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週間相場分析2014年01月27日号


安易に基調好転とはいい難い

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1/24 15:30現在

海外情勢

 モルガン・スタンレーのアナリスト、ピーター・リチャードソン氏とジョエル・クレーン氏は22日のリポートで、2014年の金価格見通しを従来予測から12%引き下げて1オンス=1160ドルとし、2015年については同13%下方修正し1138ドルとした。世界の景気回復が加速して金利上昇リスクが高まっており、金相場には引き続き下押し圧力がかかっているとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは14日時点で4万4013枚、前週比5126枚増。取組高は14日時点で41万枚台、22日時点で40万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉400枚減に対し買い玉2000枚減、非当業者は売り玉700枚減に対し買い玉900枚増。

総合分析

 東京金期先は一時4221円まで上昇、昨年12月11日の4192円、今年1月7日の4200円を上抜いた。ただ、その後、すぐさま4100円台にUターンしたこと、円安が上昇の主因だったこと、その円相場が不安定に推移していること、指標であるニューヨーク金期近が1300ドル台回復に手間取っていることなどを考え合わせると、安易に基調好転ともいい難い。28~29日のFOMCで量的緩和策の追加縮小が決定されるかどうかも気懸り。

白金

南アのストやFOMCに注目

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1/24 15:30現在

海外情勢

 世界最大の白金生産国である南アフリカ共和国のアングロ・アメリカン・プラチナムやインパラ・プラチナム、ロンミンが鉱山を運営する白金生産地帯では、AMCU(鉱山労働者・建設組合連合)のメンバー少なくとも7万人が給与を巡って現地時間23日にストに突入する計画。これは英ロンミンの鉱山で44人の死者が出た2012年8月以降で最大規模。なお、この地域は世界の白金生産の約70%を占めることから、ストの影響で白金供給に支障が出るとの見方が広がっている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは14日時点で3万2380枚、前週比5185枚増。取組高は14日時点で5万8000枚台、22日時点で6万枚台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉2800枚増に対し買い玉1800枚増、非当業者は売り玉2600枚増に対し買い玉3600枚増。

総合分析

 東京白金期先は昨年12月20日の4458円から今年1月21日の4984円まで1ヵ月間で526円(約12%)高と大きく水準を切り上げた。その後は一時4900円台を割る場面もあったが、ポジション調整であくまでも修正安の範囲内。そうしたなか、南アでのストの行方(長期化するかどうかや白金供給への影響)、また、28~29日に開かれるFOMCの結果とそれに対するニューヨーク白金の反応を当面は注視する必要があろう。

ガソリン

原油高によるコストアップ不可避

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1/24 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は、①米国内の石油需給タイト化、②米景気回復に伴う需要の増加、③米北東部の異常寒波でヒーティングオイルの需要増加見込みによる在庫取り崩し予想などを受けて堅調。更に、シリア情勢の緊迫化で地政学的リスクが蒸し返された。ニューヨーク原油期近の97ドル台はまだ割高との見方が少なく、上値余地を残している。

内部要因

 東京ガソリン先物市場における非当業者の売買バランスは23日現在、1万5355枚売りに対し1万5617枚買い、差し引き262枚の買い越しとほぼ売買同数の均衡状態。これは、北海ブレントに方向感がなく、ニューヨーク原油も大きく動きにくく、一般投資家が方針を決めかねているからだ。

総合分析

 ニューヨーク原油はジリジリと下値を切り上げ、原油の輸入コストは円安もあって上昇している。本来、東京ガソリン期近が小売価格の指標となるが、現物高が東京ガソリン期近に影響を与えるという逆の動きが認められる。東京ガソリン期先は昨年10月から11月までの7万3000円~7万9000円のゾーンから、12月以降は8万~8万6000円のゾーンへ居所が7000円幅で切り上がっているのは海外原油高を反映した動きで、当面、底固い地合が続きそうだ。

コーン

シカゴの弱地合受け軟調

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1/24 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は1月13日に4.3550ドルを示現したものの、その後は弱基調を見せている。13日に高値を出したのは、現地時間10日の米農務省レポートで2013年の米国のトウモロコシ生産量、12月1日現在全米在庫が事前予想を下回り、ショートカバーを誘ったためだ。しかし、この高値で農家売りが誘われて、1月10日の安値4.0625ドルを目指す動きを見せている。乾燥が続いていたアルゼンチンで恵みの雨が降ったことや、飼料用でトウモロコシと競合する小麦が世界的豊作で3年半ぶりの安値まで下落したことも響いている。2014年の米国のトウモロコシは大豆に比べて割安なため、トウモロコシの作付面積が減少するとの見方はあるものの、これを織り込むのは時期尚早。中国の米国産の未承認GM(遺伝子組み換え)種の混合問題、同DDGS(乾燥蒸留穀物残渣)受け取り拒否問題なども相場の頭を押さえる要因があり、今後、米国産トウモロコシの中国向け輸出の動向に注意が必要だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴトウモロコシの軟調地合に円高が圧迫材料に加わり、24日寄付直後に2万6000円を割り込んだ。日足を見ると、昨年12月18日の2万5560円、1月14日の2万5600円が下値支持線となっているが、シカゴの市場の動きを見るとこれを下回りそうな気配だ。

ゴム

外部環境の悪化に240円で下げ止まる事が出来るか

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1/24 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり330~430トン台。週末現在、原料は69.42バーツ、オファーは2月積238.00セント(円換算約259.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月10日現在、前旬比604トン増の13164トン。入庫量2301トンに対し出庫量は1697トン。
【前検】1月度のゴム品質検査請求(後期)は、新規660枚(3300トン)、再検はなし。前期分223枚(1115トン)と合わせて、合計883枚(4415トン)。

展開予想

 東京ゴムは続落し、240円台前半まで。他商品、株、為替が揉み合う中、東京ゴムは週初から下げ続けた。250.0円を割り込むと、ファンドの売りを誘発し、さらに続落。そして、木曜日に発表された中国PMI(製造業購買担当者景気指数)速報値が景況の改善・悪化の節目となる50.0を下回ったことも、東京ゴムの暴落に拍車をかけ、安値を更新し続ける結果となった。
罫線は崩れたまま。約半年ぶりとなる安値を付け、目先は240.0円が心理的抵抗線となるかどうか。上海ゴムは安値圏での揉み合いが続いている。他商品、株、為替では、方向感はないものの大きな値動きが続いているため、当然警戒しておく必要がある。
 鞘は、納会前日をむかえ、玉整理のため期近限月に売りが入り、当・2番限-期先4限月の逆鞘がかなり縮小した。また、今週は今までの行き過ぎた中-先限の鞘を修正するような買いが先限に集まり、順鞘が拡大してきた。増え続ける国内在庫量や、今後予想される輸入量を考えると、順鞘がなお拡大していく可能性は十分にあるだろう。

為替

中国景気不安でドル安・円高へ

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1/24 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク為替市場は米国や中国の経済指標悪化を受けてリスク回避の円買いが出て、一時は1ドル=102円台の円高となった。主因は、中国の消費者購買担当社景況指数(PMI)が節目の50ポイントを割り込むなど、景気後退感が出てきたことが影響した。また、欧州の成長ペースが速くなりユーロが対ドルで上昇、ドル下落が顕著となった。

国内情勢

 国内市場で新興国の通貨安や株安を見て安全通貨としての円が買われて円高が進行、1ドル=103円へ。米長期金利の低下によるドル安懸念も強まったことも円高の要因だ。中国景気への懸念でアジア株が下落、これが米国にも波及し、ドル安・円高が加速された。

総合分析

 ドルの一段安で米国の金融緩和策縮小計画が修正される可能性が出てきた。米国債の値上がり(金利下落)も円高懸念を強める原因となり、アルゼンチン・ペソの急落やトルコ・リラの暴落も円高要因になるとの見方があり、104円台への復帰に時間がかかるとの見方が台頭している。


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