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週間相場分析2014年04月14日号


金への関心が弱まっている!?

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4/11 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は4月10日時点で806.22トン。3月24日の821.45トンを直近のピークとして、25日の818.77トン⇒26日の816.97トン⇒31日の813.08トン⇒4月2日の810.98トン⇒4日の809.18トン⇒8日の806.48トン⇒10日の806.22トン...と減少傾向が続いている。市場の一部からは、ヘッジファンドの決算期である5月を先取りした売りとの見方もある。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機筋の買い越しは1日時点で10万0145枚、前週比1万7172枚減。取組高は1日時点、9日時点ともに36万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(3日⇒10日)では、当業者は売り玉1500枚増に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉4500枚増に対し買い玉6200枚増。

総合分析

 4月に入ってニューヨーク金の出来高は10万~15万枚台、時には8万枚台と低迷、商いの閑散ぶりが窺える。ウクライナ情勢や米国の量的緩和策縮小や利上げ懸念など、主だった材料を概ね織り込んだことで、新規材料難から金市場に対する関心が弱まっていることが背景にあると推察される。そうしたなか、ヘッジファンドの決算シーズンである5月が徐々に接近、引き続き金価格は玉整理の売りで頭重さを強いられる可能性も。動きづらい状況が続く公算。

白金

"上昇ペナント"を描けるか!?

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4/11 15:30現在

海外情勢

 欧州ビジネス評議会によると、3月のロシアにおける新車販売台数は商用車を含めた総販売台数で24万3335台、前年同月比0.4%減と、3ヵ月連続で前年実績を下回った。一方、ブラジル自動車工業会によると、3月の同国自動車生産台数は前月比3.6%減の27万1200台、販売台数は同7.1%減の24万0800台。その結果、第1四半期(1~3月)の累計自動車生産台数は前年同期比8.4%減の78万9900台、販売台数は同2.1%減の81万2800台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは1日時点で4万0848枚、前週比3546枚減。取組高は1日時点で6万6000枚台、9日時点で6万7000枚台。東京市場の取組高は6万枚台。カテゴリー別(3日⇒10日)では、当業者は売り玉200枚増に対し買い玉100枚増、非当業者は売り玉2400枚増に対し買い玉2500枚増。

総合分析

 米株価の続落を受けてニューヨーク白金価格が頭重く推移、これに円相場反発も加わって、東京白金期先も4700円台半ばへと軟化した。そうしたなか、今後、注目すべきは、東京白金期先が3月の安値(3月28日の4632円)を下回らずに大きく切り返せるかどうか。仮にそうなれば、日足チャートは三角保合のなかでも先高を示唆する"上昇ペナント型"を描く格好となり、基調をより引き締める公算がある。

原油

米国の景気回復で上値余地増大

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4/11 15:30現在

海外情勢

 ウクライナはロシア系住民のロシア帰属の動きで混乱している。ロシアのプーチン大統領が欧州とアジア向けの原油と天然ガスの輸出を停止する可能性を示唆したことが原油相場を押し上げる要因になるとの見方がある。また、米国内のガソリン在庫が大幅に減少したことが石油需要の増加を裏付ける強材料となった。

内部要因

 ニューヨーク原油の4月1日現在のファンドの買い越しは39万1783枚(前週39万1174枚)と高水準で、先高人気の強さを裏付ける。東京原油市場の非当業者の売買バランスは10日時点で1337枚の売りに対し9445枚の買い、差し引き8108枚の買い越しと強気有利な内部要因となっている。

総合分析

 ウクライナ情勢の緊迫化と中東地域の緊張継続など地政学的リスクの高まりが原油相場のサポート要因になっている。米国内のガソリン在庫が大幅に減少したのは、米国内の石油需要の伸び、個人消費の回復という背景があるからだ。当面、WTIがブレントに比べて割安なことも原油先高人気の一因。海外情勢を睨むと東京原油期先は6万6000円を挟み上下2000円のレンジレンジから上放れ6万9000円を目指そう。

大豆

米国の大豆需給ひっ迫で15ドル乗せ

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4/11 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は9日に15.12ドルまで上昇した。その背景は、同日に米農務省から発表された2013~14年度の米国大豆需給見通しで、期末在庫(2014年8月31日現在)が1億3500万busと3月の1億4500万busに、在庫率も4.0%と同4.4%からそれぞれ下方修正され、旧穀の需給ひっ迫を背景にした買いが入ったからだ。期末在庫が下方修正されたのは輸出需要が3月に比べて5000万bus上方修正されたため。輸入見通しは6500万busと3月の3500万busから3000万bus上方修正され、南米などから大豆を輸入しないと米国内の消費を賄える厳しい状況になっている。ただし、米国と対照的に、世界需給は緩和気味、これから南米大豆の出回りが本格化する。また、2014年の米国の作付面積が大幅に増加する可能性が高く、旧穀の需給ひっ迫が織り込まれると、シカゴ大豆期近はジリジリ下げる可能性が高いと見るべきか。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ大豆の15ドル乗せも5万6970円までの上昇にとどまった。日足チャートを見ると、5万7000円が上値抵抗線となっており、よほどインパクトの強い材料が出てこないと上げにくいとの印象を受ける。

ゴム

今年の安値を更新し、下値探り局面へ

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4/11 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり40~50トン台。週末現在、原料は66.67バーツ、オファーは4月積233.00セント(円換算約246.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比249トン減の22059トン。入庫量778トンに対し出庫量は1027トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで20枚(100トン)。

展開予想

 東京ゴムは続落し210円台へ。週初はウクライナ情勢緊迫化などにより円高傾向となるも東京ゴムはかろうじて220円台前半~中盤で推移していた。しかし上海ゴムが貿易収支の悪化などにより水曜日、木曜日の2日合計で600元以上(円換算 約10円)下落すると、東京ゴムもその動きにつられ遂に210円台へ。更なる円高進行も手伝い一時212.4円へと至る急落となった。週末現在は建玉調整により215円近辺で推移している。
 罫線は2月27日の安値である214.9円を割り込んだことにより年初来安値である210.0円を視野に捉えた展開となっている。来週中に210.0円に到達した場合、RSI14は30を下抜けるため売られ過ぎによる一時的な反発もありうるが、その後220円台での戻り売りも十分考えられるため、底入れの判断は慎重に行うべきであろう。
 鞘は依然期近~中限が高い状態が継続しているが、期近限月の大幅下落によりに鞘幅は急速に縮小した。国内の在庫事情を考えると、再び順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

中国経済の不安要素で円高場面

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4/11 15:30現在

海外情勢

 中国の貿易統計が予想外に低調で、同国の経済減速懸念が蒸し返され、安全通貨としての円が買われて、更に日本株の下落も加わり、1ドル=101円台まで円が買われた。また、欧州経済の見通しに明るさが見えているため、ユーロは堅調地合が見込まれ、相対的にドルが下落するとの見方が台頭している。

国内情勢

 消費税の引き上げや中国経済の減速懸念で日本株が売られたこともあり、円高場面となった。米国の景気動向は為替相場の変動要因として優先されるが、中国経済の行方は日本のアジア進出企業の業績を左右し、株価に影響を与えるため、海外市場と同様、中国経済の動きから目を離せない。

総合分析

 アベノミクスの成長戦略は進行中だが、それを支える日銀の動向に関心が集まっている。ただ、日銀の景気対策は想定内の動きであり、異次元の金融緩和策が続いていることを考えると、日経平均株価が下落して円高となっても、必ず揺り戻しがあると考える向きが多く、長期的には1ドル=105円を目指す動きに変わりない。


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