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週間相場分析2014年03月31日号


大幅な買い越しで玉整理が進行

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3/28 15:30現在

海外情勢

 米調査会社のCPMグループは年次リポートのなかで、今年の金相場について小幅高で推移すると展望、下値は限定的と見る短期筋の買いに支援されるとの見方を示した。また、具体的な金相場見通しについては年平均で1256.77ドルとし、前年の1409.52ドルを10.8%下回ると予測。一方、バークレイズは今年の金相場見通しを従来予測の1205ドルから1250ドルに上方修正した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは18日時点で13万6814枚、前週比1万7924枚増。取組高は18日時点で42万枚台、26日時点で39万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(19日⇒27日)では、当業者は売り玉1万200枚増に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉7800枚減に対し買い玉3100枚増。

総合分析

 内部要因で指摘したようにニューヨーク金はファンド筋が大幅に買い越していたこともあり(※取組高に対するネットロングの割合は32.5%と1年ぶりの高水準)、月末・期末に向けて玉整理が進行。米景気拡大期待なども相まって、ニューヨーク金期近は1300ドル割れへと続落。ただ、昨年12月末からの上げ幅に対して半値押しに達しておらず、調整安場面の最中といえそう。当面は、ウクライナ情勢や中国景気などを睨みつつ、引き続き玉整理進行で不安定な展開になる公算。

白金

先行きの供給不安は根強いが...

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3/28 15:30現在

海外情勢

 トヨタ自動車調べによる2月のタイ国内新車販売台数は前年同月比44.8%減の7万1680台。タイ工業連盟発表の2月の同国自動車生産台数は同24.3%減の17万3506台で、8ヵ月連続のマイナス。政情混乱と政府の自動車購入補助制度終了の反動で国内市場の低迷が長引いていることが響いた。また、日本自動車工業会によると、2014年度の国内新車販売見通しは前年度比15.6%減の475万台程度になる見通し。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは18日時点で4万4833枚、前週比113枚増。取組高は18日時点で7万1000枚台、26日時点で6万8000枚台。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリー別(19日⇒27日)では、当業者は売り玉4400枚増に対し買い玉700枚減。非当業者は売り玉ほぼ変わらず、買い玉5200枚増。

総合分析

 東京白金期先は4700円割れへと続落、2月以降の上げ幅(473円高)に対し3分の2押し強へと水準を下げた。ニューヨーク白金の続落や日経平均株価の軟調、円相場の膠着感などがマイナスに作用、月末・期末要因も重なり売り物優勢となったと推察される。肝心の需給面を見ると、南アフリカ共和国での鉱山スト長期化や生産コストとされる1400ドル以下へ下げたことで先行きの供給不安があり、この需給要因の下支えで東京白金が下げ渋る動きへと変化するか要注目。

ガソリン

ニューヨーク原油の上昇基調を反映

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3/28 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は米国内ガソリン在庫と集散地原油在庫の減少が米国内石油需要の増加を裏付けるとされて、上昇へ転じた。しかも、ウクライナ情勢が緊迫化、ロシアのクリミア併合で欧米の対ロシア制裁が強化されると、ロシアの報復措置で欧州へのガス供給が止まる恐れがあり、北海ブレント原油の強材料となっている。WTIは100ドル大台に返り咲き堅調地合示す。

内部要因

 3月18日時点のニューヨーク原油先物市場の大口投機家のポジションは49万2620枚の買いに対し10万8335枚の売り、差し引き38万4285枚の買い越し。2週連続の買い越し減少は利益確定売りが先行、上値警戒感の台頭を示す。東京ガソリンの非当業者売買バランスは3月27日時点で、1万0807枚の売りに対し1万2116枚の買い、差し引き1309枚買い越しと買い越し玉が増え続けており、買い気が高まっていることを示す。

総合分析

 国内ガソリン現物価格が上昇したのは4月の消費税引き上げを控えた駆け込み需要と原油高を背景とする石油会社の卸値引き上げによるもの。石油連盟・木村会長が『満タンは早めに』と発言したことも影響した。海外原油相場は堅調が見込まれて、底固さはあるものの、4月は消費税引き上げで販売量減少が懸念され、その影響が東京ガソリン期先に及ぶ懸念や為替動向も無視できず、不安定な動きとなりそう。当面は7万8000円中心の往来相場か。

大豆

どれだけ作付面積が増えるかに注目

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3/28 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆は31日の農家作付意向面積と3月1日現在全米大豆在庫の二つのレポートを前に手控え気分の強い取引となった。ただ、積極的にポジションを調整する動きもなく、シカゴ大豆期近は14ドル台前半の揉合に終始した。シカゴ大豆期近日足チャートを見ると、14.50ドルを超えると利食売りが出やすく、14ドルに接近すると投機筋の買いが入りやすい構造で、14.00~14.50ドルのレンジでの揉合強いられてしまう。この揉合から上に放れるか下に放れるかが肝心だが、カギを握るのは冒頭で述べた作付意向面積と3月1日現在全米大豆在庫の動向だ。2014年の米国の大豆作付面積は、大豆価格がトウモロコシに比べて割高なため、前年の7653万3000エーカーからどれだけ増加するかに注目が集まっている。市場の事前予想の平均は8107万5000エーカー、2月の米農務省農業観測会議の予想は7950万エーカー、インフォーマが8120万4000エーカーだが、8100万エーカーを大きく上回るようだと、シカゴ大豆市場で手仕舞売りが出てくる公算が大きくなる。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ市場が揉合に終始したこと、為替相場も平穏な動きを見せたことから小動きとなった。31日の米農務省レポート次第で値動きが大きくなる可能性もあり、ここは機動力を駆使して臨みたい局面といえる。

ゴム

50日線で支え切れるか

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3/28 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり110~160トン台。週末現在、原料は68.45バーツ、オファーは4月積234.00セント(円換算約249.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比600トン増の22056トン。入庫量1725トンに対し出庫量は1125トン。
【納会】当限3月限は25日に納会を迎え、受け渡し枚数851枚。納会値段245.1円(5.0円高)。

展開予想

 東京ゴムは230円台で揉み合い。今週は新甫9月限が発会したため、8月限から9月限への乗り換えによる出来高の増加がみられる日もあった。しかし、日本国内は年度末であることや、主だった経済指標などによる外部環境の大きな変化がなかったことで、東京ゴムの値段自体は小動きとなった。週末現在も235円前後で推移している。
 罫線は徐々に下値を切り上げているように見える。下値探りが230円付近で終われば、その流れは継続されるだろうか。上値は直近高値244.8円を抜くことができるかどうか。上海ゴムもそれほど大きくは動いていない。こちらは16000元に到達できるかが焦点となりそう。株や為替も特筆すべき変化はなかった。4月に入るまではこの状況が継続されるかもしれない。
鞘は先週までと同様に、期近~中限が高い状態が継続している。しかし、国内の在庫事情や原産地の状況を考えると、再び順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

欧州の金利情勢に注目

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3/28 15:30現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)の政策委員会メンバーであるスペイン銀行のリンデ総裁が、『ECBは必要に応じて政策緩和に動く』と発言、金利引き下げの余地があることを示したため、ユーロは対ドルで下落した。市場はECBの追加利下げがあるかどうかに注目している。円は1ドル=102円台前半の動き。

国内情勢

 円は安全通貨として買われ、対ドル、対ユーロで上昇したあと日本株の持ち直しを反映して反落した。当面する関心事は欧州の金利情勢と米雇用統計であり、その結果待ちのため、主要通貨と国内株価を横にらみした動きとなり、1ドル=102円台へ下げたあと、動意薄の展開を余儀なくされ、小幅な変動にとどまっている。

総合分析

 米国の経済指標の好転でドル高・円安になる可能性が高まっているが、国内は消費税引き上げを目前に、日銀が追加対策に動く気配がなく、不安心理から為替市場の参加者はポジションを持ちにくく、実需は模様眺めの状態。これは、ウクライナ情勢が落ち着くまで市場のボラティリティ(変動幅)が大きくなる恐れがあるからだ。新規材料に乏しく、当面、1ドル=102円台前半の動きが続きそう。


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