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週間相場分析2014年03月03日号


そろそろ上昇に一旦ブレーキも

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2/28 15:30現在

海外情勢

 スイスのUBSは今年に入って上昇している金に対する投資家の姿勢の変化と資産の逃避先としての需要拡大、アジアの消費者による購入増加を理由に金価格見通し(オンス当たり)を上方修正した。具体的には、向こう1ヵ月予想を当たり1180ドルから1280ドルに、3ヵ月予想を1100ドルから1350ドルに、年間平均予想を1200ドルから1300ドルにそれぞれ上方修正。ただし、来年の見通しについては1200ドルに据え置いた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは2月18日時点で8万4631枚、前週比1万3430枚増。取組高は2月18日時点で39万枚台、26日時点で38万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリー別(2月20日⇒27日)では、当業者は売り玉900枚減に対し買い玉1900枚増、非当業者は売り玉2900枚増に対し買い玉100枚増。

総合分析

 東京金期先は一時4300円台を割る場面があったものの、すぐさま切り返して4400円台へと続伸。その結果、再びRSI(相対力指数)が70ポイントを突破して高値警戒感が強まっている。ニューヨーク金期近も押目らしい押目もないままに続伸して、やはりRSIが70ポイントを突破、内外ともにいつ相応の修正安場面へ移行しても不思議ない状況といえよう。3月は第1四半期末とあって玉整理の売りも出やすく、そろそろ上昇に一旦ブレーキがかかる可能性がある。

白金

当面は不安定に推移する可能性もあるが...

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2/28 15:30現在

海外情勢

 日本国内の自動車大手8社が発表した1月の国内生産台数の合計は前年同月比14.7%増の81万7017台で5ヵ月連続で増加した。一方、タイ国内の1月の新車販売台数(トヨタ自動車調べ)は前年同月比45.5%減の6万8508台。また、欧州ビジネス評議会が発表した1月のロシア新車販売台数(商用車を含む)は15万2662台で、前年同月比6%減と2ヵ月ぶりに前年実績を下回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは2月18日時点で3万3458枚、前週比1060枚増。取組高は2月18日時点で6万3000枚台、26日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は5万9000枚台。カテゴリー別(2月20日⇒27日)では、当業者は売り玉2100枚減に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉ほぼ変わらずに対し買い玉は1900枚減。

総合分析

 東京白金期先は4800円台へと急伸。これで1月21日の494円から2月5日の4490円までの下げ幅(4984円)に対してほぼ3分の2戻し(330円高の4820円)水準に達した。当面は急伸に対する反動や第1四半期末というスケジュール的要因で不安定に推移する可能性もあるが、南アフリカ共和国での鉱山スト長期化などのサポート要因がある以上、足取りが崩れることは考えにくい。根本的な基調の引き締まりに変わりないと思われる。

原油

リスクマネー流入で強基調

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2/28 15:30現在

海外情勢

 米国内の原油在庫減少は個人消費の回復を裏付け、集散地の滞留在庫が捌けたと解釈されたため、ニューヨーク原油は100ドルを維持している。底固さの背景には米北東部の異常寒波による需要増加も背景にある。更に、米株価への不安で代替投資先を物色中のファンドが、リスクオフの買いに出たことも大きい。強材料が豊富なため、当面原油の底固い動きが続こう。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機口の買い越しは2月18日時点で41万6441枚と5週連続増加するなど、ファンドの買い気の強さを示す。東京原油先物市場の非当業者の売買バランスは2月27日現在、3673枚の売りに対し1万1073枚の買い、差し引き7400枚買い越し、総取組1万5724枚と買い越し、取組枚数ともに増加、一般投資家の買い気が強いことを示す。

総合分析

 専門家によるとニューヨーク原油上昇の要因は、①北海ブレントに比べ割安、②米景気回復で個人消費増加、③異常厳冬で原油需要増加、④米中西部の集散地在庫がパイプライン稼働で捌けた...などファンドが買うための口実がタイミング良く揃ったためという。米経済の回復は原油需要を促進する強材料であり、冬季需要が健在の間は強気で臨めそうだ。ニューヨーク原油の105ドルクリアは時間の問題で、そうなると東京原油もこれをストレートに反映する。

コーン

4ドル台半ばの展開が続く

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2/28 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は2月20日に4.5650ドルまで上昇、RSI(相対力指数)が上値警戒の70ポイントを超えたため、利食売りやテクニカルな売りに小緩んだものの、それでも4.50ドル前後で踏みとどまって、確りした展開を見せている。21日に米農務省農業観測会議で2014~15年度の米国トウモロコシ需給が発表された。具体的には作付面積が9200万エーカー(前年9540万エーカー)、単収165.3bus(同158.8bus)、生産量139億8500bus(同139億2500万bus)、消費量133億8000万bus(133億bus)、期末在庫21億1100万bus(同14億8100万bus)というもので、期末在庫が2013~14年度に比べて6億3000万bus増加、在庫率も15.8%と前年度の11.1%から増加、供給過剰気味になる見通しを示したが、2014年の作付面積が2013年より340万エーカー減少したうえ、消費好調が示されたことから、市場では好感される内容になった。当面は相場の流れを変えるような材料に乏しく、シカゴトウモロコシ期近は4ドル半ばの揉合が予想されるが、決め手となる弱材料に乏しいため下値余地は小さい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴトウモロコシの堅調地合を映して、2万6000円台の攻防を演じている。ただ、ここから上の水準に行くには買い人気が追随することが必要だ。しかし、2月27日の取組は1万3937枚と、年初の1万8870枚、2月初めの1万5753枚から減少しており、パワー不足は否めない。

ゴム

荒い動きの上海市場に振り回される

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2/28 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり190~360トン台。週末現在、原料は62.50バーツ、オファーは3月積218.00セント(円換算約233.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月20日現在、前旬比2137トン増の20,709トン。入庫量4148トンに対し出庫量は2011トン。
【納会】当限2月限は24日に納会を迎え、受け渡し枚数870枚。納会値段217.0円(1.8円安)。

展開予想

 東京ゴムは220.0円を割り込むも、週末には反発。週初から中国の住宅ローン関連のニュースが報じられたことで、上海株・商品が大幅下落。東京ゴムも、暴落する上海ゴムを横目に一気に210円台に突入した。週半ばも取組を増やしながらその水準で揉み合い、安値は214.9円まで。しかし、週末になると15000元を回復した上海ゴムが急騰。東京ゴムも一気に220円台を回復し、週末現在は220円台半ばで取引されている。
罫線は210円~235円での三角持合いになりつつあるか。どちらへ抜けるか注視したいところ。上海ゴムは15000元を回復したことは強材料。そこをキープできるかどうか。
 鞘は先限が大きく売り込まれ、いわゆる「天狗鞘」となっている。しかし、増え続ける国内在庫量を考えると、再び順鞘に修正されていく可能性は十分にあるだろう。

為替

世界金融不安の高まり映し円高場面

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2/28 15:30現在

海外情勢

 ウクライナのデフォルト懸念やロシア国防軍が厳戒態勢に入ったことで軍事的緊張が高まったことを受け、市場はリスクオフで円を買う動きとなったほか、新興国通貨の地合が弱くなった。ただ、その後はソチのパラリンピックを3月7日に控え、ロシアが軍事行動に出る可能性が低いとされ、再び緊張感が緩和された。主要通貨は総じて小動き。1ドル=101円台後半までドルが下落したが、そこで止まって、様子を窺う状況。

国内情勢

 新興国市場の株価下落を見て日本株も小幅安、円高地合も手伝って株価が下落すると、それが円高を促すというパラレルな展開となった。しかし、ウクライナ情勢や米国経済指標の内容を織り込み、新規材料待ちで円・ドル相場は決め手難の往来商状。

総合分析

 ユーロ圏の2月の景況感指数が予想を上回った。ギリシャやスペインなど南欧諸国の経常収支が均衡を取り戻して、債務不安がほぼ解消したが、中国経済の先行き不安で安全通貨として円が買われる場面を想定する向きは多い。とはいえ、日本の貿易収支が長期にわたり赤字を続けているのを見る限り、円安・ドル高に向かう公算が大きく、1ドル=102円台に回復したのち、103円に挑戦するには時間はかかるまい。


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