえる。とはいうものの、常に頭に入れておきたいのは2014年の米トウモロコシの作付面積見通し(作付意向面積)が9169万1000エーカーと前年を約370万エーカー下回っていること。作付作業が遅れれば、それだけ単収が低下、減産リスクは高くなる。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は為替が保合のなかシカゴ高を素直に映す格好で、3万円に手が届く水準まで買われた。シカゴトウモロコシは天候次第の展開が予想される。大型連休明けの9日に米農務省から2014~15年度の需給予想が発表されるので、これにも注目したい。

ゴム

上値を目指す材料が足りないか

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5/2 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり5~20トン台。週末現在、原料は61.86バーツ、オファーは5月積215.00セント(円換算約230.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月20日現在、前旬比69トン減の21948トン。入庫量1159トンに対し出庫量は1228トン。

展開予想

 東京ゴムは200円台後半で保合い商状。週初は上海ゴムが売られ過ぎの反動及び連休前の玉調整により反発すると、東京ゴムもその流れを受け約1週間ぶりに206円台を回復した。その後もFOMC声明が好感されたことによる円安基調を眺めて比較的堅調に推移するものの、材料難から210円を上抜くほどの勢いはない。週末現在は206円台で推移している。
 罫線は一目均衡表の転換線を上抜いていることから、若干の戻り基調は確認できるもののまだ戻り売りの範疇に過ぎない。一目均衡表における雲が位置する230円台への回復を見ない限り、トレンド転換は難しい。上海ゴムは週初に14,800元台まで値を戻したものの、25日移動平均線の位置する14,900元を上抜けずその後14,200元台へ下落している。地合いの弱さから週明けに14,000元へのトライも考えられる。
 鞘はフラット、もしくは若干の順鞘に修正されている。国内の在庫事情を考えると、減産期の明ける来月から一段と順鞘が拡大する可能性は十分にあるだろう。

為替

いずれ円安含みの局面へ

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5/2 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク為替市場では新興国通貨が続伸。ECB(欧州中央銀行)の資産購入計画の観測からユーロが対ドルで3週間ぶりの高値をつけ、ポンドが対ドルで4年ぶりの高値をつけたほか、円は対ドルで小幅高の1ドル=102円台前半へ。米週間新規失業保険申請件数が9週ぶりの高水準となったが、その影響は未消化。

国内情勢

 国内景気見通しの明るさや米国株に対する割安感を映した日本株高が一時的な円弱含み場面を演出した。ユーロは対円で堅調となり、円の対ドル上昇を抑える形となった。目下、米国株高見通しを背景に日本株高⇒円安の動きも認められる。

総合分析

 国内景気対策が計画通り進むとの見方や、消費税引き上げによる景気への悪影響が軽微にとどまるとの楽観的な観測で株高=円安となる可能性が高まりつつある。外資系銀行のディーラーは、『小幅な動きが続くがいずれ円安含みとなり、1ドル=103円台へ向かう公算が大きい』としている。


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