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週間相場分析2013年12月16日号


FOMCの行方を注視

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12/13 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は12日時点で前日比6.0トン減の827.60トン。一方、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、中国の金に関する事実調査から帰ってきたUBSのアナリスト、ジョニ・テベス氏とエデル・タリー氏の見通しとして、『中国の来年の金需要は今年に及ばない』と報じた。また、UBSがその要因として、『通常は2月半ばにある旧正月が、来年は1月末と早まるため、金の輸入業者が年内に前倒しで調達している』こと、『現物のバイヤーが最近の価格帯に慣れつつあり、より魅力的な価格を待つ可能性がある』ことを挙げていると伝えた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは3日時点で2万2691枚、前週比3864枚減。取組高は3日時点で38万枚台、11日時点で37万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉2100枚増、非当業者は売り玉300枚減に対し買い玉3500枚減。

総合分析

 東京金期先は一時、ニューヨーク金期近の続伸や円安に後押しされて4200円目前まで切り返したが、その後、米量的緩和策縮小懸念に押されて再び4000円台に反落するなど荒れた展開。そうしたなか、クリスマス・年末年始休暇の接近で商いが手控えられることを考えると、本格的な基調回復や一本調子の続伸は難しい印象。17~18日のFOMCの行方も気懸りだ。

白金

日足チャートは三角保合の形に

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12/13 15:30現在

海外情勢

 中国自動車工業協会によると、11月の同国新車販売台数は前年同月比14.1%増の204万3900台。今年3月を上回って、過去最高を更新した。また、中国国家統計局によると11月の同国自動車生産台数は同25.6%増の228万4000台。一方、インド自動車工業会によると11月の同国新車販売台数(乗用車・商用車合計)は同14%減の24万5250台で、12ヵ月連続で前年実績を下回った。2ケタ台の減少は8ヵ月ぶり。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは3日時点で2万3437枚、前週比3282枚減。取組高は3日時点で6万1000枚台、11日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は5万4000枚台。カテゴリー別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉800枚減に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉1800枚減。

総合分析

 東京白金先限日足チャートを見ると、下値は6月27日の4125円⇒10月4日の4302円⇒12月4日の4475円と切り上がっている一方で、上値は9月4日の4956円⇒11月15日の4740円⇒12月11日の4667円と切り下がっており、線型は三角保合へ。こうなると、この保合から、いつ上下どちらへ放れるかが問題だ。カギを握る米金融政策(17~18日にFOMC開催)や為替相場の動向を注視。

原油

米緩和策縮小が早まると弱材料

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12/13 15:30現在

海外情勢

 米国内の12月6日現在の石油在庫は、原油在庫の減少をよそにガソリン在庫が予想外に大幅な増加となり、ニューヨーク原油相場の先安懸念が強まった。米量的緩和策縮小の繰り上げ実施懸念も弱材料となり、これにイラン制裁緩和の動きが加わった。ただ、一方で米国内原油在庫は大幅に減少、年明け早々パイプラインが稼動し、中西部の原油在庫が捌かれ、荷もたれ感が解消するとの期待が強材料となっている。

内部要因

 東京原油市場の非当業者売買バランスは12日現在、4713枚売りに対し1万3850枚買い、差し引き9137枚の買い越しと、9000枚強の買い越しが続いている。これは海外原油価格の底固さと円安が背景にあるからだ。売り玉が減少しつつあることも下値不安の後退を示す動きといえる。

総合分析

 ニューヨーク原油期近は米国内原油供給量の増加が圧迫要因だが、米国の石油需要回復で原油在庫が取り崩されていることが強材料と評価されている。イランの核開発を巡る制裁緩和合意が一時的に地政学的リスクを後退させてはいるが、大手商社の原油担当者は、『イラン問題は解決に時間がかかる。リビアの混乱も沈静化は難しい。これにシリア情勢の激化を考えると弱気に転換しにくい』としている。米国の景気回復で需要が増える公算が大きいだけに、ニューヨーク原油は100ドル突破の可能性が高い。東京原油期先は7万円が視野に入る。

コーン

年末を意識して揉合う公算

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12/13 15:30現在

海外市場

 米農務省は10日、2013~14年度の米国及び世界のトウモロコシ需給予想を発表した。米国のトウモロコシ需給はエタノール向けと輸出向け見通しがそれぞれ5000万bus上方修正されたため、期末在庫は前月予想を9500万bus下回る17億9200万busに上方修正された。大豆も輸出需要が下方修正されるなど、穀物輸出の好調を裏付けた。トウモロコシの輸出需要が増加した主因は、シカゴトウモロコシ期近が2012年8月10日の高値8.4375ドルから半値水準まで下げ、これによって、南米産やウクライナ産との輸出競争でも優位に立ったためだ。2013年の米国トウモロコシは大豊作となり、シカゴ大豆期近は4ドル割れを予想する声が少なくないなかで、4.10ドルが下値支持線の姿になっているように見える。ただし、米国の大豊作に伴う荷の重圧をハネ返すのは困難で、当面は4.50ドルが上値抵抗線となろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴの堅調地合と円安機運にフォローされながら12日に2万6080円まで上昇した。目先は、年末を控えての整理商いが先行、2万5000円台後半から2万6000円台前半のレンジで揉合う公算が大きい。

ゴム

押しをこなして290円を目指すか

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12/13 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~210トン台。週末現在、原料は74.02バーツ、オファーは1月積261.30セント(円換算約280.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月20日現在、前旬比2151トン増の9320トン。入庫量3338トンに対し出庫量は1187トン。

展開予想

 東京ゴムは続伸し280円台半ばまで。先週からの流れをそのままに、一気に280.0円を突破。日々高値を更新していくことでファンドの買いも止まず、約3ヶ月ぶりの高値となる285.6円まで値を伸ばした。米国や中国などの経済指標にも特に弱材料と言えるものはなく、ドル/円も円安に振れ続け、東京ゴムの堅調さを支持する格好となっている。
罫線上の次なる目標は290.0円。罫線と買いファンドのみの強気相場がどこまで継続できるか。上海ゴムは一時20000元超えるも、週末現在は19800元付近。このラインの攻防か。5/19の円安水準を更新したドル/円相場の動向にも注視が必要である。
 鞘は来週末の納会を睨んでの当限のポジション調整の影響が、全限月にまで波及し荒い動きが続いている。しかし、かなり増えてきた国内在庫量や、今後予想される輸入量を考えると、順鞘が拡大していく可能性は十分にあるだろう。

為替

ユーロが対円で一段高

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12/13 15:30現在

海外情勢

 12日、ニューヨーク市場は米下院の予算案可決を見て1ドル=103円台後半へ。17日と18日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で緩和策縮小が決定されるとの観測が広がった。11日に米株価安に連動してドル安となり、安全通貨としての円が買われたことから、シカゴIMM市場(国際通貨市場)で大量に積み上がった円ショートの買い戻し警戒も認められる。ユーロはECB(欧州中央銀行)の追加利下げ観測が後退して、対ドル、対円でも上昇する局面があった。

国内情勢

 日経平均株価は海外投資家の日本株買いで上昇、この背景には円先安観測の台頭がある。海外投資家の日本株買い越し額は12月10日現在、2005年の年間10兆3218億円を突破する過去最高を記録、この株高が円安を促している。アベノミクスに対する海外の高い評価が話題。

総合分析

 米経済の強さが素直にドル買いにつながっていることが円安促進の一因だ。ユーロが対円で大幅に上昇していることも円安の加速要因。ユーロ圏経済が安定化へ向かっていると評価する為替アナリストもあり、こうしたユーロの対円の堅調を反映し、『ドル・円も1ドル=105円へ達するテンポが予想外に速くなる』と分析する為替市場関係者が少なくない。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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