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週間相場分析2014年04月07日号


実需の買いが下支えに

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4/4 15:30現在

海外情勢

 中国黄金協会によると、今年1~2月の同国金生産量は63.17トン、前年同期比10.59%増だった。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は4月2日時点で801.98トン。3月24日の821.45トンを直近のピークとして、25日の818.77トン⇒26日の816.97トン⇒31日の813.08トン⇒4月2日の810.98トンと、再び減少傾向を見せており、今後の動向が注目される。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しは3月25日時点で11万7317枚、前週比1万9497枚減。取組高は3月25日時点で39万枚台、4月2日時点で36万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(3月27日⇒4月3日)では、当業者は売り玉3700枚増に対し買い玉3500枚減、非当業者は売り玉3500枚減に対し買い玉3700枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1300ドルを下回ったが、昨年12月からの上げ幅に対して、まだ半値押し強の水準で、調整安の範囲内といえる。ニューヨーク金期近、東京金期先ともに日足チャートの姿は崩れておらず、地政学的リスクの後退や米景気回復期待などの圧迫要因がある一方で、安値での実需買いが下値を支えていることが窺える。東京金は円安もサポート。ただ、目先的には円相場が修正高する可能性もあり、その場合、東京金ももうひと押しする恐れがある点は要注意か。

白金

下値切り上げの根底に需給の引き締まり

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4/4 15:30現在

海外情勢

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2013年度(2013年4月~14年3月)の新車販売台数は前年度比9.2%増の569万2167台で、3年連続で前年を上回った。各社の新型車投入効果に加え、4月の消費税率引き上げ前の駆け込み需要が寄与した格好。一方、米民間調査会社のオートデータ社が発表した、3月の米国新車販売台数は153万7288台、前年同月比5.7%増で、3ヵ月ぶりに前年実績を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは3月25日時点で4万4394枚、前週比439枚減。取組高は3月25日時点で6万9000枚台、4月2日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は5万7000枚台。カテゴリー別(3月27日⇒4月3日)では、当業者は売り玉6400枚増に対し買い玉100枚減、非当業者は売り玉4300枚減に対し買い玉2200枚増。

総合分析

 東京白金期先の4700円台割れは一時的に終わり、4800円台後半へと返り咲いた。この結果、東京白金先限日足チャートは、昨年10月4日の4302円⇒同12月20日の4458円⇒今年2月5日の4490円⇒同3月28日の4632円と、下値を切り上げ続けている。これはニューヨーク白金期近も同様で、米国や中国などの景気動向や為替など外部要因に揺さぶられながらも、需給の引き締まりが下値を切り上げてきたといえそう。鉱山スト長期化が引き続き下支えに。

灯油

原油高で底固い動きへ

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4/4 15:30現在

海外情勢

 リビアからの原油積み出し再開がブレント原油の弱材料となったが、WTIは米国内原油在庫動向が材料視されている。このほか、米国の景気回復に伴う石油需要の増加期待が原油価格の下支え要因と見られている。当面、ウクライナ情勢が沈静化しているため、米国と中国の経済情勢が材料の中心になると市場関係者は見ている。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉のポジションは3月25日時点で49万8080枚の買いに対し10万6906枚の売り、差し引き39万1174枚買い越しと、買い越しが前週比で増加した。これは玉整理一巡でファンドが買い気を見せている表れだ。東京灯油市場の非当業者の売買バランスは3日時点で、5310枚の売りに対し5585枚の買い、差し引き275枚買い越しとほぼ均衡しているが、原油の先高見通しから買い気が徐々に強くなっている。

総合分析

 海外原油相場に連動する展開が続いている。ニューヨーク原油との連動性が高く、東京灯油はニューヨーク原油の底固さを反映して地合いは引き締まろう。円安も強材料となるが、忘れてならないのは原油輸入コストが上昇していることで、石油会社はコスト転嫁で灯油の卸値引き上げは避けられない状況にある。また、シンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料相場が堅調となり、これも強材料として注目したい。東京灯油期先の8万円大台クリアは時間の問題だ。

コーン

例年より天候に敏感になる

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4/4 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は4月1日に5.1250ドルまで上昇、7ヵ月ぶりの高値をつけた。背景は米農務省が3月31日に発表した2014年の米国トウモロコシの農家作付意向面積が9169万1000エーカーと発表され、事前予想平均の9274万8000エーカーを下回ったことに加えて、テキサス州など南部が低温で作付が遅れ、4月中旬から作付が始まる主要産地のイリノイやアイオワなども低温気味で作付遅れの懸念が出ていることだ。2014年の作付意向面積9169万1000エーカーは前年実績9536万5000エーカーを367万4000エーカー下回る見通しだ。単収を前年並の160bus、収穫率92%で算定すると、作付減少分だけで5億4000万busもの減産になる。作付面積が大幅に減少する見通しが出ているなかで、天候が不順になり単収が落ち込めば、生産は更に減少するのは必至で、市場は例年以上に米穀倉地帯の天候に神経質となろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ高と円安が強材料となり、2日に2万8370円まで上昇、昨年6月3日の2万8970円安に迫った。3月27日の2万7030円からV字型の急騰で、目先、修正安があってもおかしくないが、米穀倉地帯の天候次第では3万円大台が見えてくる。

ゴム

タイ政府の在庫放出は実際に出るのか

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4/4 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり40~80トン台。週末現在、原料は67.95バーツ、オファーは4月積235.00セント(円換算約254.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月20日現在、前旬比387トン増の22443トン。入庫量1403トンに対し出庫量は1016トン。

展開予想

 東京ゴムは下落し3週間ぶりに220円台へ。週初は円安進行などにより230円台中盤を維持していたものの、週中に「タイ政府がゴム在庫20万トン売却を検討」と報道されたことをきっかけに手仕舞い売りが加速、230円、220円の大台を次々に割り込み一時219.0円まで急落した。その後売られ過ぎから建玉調整が入り、週末現在は220円台前半で推移している。
 罫線は雲の下限である230円近辺、また2月7日の安値と2月27日の安値を結んだラインの223円近辺を軒並み割り込んだことにより下落基調が鮮明になり、2月27日の安値である214.9円を視野に捉えた展開となっている。RSI14は40前後で売られ過ぎを示してはいないことから、もう一段の下落も考えられる。 上海ゴムは依然15,000元から16,000元の間で方向感なく保合い商状。
鞘は先週までと同様に、期近~中限が高い状態が継続している。しかし、国内の在庫事情や原産地の状況を考えると、再び順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

円安ドル高基調へ向かう

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4/4 15:30現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)が政策金利据え置きを決めたためユーロは対ドルで上昇。IMF(国際通貨基金)のラガルド専務理事は、『ユーロ圏には一段の金融緩和が必要』と発言。ドルは1月23日以来の円安ドル高の1ドル=104円台をつけた。中国の債務は対GDP比で2016年末まで膨張を続けると予想され、為替市場に与える影響が注目されている。あとは直近の米経済指標が主要な手がかりというのが市場の中心的な見解。

国内情勢

 TOPIXが3年ぶりに9連騰して、日本株の堅調ぶりを示し、円安基調が続くことを示唆する動きを見せている。その背景には、米国の景気回復への期待とアベノミクス効果が続くとの見方がある。欧州の景気不安は薄れつつあり、安全通貨として円が買われる頻度が少なくなるとの市場関係者の共通心理が認められる。

総合分析

 対ドル円相場が104円台の円安になったのは、①米国の景気回復が順調に進んでいる、②先行きの米金利引き上げ見込み、③日銀短観が示した国内景気の明るい見通し・・・などが背景にある。このまま日銀の金融緩和政策が継続されると、消費税引き上げの影響で一時的な円高を想定する向きもあろうが、次は1ドル=106円が視野に入るとのアナリストも少なくない。


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