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週間相場分析2013年12月24日号


次回は2014年1月14日号になります。

不安定な展開で大台割れも懸念!?

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12/20 22:00現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は19日時点で前日比3.90トン減の808.72トンと、いまだ減少が続いている。そうしたなか、米資産運用会社ブラックロックによると、今年1~11月の金ETFからの資金流出額は364億ドルと過去最高となり、年間では初めて純流出になる見通し。スタンダード・バンクのアナリスト、ウォルター・デウェット氏は、『米経済が正常化している点を踏まえれば、金ETFの保有残高は2008年終盤よりも前の水準に低下する可能性がある』と見ている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは10日時点で2万6380枚、前週比3689枚増。取組高は10日時点で37万枚台、18日時点で38万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉2000枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉1700枚減に対し買い玉3700枚減。

総合分析

 FRBは来年1月からの量的緩和策縮小を決定、ニューヨーク金期近は1200ドルを割り込んだ。東京金期先は円安が下支えとなり、辛うじて4000円台を維持しているが、金相場を押し上げる材料が乏しいこと、今後、来年2月7日期限切れを迎える米債務上限引き上げ問題が浮上することも考えると、今後も不安定な展開になる可能性が高い。円相場反発で大台割れの懸念も。

白金

ケイ線の姿が再び悪くなってきた

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12/20 22:00現在

海外情勢

 欧州自動車工業会によると、11月の新車販売台数は前年同月比0.9%増の97万5281台。対前年同月比で3ヵ月連続の増加となり、業界全体の落ち込みが終わりつつあるとの見方が強まっている。一方、半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造によると、2014年の世界半導体産業の成長率は5%と今年の4%から上昇する見通し。なお、SEMI(国際半導体製造装置材料協会)は2014年の半導体製造装置市場は主要全地域で前年比プラス成長を遂げ、世界出荷金額は前年比23.2%増の394億6000万米ドルを見込んでいる。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は10日時点で2万3621枚、前週比184枚増。取組高は10日時点で6万2000枚台、18日時点で6万7000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉900枚増に対し買い玉800枚増、非当業者は売り玉1300枚増に対し買い玉1400枚増。

総合分析

 FOMCで量的緩和策の縮小が決定されたことが嫌気され、ニューヨーク白金期近は1300ドル台前半へ、東京白金期先は4500円台割れへと軟化。白金独自の新規材料が乏しいこと、円相場が修正高に転じた場合の影響、年末に向けた玉整理などを考慮すると、当面は軟調な展開が続く可能性も。東京白金期先は12月4日の4475円を下回って再びケイ線の姿が悪くなってきた。

ガソリン

円安が主な上昇要因買い玉手仕舞い先行

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12/20 22:00現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格はニューヨークダウ上昇に連動する形となった。量的緩和策縮小を決定した理由が"米景気回復の確認"であり、米国の経済指標が雇用統計の改善、住宅関連指標の内容好転など個人消費の回復を裏付ける。石油需要の増加を促すと判断されて、原油の強材料となった。また、年末にかけての冬季暖房需要の動向がカギを握るとの見方がある。

内部要因

 東京ガソリンの非当業者売買バランスは12月19日現在、1万5887枚の売りに対し1万5799枚の買い、差し引き88枚の売り越し。16日現在が差し引き453枚売り越しであった。上値余地があるとの心理が売り玉の手仕舞いを促している格好。

総合分析

 2013年12月14日現在の国内製品在庫はガソリンが微増となり、製油所稼働率が低下した割に出荷量が伸びていないことを示している。それでも、在庫は決して高い水準ではなく圧迫感はない。なお、為替が1ドル=104円台の円安となって、国内原油輸入コストが上昇し、ガソリンの生産コストを製品に転嫁する目的の卸値引き上げなどは価格上昇要因となるので、その動向から目を離せない。東京ガソリン期先が8万5000円を突破するにはさほど時間を要すまい。

大豆

ファンドの動きから目を離せない

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12/20 22:00現在

海外市場

 今年も余すところ10日足らず。シカゴ大豆は年末を控えたファンドのポジション調整で軟調に推移する公算が大きい。12月10日時点のシカゴ大豆市場における大口投機家の買い越しは17万3374枚の大ロングになっており、依然取組内容は悪い。シカゴ大豆期近は13.50ドル台の高値圏にあったが、18日にシカゴ大豆期近は前日比で20セント以上の下落を演じた。これは年末を意識したファンドの手仕舞売りが出てきたためと推測出来、目先、ファンドの売りが断続的に出てくるものと見られる。本格的にファンドがポジションを整理してくるのは年明けになると見られるが、問題はいつ"大ロング"の解消に動くかだ。一部に年明け1月10日に発表される米農務省レポートがキッカケになると見る向きがある。そこでは、2013年産米国大豆の最終生産高、2013~14年度米国及び世界の大豆需給が発表されるが、生産量が上方修正されるとの見方もあり、これが引き金となろう。

国内市場

 東京一般大豆期先は円安が手仕舞の買い戻しを誘って、今年の最高値となる5万7000円台に上昇した。円安は大豆の支援材料となるのは確かだが、シカゴ大豆が供給圧迫を理由に先安感が強いことを念頭に置くと、年末を控えていることもあって新規に買いにくい局面だ。

ゴム

280円が居心地がよい値段帯となるか?

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12/20 22:00現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり200~350トン台。週末現在、原料は74.41バーツ、オファーは1月積261.30セント(円換算約282.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月30日現在、前旬比1555トン増の10875トン。入庫量3060トンに対し出庫量は1505トン。

展開予想

 東京ゴムは直近高値を更新するも、その後は280.0円付近で揉み合い。12月初旬からの流れを継続し、週初から高値287.9円を付けた。しかし、一気に290.0円を付けきらなかったことや、買いファンドのポジション調整などにより280.0円付近まで反落。何度か割り込む場面も見られ、週末現在も280.0円の攻防が続いている。
 罫線の形は少し悪くなったか。上記のように280.0円が焦点となっている。上海ゴムは20000元をキープできなかったことが嫌気され、下落の一途。週末には19000元を割り込む場面も見られた。株高・円安・FRBの量的緩和縮小の決定や、上海ゴム罫線の悪化・在庫の増加などの強弱様々な材料で、東京ゴムも方向感が見えづらくなっているようだ。
 鞘は本日納会を迎える当限が他限月に比してかなりの逆鞘となっており、その影響も若干受け、全限月において順鞘が縮小した。しかし、増え続ける国内在庫量や、今後予想される輸入量を考えると、順鞘が拡大していく可能性は十分にあるだろう。

為替

米国の景気動向がポイント

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12/20 22:00現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)で量的緩和策の縮小が決定した。当初の市場予想は、『ニューヨークダウ、ドルとも下落する』との予想が少なくなかったが、縮小を決定する判断材料として、『米国の雇用が改善し景気回復の方向性が確認されたため』とされ、ニューヨークダウは史上最高値を更新、ドルも対円で5年ぶりの高値をつける動きを見せた。今後は米長期金利の動向が注目ポイントになる。

国内情勢

 海外市場での急速な円売りに対して、国内市場は巻き戻しで1ドル=103円台後半の動きとなり、その後、再び104円台まで売られた。量的緩和策縮小による株安懸念が後退したことがドル高・円安の要因。市場関係者は2014年4月の消費税引き上げはドル安・円高要因になるとして警戒を強めている。

総合分析

 クリスマスや年末接近で海外市場のプレーヤーが少なくなるため、ポジション調整による荒い動きを想定する向きがある。ただ、市場関係者は、『米景気の回復に加えて、縮小されながらも量的緩和策が縮小されながらも継続されるため、ドル高・円安の基調は変わらない』との意識が強く、ドルのジリ高歩調を予想する声が多い。短期的には105円をクリアできるかどうか、ひとつの節目となりそうだ。


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