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週間相場分析2014年01月14日号


東京金は円安地合に支えられているが...

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1/10 15:30現在

海外情勢

 バークレイズは2014年の金価格について、1オンス=1310ドルになるとの見通しを示した。低金利の継続や中国の需要拡大といった要因がない限り、金価格の一段の上昇は見込めないと見ている。また、インド政府筋によると、高水準にある金の輸入関税の引き下げと輸出規制緩和が当局の間で検討されている。関税引き上げと規制で貿易赤字は改善したが、密輸の助長が懸念されているため。関係筋によると、関税引き下げは月内にも決定される公算が大きい。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は昨年12月31日時点で3万2223枚、前週比4884枚増。取組高は昨年12月31日時点で37万枚台、1月8日時点で38万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(昨年12月30日⇒1月9日)では、当業者は売り玉6600枚減に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉1700枚増に対し買い玉4300枚減。

総合分析

 相変わらず米量的緩和策の縮小継続観測やドル高・ユーロ安地合などに押され、ニューヨーク金期近日足は上値、下値共に切り下がる線型のまま。こうしたなか、東京金期先は辛うじて円安地合いに支えられて4000~4200円のレンジを維持しているが、果たして円安だけでどこまで底固さを維持出来るのか不安な側面も。円相場の反発とニューヨーク金価格下落が重なれば、ダブルパンチで下値抵抗線を割る恐れも否めない。あくまでも"利食千人力"が最優先。

白金

目先は応分の修正安場面も!?

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1/10 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータによると2013年の米新車販売台数は前年比7.6%増の1560万199台。また、英自動車製造販売協会によると2013年の英新車販売台数は前年比10.8%増の226万5000台となり、2007年以来の高水準になった。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2013年の新車販売統計(速報)は総台数が前年比0.1%増の537万5513台で、横ばいながらも2年連続のプラスを確保した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は昨年12月31日時点で2万2847枚、前週比1692枚増。取組高は昨年12月31日6万2000枚台、1月8日時点で5万9000枚台。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリー別(昨年12月30日⇒1月9日)では、当業者は売り玉3900枚減に対し買い玉600枚増、非当業者は売り玉2700枚増に対し買い玉1800枚減。

総合分析

 各国の新車販売や自動車生産の好調などを背景にしたニューヨーク白金期近の反発と為替の円安進行を背景に、東京白金期先は大きく水準を切り上げた。ただ、昨年12月20日の4458円から1月9日の4839円まで約3週間で8.5%高、相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントに達したことからすれば、いつ応分の修正安場面があっても不思議ない。なお、上げ幅の3分の1押しは127円安の4712円、半値押しは191円安の4648円。

灯油

弱材料の消化過程で方向定まらず

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1/10 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近が9日に91ドル台へ下落した。米国内のガソリンと中間留分在庫の大幅増加とドル高が嫌気された。また、米国の石油需要が不振との見方が原油価格を圧迫した。北アフリカや中東情勢が沈静化していることも地合軟化に結びつき、更に、先行き、米国内の原油生産量が大幅に増加するとの予測も上値抑制要因となった。当面、米経済指標の行方がポイントになる。

内部要因

 東京灯油の非当業者売買バランスは9日現在、6614枚売り、9155枚買い、差し引き2541枚買い越し。昨年12月30日が7380枚売り、1万1229枚買い、差し引き3849枚買い越しと買い越しが減少しており、売買ともに規模縮小をしながらの玉整理進展を示し、相場も小康状態を示しており、売買双方とも様子を窺う姿勢。ただ、当先の逆ザヤが買方の支えとなっている。

総合分析

 海外原油相場が下値を探る動きへ移行した。米国内石油需給が緩和しているとの見方や中東情勢の沈静化が背景にある。ただ、米景気回復が進み、米株価が再び上昇すると先行き石油需要増加期待が台頭し、原油価格は下げ止まり、地合いが引き締まる可能性が出てくる。そうなると、ニューヨーク原油の底固めで東京灯油期先にも買い余地が出てこよう。このほか、冬季の国内現物需要動向と為替の動きが注目され、米株高⇒円安⇒現物高⇒東京灯油上昇という構図は十分考えられる。修正安が一巡すれば、昨年12月30日の8万3560円奪回が目標になる。

コーン

供給面の弱材料が織り込まれる

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1/10 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシの注目材料は現地時間10日に米農務省が発表した2013年の米国のトウモロコシ生産高最終発表、これを受けての2013~14年度の米国及び世界のトウモロコシ需給、12月1日現在の全米トウモロコシ在庫だ。なかでも、注目されているのは最終生産発表といえる。同省は昨年11月に米国のトウモロコシ生産予想を139億8900万bus(単収160.4bus)と予想したが、収穫期の天候が良好だったのを受けて、生産量が上方修正されるとの見方が少なくない。具体的にはロイター通信が集計したアナリストの生産予想は平均140億6600万(同161.2bus)というもので11月予想を上回った。有力調査会社インフォーマの生産予想は141億6200万bus(同161.6bus)で、同省の生産量が上方修正された可能性は高い。ただ、上方修正は織り込み済み。仮に、予想以上の上方修正があっても、これで供給面の弱材料は出尽くしたとの見方が出来る。2月になるとそろそろ、2014年の米国産穀物の作付面積が取り沙汰されるが、大豆よりかなり割安のトウモロコシの作付面積がどれだけ減少するか注目されるところだ。

国内市場

 新春の東京トウモロコシ期先は軟調なスタートを切ったが、その背景は為替相場がやや円高に傾いたため。ただ、長期円安の見方に変わりはなく、仮に米農務省レポートで弱含んだ局面は買い仕込みたいところ。

ゴム

来週は自律反発か

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1/10 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり230~410トン台。週末現在、原料は69.20バーツ、オファーは1月積243.00セント(円換算約265.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は12月31日現在、前旬比595トン増の12560トン。入庫量1462トンに対し出庫量は867トン。
【前検】1月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規200枚(1000トン)、再検23枚(115トン)で合計223枚(1115トン)。

展開予想

 東京ゴムは年初2日間で250円台まで急落。正月休みだった東京市場休場中に、上海ゴムやNY原油が急落したことを手掛かりに、東京ゴムはファンドの買いポジション調整などにより大発会から10円を超える急落。さらに火曜日には上海ゴムの続落により250円台半ばまで下落。週末現在も同水準で推移している。
 罫線は一目均衡表、雲の下限である261円を割り込んでいることから、その近辺が抵抗帯として機能すると考えられる。一方、直近の底値である253.5円(11月6日)が現状の支持線となっている。上海ゴムは12月中旬につけた20,000元から現在の16,800元までほぼ一本調子で下落しているが、RSIの14は売られ過ぎを示しており、来週は買戻しによる反発の可能性がある。
 鞘は依然として強い当限の影響で4番限までは逆鞘となっている。今後は現物業者による更なる輸入、在庫積み増しが予想されため、次第に順鞘が拡大していく可能性も十分にある。

為替

手掛かり材料待ちで小動き

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1/10 15:30現在

海外情勢

 円・ドル相場は一服、小幅な動きで1ドル=104円台後半から105円を窺う様子。決め手がなく、日本株との連動性が一時的にせよ薄れたことが動意薄の要因と見られている。量的緩和策縮小方針への反応も一巡し、手掛かり材料の出現を待っている格好。欧州の債務不安リスクプレミアムがほぼ解消されたことで、対ユーロで円、ドルとも動きにくいとの見方がある。ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が長期的に低金利を継続する方針を明らかにしたため、その影響が注目される。

国内情勢

 日経平均株価の下落が円高要因となり、1ドル=104円台後半の水準で揉合商状となった。米雇用統計発表を控えてドル売りの動きも限られたため、小動きを余儀なくされている。米雇用統計が改善されると量的緩和策縮小が加速されると考える向きが多く、リスク回避のための円買いが出る可能性があるとの声が聞かれた。

総合分析

 米国の量的緩和策縮小はドル高・円安要因とされたが、それも織り込まれた。今後、日経平均株価が上昇し、円も下落するという展開を期待する向きは少なくないが、政府の景気対策が見えてこないため、先行き不安から株価の下落を懸念する声が聞かれ、株安=円高の恐れが消えない。邦銀担当者は、『1ドル=103円台に入ったら警戒感が台頭するので、104円を回復しよう。ただ、決め手がないので方向は定まらない』とし、短期で105円台までが円安の限界と見て良さそうだ。


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