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週間相場分析2014年04月21日号


底固さを重視!?

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4/18 15:30現在

海外情勢

 英金属取引大手サクデン・フィナンシャルによると、FRBの量的緩和縮小という下押し要因があるものの、インドや中国から堅調な実需が見込めることなどから、金価格は4~6月期に1250~1370ドルと横ばい圏を推移する見通し。主要国のインフレが低水準にとどまる見通しを踏まえ、主要中銀がすぐに利上げに動かないこともあり、『今後数ヵ月、金利動向が金価格を圧迫するとは思わない』と指摘。資金流出が続いていた金ETFは新規の買いが入る余地が生じていると分析。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは8日時点で8万8599枚、前週比1万1546枚減。取組高は8日時点、16日時点ともに36万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉4600枚増に対し買い玉3100枚増、非当業者は売り玉1500枚減に対し買い玉ほぼ変わらず。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1200ドル台半ば~1300ドル台前半、東京金期先は4200円台前半~4300円台後半の狭いレンジ内で揉み合っている。これを、『頭重い』と捉えるか、それとも、『底固い』と捉えるかだが、新規材料が乏しいこと、ヘッジファンドの決算期である5月に向かって玉整理が進行していること、金ETFの保有残高が減少傾向にあることなどマイナス要因がありながらも、失望売りを浴びず推移しており、『底固さ』を重視すべきと思われる。

白金

より基調が引き締まる

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4/18 15:30現在

海外情勢

 中国汽車工業協会によると、今年3月の同国新車販売台数は216万9100台、前年同月比6.6%増と、2月の17.8%増から伸び率が1桁台に鈍ったものの、13ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、インド自動車工業会によると、国内の2013年度(2013年4月~2014年3月)の新車(乗用車+商用車)販売台数は313万6423台、前年度比9%減と、5年ぶりに前年実績を下回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは8日時点で4万3260枚、前週比2412枚増。取組高は8日時点、16日時点ともに6万6000枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉2600枚増に対し買い玉500枚増、非当業者は売り玉700枚増に対し買い玉2800枚増。

総合分析

 東京白金期先は一時4700円台前半まで下落したものの、すぐさま反発。その結果、3月の安値(3月28日の4632円)を下回らなかったことで、日足チャートは三角保合のなかでも先高を示唆する"上昇ペナント型"の線型へと更に接近する格好に。ニューヨーク白金期近日足も下値切り上げ型の足取りを維持しており、内外ともに基調はより引き締まっているといえそう。南アの鉱山スト長期化や主要国の自動車生産・販売の好調など需給要因が引き続き下支えに。

ガソリン

米景気回復が強材料

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4/18 15:30現在

海外情勢

 米国内原油在庫の増加がWTIの弱材料ながら、集散地のオクラホマ州クッシングの原油在庫は10週連続減少し、米国の景気回復は個人消費の増加期待となって、原油高の下支え要因となっている。一方で、中国経済の減速懸念や欧州経済指標の改善難が上値を抑制しているのは否めない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機家ポジションは4月8日現在、ネットロングが39万9787枚とネットロングが前週から増加。米景気回復とウクライナ情勢の緊迫化を反映した動き。東京ガソリンの非当業者売買バランスは17日現在、売り1万0726枚に対し、買い1万2524枚、差し引き1798枚買い越しとなり、海外原油市況の堅調が強気方針堅持を選択させていると市場関係者は判断している。

総合分析

 ガソリン現物市場では石油会社が卸値引き上げを予定、更にSS(ガソリンスタンド)の安売り競争を止めるべく、在庫処理先は民間を避け、自衛隊関連のユーザーへ捌くなど価格維持に努力している。精製設備の停止や廃棄は生産調整の一環。海外原油高によるコストアップが東京ガソリン期先にとって強材料となる。ニューヨーク原油相場が上昇すると東京ガソリンはキロリットル当たり7万円大台が見えてくる。

コーン

作付減少で天候リスクが増大

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4/18 15:30現在

海外市場

 米穀倉地帯ではトウモロコシが5月上旬にかけて本格的な作付作業に入る。シカゴトウモロコシ期近は4月9日に5.19ドルまで上昇したが、その背景には低温があった。トウモロコシは地温が10度以上でないと作付しても発芽しなかったり、発芽しても生育不良になるため低温は大敵だ。気温が上昇するとの予報が出て作付作業が進展するとの見方に、17日にシカゴトウモロコシ期近は4.93ドルまで下落したが、注意したいのは、5ドル大台を割り込んだものの下げ幅が最小限にとどまったことだ。その理由は、2014年の米トウモロコシの作付面積が前年を約367万4000エーカー下回る9169万8000エーカー(作付意向面積)と予想されているためだ。作付面積が367万4000エーカー減ると、単収160bus、収穫率92%で、生産量は5億4000万bus減る計算で、シカゴトウモロコシは例年以上に"天候リスクプレミアム"が大きくなろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ高に追随して4月2日に2万8370円、16日に2万8410円まで上昇した。しかし、為替が若干円高に振れたため、一段高をつけることは出来なかった。シカゴトウモロコシが天候相場入りしたため、下げにくい環境にあるが、3万円を目指すには円安という支援材料が必要と思われる。

ゴム

2012年の安値205.6円が見えてきた

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4/18 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり20~30トン台。週末現在、原料は65.50バーツ、オファーは5月積230.00セント(円換算約245.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比249トン減の22059トン。入庫量778トンに対し出庫量は1027トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規のみで135枚(675トン)。再検はなし。前期分20枚(100トン)と合わせて、合計155枚(775トン)。

展開予想

 東京ゴムは210~220円のレンジで揉み合い。週初から週中にかけては米株高などを背景にドル円が底堅く推移したことによって210円台後半を維持していた。しかし週末に上海ゴムが下値支持線である14950元を割り込んだことにより一時14495元まで暴落すると、東京ゴムもこの流れに引きずられ210.2円まで下落した。週末現在は210円台で推移している。
 罫線は直近安値である210.0円(2月6日)は支持されているものの、下落トレンドラインを上抜くような動きはなく、地合いは弱い。来週も210円台を維持できれば建玉調整から220~230円への反発も期待できる。しかしたとえ反発したとしても230円台前半に一目均衡表の雲があるため、そのレベルを完全に抜けない限り強気転換失敗、結果戻り売りとなる可能性が高い。
   鞘は依然期近~中限が若干高い状態が継続しているが、国内の在庫事情を考えると、減産期の明ける6月前後から再び順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

米金融情勢を反映し不安定

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4/18 15:30現在

海外情勢

 イエレンFRB議長が利上げに慎重な姿勢を示し、米金融政策が後退する懸念ありとされたため、為替市場は気迷いムード。ウクライナ問題はウクライナとロシアおよび米国と欧州連合の外相会議で騒乱鎮静化対策が協議され、緊張感が緩和する可能性が出てきた。市場ではイースター明けの欧米景気動向に関心が集まるとの見方が一般的。

国内情勢

 一部に日銀の追加緩和策期待はあるが、"最後の一手"は次に残しておく』とする市場関係者が多く、追加緩和が実施される可能性は低いとの反応。一時は中国経済への不安が薄れ1ドル=102円台へとドル高・円安へ振れたが、その後、日本株の伸び悩みで円が上昇する場面もあった。

総合分析

 米国市場は大手企業の好決算で株価が上昇してドルが上昇する一方、金融緩和策縮小による流動性低下がドル不安を招く。日本も経済成長の行方が不透明で消費税引き上げの影響を待つ形。為替相場はウクライナ情勢が鎮静化すると円が安全通貨として買われるケースが減り、再び円安へ振れる可能性がある。103円台への円安が視野に入る。


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