商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2013年  >  2013年11月18日号

週間相場分析2013年11月18日号


金ETFの保有残高減少が続く

gold.jpg

11/15 15:30現在

海外情勢

 仏金融大手BNPパリバは2014年の金価格見通しを1オンス=1095ドルとし、従来予想の1155ドルから下方修正した。米経済の回復と需要低迷を要因としている。2013年の金価格は1415ドルとし、6月の予想(1405ドル)から引き上げた。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は13日時点で865.71トン、前日比2.71トン減と、減少に歯止めかからず。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは5日時点で9万1136枚、前週比9100枚減。取組高は5日時点で38万枚台、13日時点で40万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉2700枚増に対し買い玉1100枚減、非当業者は売り玉900枚減に対し買い玉2900枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近は再び1300ドル台を割り込んで10月の安値に急接近、東京金期先も4100円割れを付けたが、木曜のFRBイエレン副議長の金融緩和の継続を仄めかすコメントで切り返した。季節的需要期も強いあと押しにはならず、金ETFの保有残高漸減、原油価格軟調などのマイナス材料が影響しているものの、ヘッジファンドの"45日ルール"が過ぎたことは一つ重石が外れたといえるか。来週は金融緩和の継続期待を背景に1300ドル台の回復も目指せるか。

白金

JM発表への反応は限定的だったが...

platinum.jpg

11/15 15:30現在

海外情勢

 JM(ジョンソン・マッセイ)社が発表した『Platinum 2013 Interim Review』によれば、2013年の世界白金需給は18.8トンの供給不足となり、供給不足量は前年の10.6トンから拡大する見込みで、来年も供給不足が続く可能性が高いとしている。また、向こう半年間の白金価格見通しについては、1オンス=1360~1580ドルのレンジ、平均は1465ドルと予想した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは5日時点で3万5089枚、前週比3002枚増。取組高は5日時点、13日時点ともに5万8000枚台。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉2100枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉2500枚増に対し買い玉4600枚増。

総合分析

 JM社の発表についてはほぼ市場の想定通りとあって市場の反応は限定的。そうしたなか、根強い南アフリカ共和国での鉱山スト懸念⇒供給不安や、米株価堅調⇒米景気回復期待の連想に伴う白金需要増加期待、中国の自動車販売台数増加に伴う同国での白金需要増加観測など、需給要因が相変わらずサポート要因となり、ニューヨーク金価格の軟調にも大きな影響を受けておらず、内外の白金価格は底固い基調を維持する公算大といえよう。

灯油

灯油価格の値上げは不可避な状況

oil.jpg

11/15 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は90ドル台前半の揉合商状で米景気見通しが不透明ながら、米個人消費の伸びが期待され、冬の暖房油増産体制を背景に原油在庫が減少へ向かうとの期待が支え。シェールガス・オイル増産の影響は織り込み済みで、新規材料の出現待ちといった格好。北海ブレント原油との価格差拡大が止まり、ニューヨーク原油の上昇で、再び北海ブレントにサヤ寄せするとの観測が流れている。

内部要因

 東京灯油市場の非当業者売買バランスは14日現在、9392枚の売りに対し1万2197枚の買い、差し引き2805枚の買い越しと、買い越し玉が8日現在の1826枚から大幅な増加となった。海外原油が反発機運を強め、先行き下値不安が薄れていることを映し出す内容になったと判断できよう。

総合分析

 11月11日現在の全国灯油在庫は前週比6万2937kl増と小幅増にとどまった。ただ、気温低下を映して、北日本や北海道だけでなく、中国・四国地域でも灯油の売れ行きは好調で、年末需要を見込んだ在庫積み上げが続いている。原油高と円安で原油調達コストが上昇しており、灯油価格の値上げは不可避。このため、商社も強気姿勢を見せるなど、先高人気が高まっている。

コーン

供給過剰感の強い相場展開を予想

grain.jpg

11/15 15:30現在

海外市場

 米農務省は現地時間8日に2013年の米国トウモロコシ生産見通しを139億8900万bus(9月予想138億4300万bus)と発表、事前予想平均140億0300万busを下回った。ただ、単収は160.4bus(同155.3bus)と事前予想平均158.93busを上回り、市場の想定以上に作柄が良かったことを示している。2013~14年度の米国産トウモロコシの期末在庫見通しは18億8700万busと事前予想平均20億2900万busを下回ったが、生産量見通し139億8900万busから需要見通し129億5000万busを差し引くと10億3900万busの余剰となり、在庫率は14.6%と前年度の7.4%のほぼ2倍になる計算だ。豊作年は米農務省が毎月単収を引き上げる傾向が見られ、来年1月予想(12月は生産予想なし)では生産量が140億busを超える確率が高く、シカゴトウモロコシ相場は引き続き供給圧迫感の強い展開が続こう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は12日に2万5440円まで上昇したものの、後続の買いが続かず再度軟化。米国の豊作はある程度織り込まれたとの見方はあるが、長期にわたって荷の重みがトウモロコシ相場を圧迫すると見られ、新規に買いにくい局面だ。為替相場は2ヵ月ぶりに1ドル=100円を突破したが、円安で買われた場面を売りたい。

ゴム

レンジを抜けて上値追いか

20rubber.jpg

11/15 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり210~340トン台。週末現在、原料は73.32バーツ、オファーは12月積250.50セント(円換算約260.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比383トン増の5697トン。入庫量2020トンに対し出庫量は1637トン。

展開予想

 東京ゴムは260円台をうかがいながらの小動き。週初から260円台を幾度となく超えるも、引け値ベースでは押し戻され250円台後半へ。材料に乏しく薄商いの中、単調な動きを繰り返していたが、週末にはFRB(米連邦準備制度理事会)の次期議長候補のイエレン副議長の発言により、米量的緩和縮小への警戒感が後退したことで商品は総じて買われた。東京ゴムもその影響を受け、260.0円を大きく突破。現在は260円台前半を推移している。
罫線は250円台の揉み合いから抜け出したところ。260円台を維持できるかどうかがポイントとなってくる。上海ゴムも小動きながら上昇基調を形成しつつあるため、20000元を目指す展開となるか。ドル/円は円安に振れ、約2か月ぶりに100円台をつけたことにも当然注目しておきたい。
 鞘は先週とさほど変わりなく、限月間で2円弱となっている。しかし、今後増加するであろう国内の在庫状況を考慮すると、順鞘は再び拡大していくことが予想される。

為替

ドル高・円安基調が続く公算

20usdjpy.jpg

11/15 15:30現在

海外情勢

 日本の7~9月GDP成長率が予想より鈍化し、日銀が金融緩和策を強化するとの見方から円が売られ、ニューヨーク市場で1ドル=100円を突破。ユーロは対ドルで4日ぶりに下落、ECBが追加利下げをすることが可能との見解がドル買い・ユーロ売りに結びついた。ユーロ圏の7~9月GDPは前期比で拡大したが、ドイツ経済の伸びが鈍いことがユーロ安の懸念に結びついている。目先、ユーロ圏財務相会合、米10月輸入物価指数など注目。

国内情勢

 東京外国為替市場でも円が1ドル=100円を突破した。FRB次期議長イエレン氏が、『量的緩和策縮小には米景気回復が必要であり、失業率は依然として高水準で労働市場は回復には程遠い』とし、現行緩和策継続方針を背景にリスク選好のドル買い・円売りで2ヵ月ぶりの円安となった。日米の株高もドル高・円安の要因。

総合分析

 麻生財務相は、『極端な円高や円安時にはシグナルを送り、動きを止める』と発言したが、為替市場への介入を約束したわけでない。しかし、麻生発言を聞いて円安が進んだことは、『日本政府の意向は株高・円安方針である』と市場が解釈していることを示すものだ。ニューヨークダウや日経平均株価の堅調に加え、イエレンFRB次期議長が量的緩和策堅持を明らかにしたため、ドル高・円安基調が続くと予想する向きは多い。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp