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週間相場分析2014年03月10日号


目先的には修正安の余地残すが...

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3/7 15:30現在

海外情勢

 世界最大の産金会社、カナダのバリック・ゴールドのジェイミー・ソカルスキー最高経営責任者は、『金相場は底値に達したと見られ、来年には1500ドルを超える可能性があるほか、2年か3年以内に2000ドルに向かって上昇する可能性がある』との見方を示した。また、同氏は、『(昨年の金価格下落で)産金業界の規律が厳しくなっている。業界は変曲点にあり、金生産はいずれ人々が考える以上に減少し始めると思う』と予想。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは2月25日時点で10万9464枚、前週比2万4833枚増。取組高は2月25日時点で38万枚台、3月5日時点で39万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリー別(2月27日⇒3月6日)では、当業者は売り玉2500枚増に対し買い玉3600枚増、非当業者は売り玉2300枚増に対し買い玉1200枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近、東京金期先ともに続伸の反動で修正安の余地を残す。もっとも、米量的緩和策縮小などの弱材料をすでに織り込んでいることや需要増加見通し、更には円安地合などから、東京金期先は昨年9月4日の4,532円にトライも。前述の"海外情勢"で述べたように、バリック・ゴールドの金価格予想のほか、オーストラリア・ニュージーランド銀行が2015年までに1500ドルへ上昇すると予想するなど、金価格の先高見通しが再び顔を出し始めたことに注目したい。

白金

下げにくい状況か

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3/7 15:30現在

海外情勢

 米民間調査会社のオートデータによると、今年2月の米国新車販売台数は119万3872台、前年同月比0.02%減と、2ヵ月連続で前年実績を下回った。一方、ドイツ自動車工業会が発表した2月のドイツ国内新車販売台数は前年同月比4%増の20万9400台で、3ヵ月連続のプラス。また、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2月の日本国内新車販売台数は前年同月比18.4%増の56万5170台で、6ヵ月連続のプラス。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは2月25日時点で3万5076枚、前週比1618枚減。取組高は2月25日時点で6万4000枚台、3月5日時点で6万7000枚台。東京市場の取組高は5万2000枚台。カテゴリー別(2月27日⇒3月6日)では、当業者は売り玉9500枚減に対し買い玉1500枚減、非当業者は売り玉2900枚増に対し買い玉5100枚減。

総合分析

 日足チャートを見ると、内外とも白金価格はいつ調整安しても不思議ない状況だ。しかし、南アフリカ共和国のアングロ・アメリカン・プラチナムとインパラ・プラチナム・ホールディングス、英ロンミンの3社が3日、鉱山労働者・建設組合連合と会合を開いたが、双方の溝は埋まらず、依然として大規模ストは継続中。ウクライナ情勢の緊迫化懸念を受けた国際商品全体の上昇もあと押ししており、内外の白金価格も下げにくい状況といえそう。"押目待ちに押目なし"で続伸の可能性も。

ガソリン

海外原油が底固く足場固めへ

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3/7 15:30現在

海外情勢

 先週6日のニューヨーク原油価格は、米週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが手掛かりとなり、米株高に連動し、終盤に小戻す場面となった。ウクライナ情勢は一旦沈静化し一度は下げた相場だが、米国の対ロ制裁発動で再燃。ウクライナ危機は終わっていないとする市場心理が下支えとなっている。

内部要因

 ニューヨーク原油のファンドポジションは2月25日現在、買いが51万4502枚に対し売りが69万8064枚、差し引き41万6438枚の買い越しと前週比横ばいだが、買い越しは今年1月7日現在の33万1011枚から26%増の高い水準でファンドの強気方針が見える。東京ガソリンの非当業者の売買バランスは6日時点で、1万2456枚売りに対し1万2488枚買い、差し引き32枚買い越しと均衡し、様子を窺う状態。

総合分析

 海外原油価格はウクライナ情勢が沈静化して反落したあと、下げ渋り商状となった。支援要因は米景気回復に伴う石油需要増加期待や米国内の原油集散地在庫が連続減少していること。これを映し、東京ガソリン相場も底固い。国内現物価格は低迷しているが、東京ガソリン期先はニューヨーク原油連動で原油価格が下値を固めると、売り玉手仕舞などで2月19日の8万2570円を抜いて8万3000円台へ浮上しよう。そのような中で、東京ガソリン期先は8万2000円クリアへ向けた上昇の可能性が高い。

大豆

10日の米農務省レポートに注目

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3/7 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆5月限は2月27日に14.5225ドルまで上昇、その後はテクニカルな売りに反落したものの、14ドル台前半での確りした揉合が続いている。現地時間10日に米農務省の2013~14年度の需給予想を控えているため、積極的に売る向きは少なったことも下げ渋りの背景といえよう。10日の需給予想では、2013~14年度の米国大豆の期末在庫が2月予想の1億5000万busとほぼ同じの1億5300万bus(ロイター通信のアナリスト予想平均)との見方があるが、冬場の寒波で大豆粕需要が好調だったこと、輸出需要も好調だったことから、期末在庫が下方修正される余地がある。問題は、南米大豆の出回りを控えて、シカゴ大豆がどう動くか。足元の大豆需給がタイトなのは厳しい寒波で現物の出回りが困難だったことが主因で、気温が上昇し雪融けで荷が動くと米国の現物価格が下落し、シカゴ大豆先物に波及するとの見方もある。

国内市場

 東京一般大豆期先は2月28日の5万3760円から切り返し、5万6000円を試す動きを見せている。シカゴ大豆の地合が強いのと為替相場が1ドル=103円台の円安になったためだが、当面はシカゴ大豆と為替相場の動きを意識した展開が続こう。

ゴム

国内ゴム在庫が過去5年で最大。2万トンを超える

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3/7 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり170~260トン台。週末現在、原料は65.91バーツ、オファーは4月積226.00セント(円換算約243.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月28日現在、前旬比747トン増の21456トン。入庫量1851トンに対し出庫量は1104トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで408枚(2040トン)。

展開予想

 東京ゴムは反発し、再び230円台へ。ウクライナ情勢をめぐる警戒感の一進一退により他商品は上下に大きく変動していたものの、東京ゴムはそれほど大きな影響を受けることなく独自の値動きを繰り返していた。上海ゴムの上昇や為替の円安などにより反発し、230円台に突入。週末には230円台後半まで値を伸ばした。
罫線は2月18日の直近高値まで値を伸ばしたが、ここで止まるようだとダブルトップを形成する可能性がある。上抜けるかどうかは確認したいとこと。上海ゴムは15000元を回復し、その水準を保てるかどうかというところ。ファンダメンタルズでは日本時間金曜日深夜に発表される米雇用統計待ちで、商品市場は値段こそ動くものの、全体的に出来高はあがっていない。
 鞘は先週と同様に、期近~中限が高い状態が継続している。しかし、増え続ける国内在庫量を考えると、再び順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

1ドル=103円台の円安へ

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3/7 15:30現在

海外情勢

 ユーロがドルに対して2ヵ月ぶりの高値をつけた。ECB(欧州中央銀行)は金利を据え置き、ドラギ総裁が、『インフレが緩やかに進行する』との見解を示したため、追加緩和策の可能性が薄れたとしてユーロが買われたためだ。これを受けて、円は1ドル=103円台となり、5週間ぶりの円安と安値をつけた。

国内情勢

 東京市場は7日に1ドル103円17銭と1月29日以来の円安となった。これは、米雇用統計が改善されるとの期待感に加え、対ユーロで円売りが加速したことが反映されている。米国の経済指標に対して敏感に反応する市場の状況から、米株高見通しに連動したドル高・円安を予測するアナリストが多い。

総合分析

 ECBは2014年の欧州経済成長率予測を1.1%から1.2%に上方修正し、緩やかな成長が続くとした。このため、ユーロへの不安が薄れ、ユーロは対ドル、対円で上昇基調を示した。米景気回復への期待から米株価が堅調となり、日経平均株価も上昇が予想されるなか、『株高=円安』という市場心理が働いて円安が加速する可能性がある。時間をかけながら、昨年12月30日の1ドル=105円41銭にトライ。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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