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週間相場分析2014年03月24日号


まだ調整安の余地を残すが...

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3/20 22:00現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は3月18日時点で812.78トン。今年1月14~16日の789.56トンから、時折、若干の減少も交えつつ、3月14日の816.59トンまで増加していたが、週明け17日に812.78トンまで減少した後、横ばいで推移した格好。月末要因や期末要因もあって玉整理の売りが優勢となったと推察され、引き続き売り物優勢となるのかどうか、今後の動向が注目される。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは11日時点で11万8890枚、前週比3724枚増。取組高は11日時点で41万枚台、18日時点で42万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリー別(13日⇒19日)では、当業者は売り玉3300枚減に対し買い玉1900枚減、非当業者は売り玉2300枚増に対し買い玉900枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近は、19日のFOMCで先行き利上げの可能性を示唆したこともあって、1400ドル手前で上昇一服、下げに転じた。その下げ幅は昨年12月からの上げ幅に対して3分の1押し弱で、当面は、少なくとも半値押しがらみまで調整安の余地を残しているといえそうだ。ウクライナ情勢や中国企業のデフォルト問題を睨みつつ、月末・期末接近で金価格は不安定に推移する可能性が高いが、そこで調整安の域を出ずに足取りを崩さず推移出来るかが焦点になる。

白金

鉱山ストやパラジウム堅調が下支えに

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3/20 22:00現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した2月の欧州全域(EU+EFTA全29ヵ国)の新車総販売台数は89万4730台、前年同月比7.6%増で、6ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、北京亜運村自動車市場が発表した2月の北京の新車販売台数は2万7800台、前年同月比23.63%減で、月間の販売台数としては2012年以来の最低。また、ブラジル全国自動車工業会が発表した2月の同国自動車生産台数は28万1452台、前年同月比16.9%増。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越し11日時点で4万4720枚、前週比5073枚増。取組高は11日時点で6万9000枚台、18日時点で7万1000枚台。東京市場の取組高は5万1000枚台。カテゴリー別(13日⇒19日)では、当業者は売り玉800枚増に対し買い玉500枚増、非当業者は売り玉500枚減に対し買い玉100枚減。

総合分析

 為替の円高やニューヨーク白金の反落を受けて、東京白金期先は4700円台後半へと軟化。ただ、2月5日の4490円から3月10日の4963円までの上げ幅(473円高)に対し3分の1押し強で、調整安の範囲内といえる。上昇に要した日柄や値幅から、当面はまだ調整安の余地を残している可能性もあるが、長期化する南アフリカ共和国の鉱山ストやウクライナ情勢の緊張を背景にしたパラジウム相場の堅調などでニューヨーク白金は底固く、東京白金もそれを映す公算大か。

原油

米国内原油在庫の減少は強材料

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3/20 22:00現在

海外情勢

 ウクライナ情勢は再び緊張感が高まっているものの、ロシアから欧州へのエネルギー供給停止懸念は薄れている。中国経済の減速不安で世界石油需要が減退する可能性が高まる一方で、米景気指標である株価が上昇基調を示し、原油価格の底固さを演出しているほか、米国内の原油在庫が増加したものの、石油集散地の原油在庫が7週連続減少したことはWTIの強材料となる。100ドル攻防ながら底固い動き。

内部要因

 3月11日時点のニューヨーク原油市場の大口投機玉ポジションは51万1076枚の買いに対し10万4244枚の売り、差し引き40万6632枚買い越しと、買い越し枚数は前週比で減少した。しかし、買い玉減少、売り玉増加となり、売り玉(ショート)が積み上がることは、先行き買い戻し(ショートカバー)可能な数量が増えていることになる。東京原油市場の非当業者売買バランスは19日現在、1万0434枚の買いに対し、2386枚の売り、差し引き8048枚買い越しと買い気の強さは不変。

総合分析

 当面の注目材料は中国経済と米国内石油需給の行方。中国で理財商品のデフォルト(債務不履行)が続くと、景気減速不安から中国の石油需要が減少し、世界石油需給が緩和するとの見方もあるが、米国では米中西部からメキシコ湾岸へのパイプライン輸送能力が格段に上がり、集散地の荷もたれが解消した。こうした状況を背景にニューヨーク原油期近は堅調地合を維持する公算大で、東京原油期先もそれに連動するとともに円安かたがた6万7000円台への返り咲きを期待。

大豆

作付面積の動向に注意

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3/20 22:00現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は12日の13.6350ドルから19日に14.42ドルまで切り返した。背景は、中国経済の減速懸念から米国と南米からの買い付けキャンセル不安が出ていたものの、市場が懸念していたほどの事態に至っていないこと、更に、シカゴ小麦が米国中西部に広がる大平原の乾燥懸念で7.20ドル近くまで上昇したことにも支援された。ただし、シカゴ大豆期近が14ドル台後半に突入することは出来なかった。その理由は大きな数量のキャンセルこそなかったが、中国の経済減速懸念は今後も尾を引くこと必至なうえ、3月31日に米農務省から発表される2014年の米国大豆の作付意向面積発表を目前にして『大豆の作付面積増加』がハヤされる公算が大きくなるからだ。米農務省は2月の農業観測会議で大豆の作付面積を7950万エーカーと予想したが、ドアン・アドバイザリー・サービシズは過去最高の8360万エーカーと予想、8000万エーカーを上回る可能性が高くなった。31日の米農務省発表を前に多くの調査機関などから事前予想が出るが、シカゴ大豆市場はこれらの数字を巡っての展開になりそうだ。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ市場と為替相場の動きに追随した動きが続いている。この為替相場は、FOMCで利上げ方針が打ち出されたことで、円安基調の可能性が高くなると見られ、国際商品のも大豆の上昇要因になる点に注意したい。

ゴム

在庫が増える中、再度240円を目指せるか

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3/20 22:00現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~130トン台。週末現在、原料は67.74バーツ、オファーは4月積232.00セント(円換算約248.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比600トン増の22056トン。入庫量1725トンに対し出庫量は1125トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(後期)は新規のみで、240枚(1200トン)。前期分は一部不合格となり388枚(1940トン)となったため、合計は628枚(3140トン)。

展開予想

 東京ゴムは反落し230円台へ。前週末時点では240円台前半であったが、週初の上海ゴム急落により230円台前半に押し戻された。その後は230円台を維持するものの、上海ゴムの軟調及びウクライナ情勢緊張による円高地合などの弱材料より、上値重く終始230円台前半から中頃で推移した。 
 罫線は今のところ一目均衡表の転換線でサポートされており、今週の下落を調整の範囲内と捉えることもできる。2月18日高値と3月7日高値を結んだライン、及び12月16日高値と2月6日安値の38.2%戻しである239-240円が第一抵抗帯となる。そのラインを抜けると直近高値の244.8円(3月17日)へ再挑戦する格好に見える。上海ゴムは週初に15,000元の大台を一旦割り込んだもののその後回復している。しかしながら25日移動平均線の15,500元近辺で上値を抑えられており、方向感に乏しい。
 鞘は先週と同様に、期近~中限が高い状態が継続している。しかし、増え続ける国内在庫量を考えると、再び順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

米利上げ予想がドル高誘導

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3/20 22:00現在

海外情勢

 19日にイエレンFRB議長はFOMC後の記者会見で、資産購入額を100億ドル削減し550億ドルとし、量的緩和策を今秋に終わらせることを明らかにした。また、同時に公表された経済見通しで、大半の当局者が2015年の利上げを望んでいることが明らかになったため、ドルは16通貨に対して一斉に上昇した。

国内情勢

 FOMCの声明を受けて1ドル=102円台前半の動きで円安に傾斜。2月の日本の貿易赤字が8003億円と20ヵ月連続の赤字となったことも円安要因となった。ドルは対円で1月以来、最大の上昇となった。一部で円を買う動きも認められるが、これは、①消費税増税後の国内景気の不透明感、②中国経済への不安、③ウクライナ情勢が再び緊張を高めていることへの警戒・・・などがその背景にある。

総合分析

 FOMCは予定通り量的緩和策を縮小し、失業率6.5%を縮小継続の基準にしないことが明らかとなったが、最大のポイントは利上げがいつどういう形で行われるか。利上げはドル高・円安要因で、先行きドル高基調が続く公算が大きいことを示唆している。ウクライナ問題や中国経済の減速懸念がクローズアップされると再び円高へ振れる余地も残されているが、目先は1ドル=102円台後半へ円が下落するとの見方が多い。


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