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週間相場分析2014年04月28日号


底固さを維持出来るか!?

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4/25 15:30現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSが発表した『Gold Survey 2014』によると、2013年の金現物需要は4957トン、前年比15%増と大幅に増加した。なかでも、金価格下落を背景に宝飾品需要が好調で、前年比18%増の2361トンと、過去6年で最多となった。また、今年の金価格見通しを、年平均1225ドル(昨年の1411ドルから13%ダウン)とし、年間レンジを1100~1400ドルとした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは15日時点で7万9292枚、前週比9307枚減。取組高は15日時点で36万枚台、23日時点で37枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(17日⇒24日)では、当業者は売り玉300枚減に対し買い玉1100枚減、非当業者は売り玉6300枚減に対し買い玉5500枚減。

総合分析

 米株価反発による株式市場への人気シフト、ドル高・ユーロ安傾向、更にはヘッジファンドの実質的な決算シーズンである5月を前に玉整理が進行しやすい状況にあるなど、金にとっては気懸りな材料が多いなか、内外の金価格は上値重い一方で、現状、ニューヨーク金は1200ドル台後半、東京金は4200円前後で底固さも見せている。今後、5月に入り、更なる玉整理進行、金ETFの保有残高減少が警戒されるが、それでも引き続き底固さを維持出来るかどうかが当面の焦点に。

白金

南ア鉱山ストの動向に要注目

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4/25 15:30現在

海外情勢

 欧州自動車工業会によると3月の欧州全域の新車総販売台数は148万9796台、前年同月比10.4%増と、7ヵ月連続で前年実績を上回った。また、オーストラリア統計局によると、3月の同国内新車販売台数は2月の9万2459台から0.3%減の9万2168台と、3ヵ月連続で減少した。なお、三大白金鉱山と労組AMCUの協議は続く見通しで、ストライキは3ヵ月に及んでいる。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは15日時点で4万4247枚、前週比987枚増。取組高は15日時点で6万7000枚台、23日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリー別(17日⇒24日)では、当業者は売り玉3200枚増に対し買い玉1000枚減、非当業者は売り玉1100枚増に対し買い玉5300枚増。

総合分析

 海外情勢でも触れた通り、南アの鉱山ストは3ヵ月もの長期に及び、それに伴う白金供給不安が白金価格の下支え要因になっている。そうしたなか、南ア政府は現地時間5月7日に行われる下院議会総選挙前にストを終結させたい意向と伝えられ、今後、鉱山会社とAMCUとの間で協議が急速に進む可能性もある。仮に、スト終結となれば、それまでの供給不安が緩和、白金価格が軟化する恐れもあるだけに、今後のスト動向には要注目といえよう。

灯油

円安と海外原油高によるコスト上昇を反映

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4/25 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は北海ブレントがウクライナ情勢緊迫化で110ドルを超す堅調となったため、これに連動する展開となった。また、米国内の石油集積地(オクラホマ州クッシング)在庫の減少もサポート要因で、全米原油在庫は記録的な高水準ながら、米中西部の原油荷もたれ解消が強材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機家ポジションは4月18日現在、買い玉52万3490枚に対し売り玉11万3939枚、差し引き40万9551枚の買い越しとファンドは強気。東京灯油先物市場は非当業者の売買バランスが24日時点で、5408枚売りに対し5899枚買い、差し引き491枚買い越しと、買い玉の利食いで買い越しが減少したが、強気姿勢は変わらない。

総合分析

 ニューヨーク原油の底固さが東京灯油の強材料で、同時に現物面でも自主減産による供給量の減少がサポート要因。先行きの円安見通しと原油高による原油処理コスト上昇分の製品転嫁で卸値引き上げは不可避であり、アジア向け輸出需要の増加も見込めるため、シンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料相場の堅調も反映し、期先が8万円大台を固めて地合は引き締まる可能性が高い。

大豆

米国が大豆輸入し需給ひっ迫感弱まる

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4/25 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は17日の15.3175ドルから下落、24日には14.64ドルまで売られた。高値から68セント強下げたのは、米国のブラジル産の買い付けが増加するとの見方が出て、旧穀(2013~14年度)の需給タイトの度合が若干緩むとの見方が強まっているからだ。丸紅の販売によるブラジル産大豆2杯が輸出仕向先の中国から米国に変更されたことが明らかになり、その後もWPI社が、『米国向けに振り替えられた中国向けの本船は少なくとも12杯に達する』と伝えて、米国内の足元の大豆需給タイト感が弱まり旧穀中心に下落した。大豆とトウモロコシの比価は3を超えていたが、これにより24日には2.87まで後退した。中国のデフォルトでブラジルの輸出価格は下がっており、安値の大豆が米国に流入することも想定出来る。中国のデフォルト分を米国が輸入する格好で、これが続けば、旧穀限月が新穀限月に急速にサヤ寄せすることが想定出来る。

国内市場

 東京一般大豆期先は、対ドル円相場が小動きに推移したため、シカゴ大豆に素直に追随、4月18日の5万7680円から23日に5万6620円まで下落して切り返し、24日には5万7000円台まで回復している。ただ、東京市場は29日から大型連休に入るため、全般に商いが手控えられると見て良かろう。

ゴム

基調転換にはまだ日数が必要か

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4/25 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり0~30トン台。週末現在、原料は61.00バーツ、オファーは5月積220.00セント(円換算約235.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月10日現在、前旬比42トン減の22017トン。入庫量1162トンに対し出庫量は1204トン。
【納会】当限4月限は23日に納会を迎え、受け渡し枚数345枚。納会値段200.0円(4.0円高)。

展開予想

 東京ゴムは週初から上海ゴムが年初来安値を更新したことを嫌気し200円を割り込み196.7円まで急落。その後は、現物価格との割安感から買戻しが入り、200円台前半まで反発した。しかし依然として上海ゴムは弱く14000元台をキープできるかが焦点であり、また割り込むようであれば東京ゴムも再び200円割れとなる可能性がある。週末現在は、200円台前半で推移しており、再び200円を割らなければ来週にかけて210円トライも期待できるが、罫線はダウントレンドであり25日移動平均のある220円付近や一目均衡表の雲下限である230円前半を突破しない限りトレンド転換は難しい。このような弱い地合いを考えると再び安値を更新することも考えられ、目先190円付近が支持線となるであろう。
 鞘は期近~中限が若干高い状態から納会を経て当先3円程の順鞘に修正された。国内の在庫事情を考えると、一段と順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

リスク回避で円買われる

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4/25 15:30現在

海外情勢

 中国の経済成長鈍化や理財商品のデフォルト懸念で米株価への悪影響が懸念され、安全通貨としての円が買われてドル安・円高の動き。日本やアジアの株安もリスク回避の心理が増幅した結果である。中国株の下落が先行、他市場にも波及する懸念がドル売り・円買いに結びついている。

国内情勢

 日米首脳会談はTPP(環太平洋経済連携協定)を巡り、合意に至らず協議継続となり、事実上のタナ上げとなったため、失望感から日経平均株価が下落、これを見て円が上昇する場面となった。日銀の追加緩和策も期待薄という失望感が台頭している。1ドル=102円台前半で円強含み。

総合分析

 日本経済は緩やかな景気回復、株価堅調、円安のシナリオ通りに動くとの見方がある。公共投資の拡大は企業収益を改善する。一方で消費税負担による家計消費の減退というマイナス面はあるが、日銀の金融政策は続行中で、円安は輸出企業の収益拡大、為替差益に結びつく点に明るさがある。このため、政策を反映して、今後は日本株高と円安が緩やかに進行、夏に1ドル=103円、年末に104円といった緩やかな円安進行の公算が大きい。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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