商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2013年  >  2013年12月02日号

週間相場分析2013年12月02日号


辛うじて4000円大台を維持しているが...

gold.jpg

11/29 15:30現在

海外情勢

 IMFによるとドイツ連邦銀行(中央銀行)は10月に保有金準備を3.421トン減らし、金準備は3387.247トン。ドイツの金準備の減少はここ5ヵ月間で2度目となる。一方、インドの宝石・宝飾品輸出促進委員会によると、10月の同国金宝飾品輸出額は6億0895万ドル、前月比6.9%減少した。政府が経常赤字対策として、金輸入税を過去最大の10%に引き上げ、金輸入の20%を金宝飾品として輸出するよう求めるなど、輸入規制が足かせとなった格好。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは11月19日時点で4万8120枚、前週比1万3232枚減。取組高は11月20日時点で40万枚台、26日時点で39万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(11月21日⇒28日)では、当業者は売り玉5000枚減に対し買い玉2500枚減、非当業者は売り玉4100枚増に対し買い玉1600枚増。

総合分析

 東京金期先は円安に支えられて辛うじて4000円大台を維持している。とはいえ、指標であるニューヨーク金期近が1200ドル台前半へと続落して10月の安値を大きく下回り、下値探りを強いられている状況では、いつ、東京金期先も大台割れに見舞われても不思議ない。特に、唯一の下支え要因ともいえる円安が一転、円高に振れれば、日足のWボトム(8月8日と10月16日の3975円)を大きく下回る恐れもある。いずれにせよ、強気の対応はリスク大。

白金

円相場の動向に注意

platinum.jpg

11/29 15:30現在

海外情勢

 トヨタ自動車がまとめたタイ全体の国内新車販売台数は10月が前年同月比37.7%減の8万8989台、1~10月が前年同期比1.8%減の112万3268台。月間新車販売が前年実績を下回るのは6ヵ月連続。また、タイ工業連盟がまとめた10月の同国自動車生産台数は前年同月比27%減の18万5117台と4ヵ月連続のマイナス。政府の自動車購入補助制度終了による国内販売の反動減が影響し、減少幅は今年最大となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは11月19日時点で3万2586枚、前週比3671枚減。取組高は11月20日時点で5万8000枚台、26日時点で6万1000枚台。東京市場の取組高は5万7000枚台。カテゴリー別(11月21日⇒28日)では、当業者は売り玉100枚減に対し買い玉500枚減、非当業者は売り玉600枚増に対し買い玉1000枚増。

総合分析

 底固さを維持出来るか注目されたが、結局、ニューヨーク白金期近は1300ドル台半ばへと続落して10月の安値を下回ってしまった。また、東京白金期先は辛うじて円安に支えられて10月の安値を下回ることはなかったが、4500円台割れへと続落。世界白金需給の引き締まりを一旦織り込んだなか、米量的緩和策の早期縮小観測が圧迫している状況だが、ここで円相場が修正高となれば、東京白金期先も10月の安値に迫る、ないしは下回る恐れも。為替の動向に要警戒。

ガソリン

買い玉手仕舞い先行

oil.jpg

11/29 15:30現在

海外情勢

 北海ブレントはリビア情勢緊張が下支え。ニューヨーク原油は米国内在庫が10週連続増加で統計発表以来の最高水準を記録したことが弱材料。米景気回復を示す経済指標の改善とダウ上昇が原油価格の下支え材料となっており、イランと西側諸国の核開発を巡る交渉での合意は中東緊張を大幅に緩和することにならなかった。ただ、ニューヨーク原油は玉整理で下降、ブレントも連動して弱含みへ。

内部要因

 東京ガソリン市場の非当業者売買バランスは28日現在、1万4066枚の売りに対し、1万4014枚の買い、差し引きでわずかながら52枚の売り越しへとポジションが転換した。22日との対比で売りが1400枚増、買いが937枚増と売り玉の増加テンポが速く、市場が弱気に傾斜していることが判る。

総合分析

 円安が下支え要因となる中、海外原油相場が弱含みとはいえ、NY改質ガソリンが需要増期待を背景にじり高となっており、東京ガソリンも円安もあって値を上げてきていたが9月の高値を抜けたために上げ足を速めている。内部要因的には高値に来た事もあって非当業者の売買バランスが昨日逆転したため、2月の高値82000円が気になるところか。今週だけでも3000円も上げているので、円安でも調整安には注意が必要だ。

コーン

シカゴ市場は下げ渋る公算

grain.jpg

11/29 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は11月19日に4.1075ドルまで売られたものの、下値抵抗の買いやファンドの買い戻しに小反発した。ただ、米穀倉地帯で収穫作業が終了して、これからトウモロコシ新穀の出回りが予想されるため、当面、反発しても4.50ドルを上抜くのは難そうだ。その一方で、短期的に4ドルを割り込む公算はかなり小さいとの見方もある。その一因は、シカゴトウモロコシが最高値から半値近くまで下落しても、単収が160.4busと前年の123.4busから急増し収入が増加して、農家の懐に余裕があるのと、サイロスペースの拡張が進んでいるため、安値で無理に売る必要はなく、市場が思っているほど供給過剰感はないと思われるからだ。また、シカゴ大豆がファンドの買い越しが高水準であるのと対照的に、トウモロコシは7万枚を超える売り越しがあり、テクニカル面では上げやすくなっていることも、シカゴトウモロコシ下げ渋りの根拠。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は円安の支援を受けて2万5000円台を維持している。シカゴトウモロコシが底値圏にありながらも堅調な展開を見せていることも好感された。ただ、東京トウモロコシの取組内容を見ると大衆筋の買いが目立っており、これが相場上昇にブレーキをかけることが考えられる。

ゴム

株高に追随できるか

20rubber.jpg

11/29 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~430トン台。週末現在、原料は71.30バーツ、オファーは12月積249.00セント(円換算約265.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月31日現在、前旬比872トン増の6569トン。入庫量1889トンに対し出庫量は1017トン。
【納会】当限11月限は25日に納会を迎え、受け渡し枚数286枚。納会値段255.9円(5.9円高)。

展開予想

 東京ゴムは先週と変わらず狭いレンジであったが、週末に直近高値付近まで上昇。週初から260.0円を挟み上下に数円程度の狭い範囲での小動きが続いた。為替ではドル/円が約半年ぶりに102円台へ突入したり、週中に発表された米新規失業保険申請件数が予想よりも少なかったことなどで株高・商品高の流れとなったが、東京ゴムへの影響は非常に限定的であった。上海ゴムが19000元を回復したことで、東京ゴムもようやく勢い付き、週末にはCBを発動させ260円台半ばまで上昇した。
罫線では10月終わり頃の値段まで戻した。ここを抜けきれば、次なる目標は270.0円か。上海ゴムも19000元半ばまで回復し、20000元を目指せるかどうか。しかし、どちらともこの付近から上値が重くなってくるため、楽観的な買いには要注意。円安基調のドル/円の動向にも注意を払っておきたい。
 鞘は11月限が逆鞘で納会したことの影響で、さらに順鞘が縮小している。しかし、国内の在庫量や今後予想される輸入量を考えると、順鞘は拡大していく可能性は十分にあるだろう。

為替

米感謝祭で円安一服商状

20usdjpy.jpg

11/29 15:30現在

海外情勢

 米経済指標の改善で緩和策縮小が早まるとの観測がドル高・円安を促した。また、ドイツの11月の消費者物価指数上昇率はEU(欧州連合)基準で前年同月比1.6%に加速し、ECB(欧州中央銀行)の追加緩和観測が後退、ユーロは対円で2009年6月以来の高値139円14銭をつけた。市場では対ドル相場で102円台へ円安が進んだことが話題。ユーロは対ドルで堅調となったが、その後は材料一巡で小動きに終始。

国内情勢

 ニューヨーク市場のドル高の動きを受けて、一段と円安が進み、これを好感して日経平均株価が2007年12月12日以来、6年ぶりの高値をつけた。こうした流れを受け、為替市場では株高=円安のパターンを連想、円安が加速したが、その後、米国が感謝祭で株式と債券市場が休場となるため、円が買い戻され、円・ドル相場の動きは限定的となった。

総合分析

 対円ドルで102円を突破したことで一部に円安達成感もあり、一服商状を想定する必要があるが、一方ではユーロが対円で4年ぶりの高値をつけたため、安全通貨としての円買い要素が薄れている。また、米景気回復に伴うドル高傾向も円安基調を再認識する要因となり1ドル=103円が視野に入る。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp