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週間相場分析2014年02月10日号


株安や円高でも思いのほか底固く推移

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2/7 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は2月6日時点で797.05トン。過去最高を記録した2012年12月7~10日の1353.35トンをピークに、今年1月14~16日の789.56トンまで減少傾向が続いていたが、翌17日に797.05トンまで急増。一時はそこから減少したものの(1月23~28日の790.46トン)、再度増加に転じた格好で、このまま増加傾向が続くのかどうかが目される。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は1月28日時点で6万6341枚、前週比1万9758枚増。取組高は1月28日時点で38万枚台、2月5日時点で37万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(1月30日⇒2月6日)では、当業者は売り玉6800枚増に対し買い玉1200枚増、非当業者は売り玉3700枚増に対し買い玉9300枚増。

総合分析

 ニューヨークダウや日経平均株価の急落、一時1ドル=100円大台に達した急激な円高などの波乱を受けても、ニューヨーク金期近は1200ドル台後半を推移、東京金期先は4000円台後半で下げ止まるといった具合に、思いのほか底固い動きとなった。そうしたなか、当面は現地時間7日に発表された米雇用統計の内容とそれに対する金融市場の反応、そして、金ETFの保有残高の動向が注目される。

白金

東京白金は"逆三尊"に!?

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2/7 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータによると1月の米新車販売台数は前年同月比3.1%減の101万2582台と4ヵ月ぶりに前年実績を下回った。一方、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた1月の新車販売台数は同29.3%増の49万6105台、ドイツ自動車工業会が発表した1月の同国内新車販売台数(乗用車)は同7.2%増の20万6000台、フランス自動車工業会が発表した1月の同国内乗用車販売台数は同0.5%増の12万5477台だった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは1月28日時点で3万6889枚、前週比1892枚増。取組高は1月28日時点で6万枚台、2月5日時点で6万1000台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリー別(1月30日⇒2月6日)では、当業者は売り玉1000枚増に対し買い玉700枚減、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉1500枚増。

総合分析

 株価急落や円高に押されて東京白金期先は2月5日の4490円まで続落。ただ、4500円台割れは一時的で、すぐさま反発している。仮にこのまま4500円台を大きく割り込むことがなければ、日足の姿は昨年12月4日の4475円、同12月20日の4458円、今年2月5日の4490円で"逆三尊"となり、4500円以下が下値抵抗として強く意識される可能性が高くなる。それだけに、東京白金を左右する株価や為替も併せて、今後の動向を注視したいところ。

原油

海外原油の底固さが支え

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2/7 15:30現在

海外情勢

 新興国通貨と株価の下落は北海ブレント原油価格の弱材料となった。ニューヨーク原油は96ドル台を固める動きから97ドル後半に移行する強い流れに傾いているが、寒波に伴う米国内の暖房油需要増を裏付ける中間留分の在庫減少が強材料だ。米北東部から中部にかけて厳しい寒波が長引き、暖房油需要が増え続けるとの見解が多く、海外原油価格の底固さが続く見通し。

内部要因

 東京原油先物市場の非当業者の売買バランスは6日時点で3558枚の売りに対し、9763枚の買い、差し引き6205枚の買い越しで強気優勢の展開。取組は1万7000枚台から1万4000枚台へ約3000枚の玉整理が進んでいる。

総合分析

 円高で押し下げられた東京原油相場だが、海外原油の底固さが支えとなっている。ニューヨーク原油は、米国内石油需要増や流通円滑化による石油集散地在庫の取り崩しなど強材料が多く、これが東京原油の追い風になるとの見方は多い。為替が再び円安基調に転じており、期先は6万5000円奪回へ向かう公算大。

大豆

米農務省レポート後に下落

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2/7 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は1月30日の12.60ドルから2月6日の13.3450ドルまで6営業日連続で上昇する力強い動きを見せた。主因は現地時間10日に米農務省から発表される2013~14年度の米国大豆需給がタイトになるとの見方が出ていることだ。具体的には、①米国で厳しい寒波が長引いて大豆粕需要が増加(搾油需要が増加)、②輸出需要の好調...などで、期末在庫は1月予想の1億5000万busを下回るとの見方が多いことが強材料になった。更に、アルゼンチン・ペソの暴落で農家が大豆を売り渋っていることや、ブラジルが乾燥気候になり遅蒔き大豆の生育に支障が出るとの見方もシカゴ大豆を安値から75セント弱押し上げた要因といえよう。ただし、米農務省の需給予想が終われば、市場の目は南米の豊作見通しや、2014年はトウモロコシに比べて割高な大豆の作付が急増するとの見方に圧迫される公算が大きく、戻り一巡後は再び売られよう。

国内市場

 東京一般大豆期先は為替相場に連動した展開を見せている。対ドル円相場は株安を映して、2月4日に100円76銭まで円高が進んだため、シカゴ高が打ち消された。株価が戻れば再び円安になるとの見方が出来、当面は為替相場の動向がカギを握る公算が大きい。

ゴム

外部要因が安定すれば反発局面か

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2/7 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり190~590トン台。週末現在、原料は60.62バーツ、オファーは3月積216.50セント(円換算約230.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月30日現在、前旬比1913トン増の17387トン。入庫量3468トンに対し出庫量は1555トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで436枚(2180トン)。

展開予想

 東京ゴムはさらに続落し210円台に突入するも、週末には反発。先週までの流れをそのままに、週初からファンドのテクニカル的な売りを浴びせられ続落。上海が休場中のため、それを支える買い方が不足しており、一方的に値は崩された。安値は210.0円まで。しかし、週末になると休場明けの上海ゴムが予想に反して下がらず、東京ゴムもそれを受け大反発。一気に220円台まで値を戻した。
罫線は崩れたままであるため、2012年8月の安値205.6円を視野に入れている。しかし、今週の木曜日~金曜日の日足がいわゆる「包み線」となる場合は反発へのサインとなり得る。また、上海ゴムは15000元を割れて再開されると思われたが、予想に反して踏み止まっている。トレンドフォローによる一辺倒な売りは控えるタイミングかもしれない。株、為替も未だ落ち着いたという印象はなく、他商品も激しい値動きを繰り返しているため、慎重なトレードを心掛けたい。
 鞘はそれほど大きな動きはなかった。しかし、増え続ける国内在庫量を考えると、順鞘が拡大していく余地は十分にあるだろう。

為替

新興国ショックを吸収する動き

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2/7 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)が計画通りに債券購入額を削減、年内に量的緩和策を終了するとの見方が多い。これは米国の景気が回復する可能性が高いと予測していることを裏付けよう。ECB(欧州中央銀行)は政策金利を据え置いたためユーロ高・ドル安となった。目下、新興国通貨の下げ一巡を待っている状態。

国内情勢

 2月1日までの米週間新規失業保険申請件数が33万1000件、前週比2万件減少と予想の33万5000件を下回るなど雇用の改善が進んだとされ、米株価は今年最大の上昇となった。これを見て102円台へと円安へ振れている。現地7日に発表された米雇用統計の内容とその反応が注目される。

総合分析

 米国の金融政策は"緩和策縮小の継続、低金利維持"と観測するアナリストが多く、消費増税前の日本の追加緩和策を見込んで、円安・ドル高が進むと予想する声が多い。また、IMM(シカゴ国際通貨市場)の円ショートが積み上がり、その買い戻し(ショートカバー)による円高は、その動きが一巡すると圧力が弱くなると見られ、当面、1ドル=103円台の円安を目指すとの見方も。


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