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週間相場分析2013年11月11日号


45日ルールで目先は乱高下の恐れも!?

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11/8 15:30現在

海外情勢

 中国産金最大手で政府傘下の中国黄金集団公司の幹部は11月4日、当地の業界会合で、『2013年の同国金消費量は1000トン超に増加する』との見通しを示した一方、『2014年はこうした拡大傾向は続かず、この水準を下回る可能性がある』との見方を示した。同幹部は、4月の金価格急落で買いが急増したため、今年の消費は"異常"と指摘している。また、同国の今年の金生産量は過去最高の430トンと前年(403トン)比で約7%増加すると見ている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは10月29日時点で10万0236枚、前週比2万3571枚増。取組高は10月29日時点、11月6日時点ともに38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(10月31日⇒11月7日)では、当業者は売り玉2100枚増に対し買い玉1000枚増、非当業者は売り玉4000枚減に対し買い玉2900枚減。

総合分析

 ドル高・ユーロ安地合や原油価格の軟調などが響いて、ニューヨーク金期近は軟調に推移、東京金期先もこれに追随している。そうしたなか、目先的にはヘッジファンドが決算絡みでポジション調整を進める可能性が11月15日前後にあることから(※投資家がファンドを解約する場合、決算の45日前にヘッジファンドへ連絡しなければならない"45日ルール"があり、12月の決算から逆算して45日前は11月15日)、相場が多少、乱高下する恐れがあるので要注意。

白金

3分の2戻し弱で上昇一服して調整安へ

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11/8 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した10月の米新車販売台数は前年同月比10.6%増の120万8036台と、2ヵ月ぶりにプラスに転じた。10月としては2007年以来、6年ぶりの高水準。また、フランス自動車工業会が発表した10月の自家用車新規登録台数は前年同月比2.6%増の16万6515台。前年同月比での増加は2ヵ月連続。ドイツ連邦自動車局が発表した10月の乗用車新規登録台数は前年同月比2.3%増の26万5441台。前月比では7.4%増。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは10月29日時点で3万2087枚、前週比2875枚増。取組高は10月29日時点で5万7000枚台、11月6日時点で5万8000枚台。東京市場の取組高は5万枚台。カテゴリー別(10月31日⇒11月7日)では、当業者は売り玉1400枚増に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉1400枚増に対し買い玉3000枚増。

総合分析

 相変わらず南アでの鉱山スト懸念が燻っているほか、欧米の自動車販売台数が回復基調にあることから白金の自動車触媒向け需要増加期待が強いなど、白金の需給環境のあと押しもあって、東京白金期先は一時4700円台に復帰。ただ、9月以降の下げ幅に対して3分の2戻し達成手前で上昇一服となり、再度4600円台へと反落。10月以降、約1ヵ月間、押目らしい押目がないままに上昇してきたこともあり、当面はこのまま調整安場面継続の公算大。

ガソリン

NY原油の足取りの重さを映す

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11/8 15:30現在

海外情勢

 先週6日は米国内ガソリン在庫の減少で上昇したニューヨーク原油だが、7日はドル高と米株安の影響で反落した。更に、北海ブレントがECBの利下げで103ドル台へ急落したことも響いている。目先、『原油価格は米経済指標と米株価の動向がカギを握る』と市場関係者は見ている。

内部要因

 東京ガソリン市場の非当業者売買バランスは11月7日現在、1万1345枚の売りに対し、1万3114枚の買い、差し引き1769枚の買い越しと、4日連続で買い越しが増加。7日は一転して買い越しが減少したが、海外原油価格安を考えると、結果的に強気勢力がやや後退している格好。引き続き、非当業者の買い玉の行方が注目される。

総合分析

 8日の東京ガソリン期先は、一時、前日比800円近い下げとなったが、これはニューヨーク原油と北海ブレント原油下落を反映した動きだ。原油価格が弱基調のままであれば、上値は抑えられる懸念はあるが、ニューヨーク原油がドル高、米株安による一時的な下げに止まり、米景気回復が続いていることを再認識して、米株価が反発へ転じれば、ニューヨーク原油と東京ガソリン期先が連動する可能性もあるだけに注意が必要だ。

大豆

米国と南米のW豊作に圧迫受ける

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11/8 15:30現在

海外市場

 米農務省は現地時間8日、2013~14年度の米国大豆生産予想を発表したが、アナリストの事前予想平均は32億2100万bus(予想範囲31億3700万~32億9800万bus)で、米農務省9月予想の31億4900万busを大きく上回った。増産が見込まれる背景は生育期終盤と収穫期の米穀倉地帯の天候が理想的に推移し、大豆の単収がアップしたため。米国の大豆生産量が事前予想通りなら、2013~14年度の米国の大豆需要見通し31億4000万bus(米農務省9月予想)を約8000万bus上回る供給過剰になる計算で、相場の地合を弱めよう。一部にシカゴ大豆期近が12ドル台後半から13ドルの揉合で豊作は織り込まれたとの見方もあり、テクニカルな反発はあろうが、ブラジルを中心とした南米大豆も史上最高の豊作が見込まれ、先行きシカゴ大豆は米国と南米のW豊作による供給圧迫に頭を抑えられよう。

国内市場

 東京一般大豆期先は5万3000円を挟んだ揉合が続いていたが、8日の米農務省予想を受けてどう動くかに注目。仮に、シカゴ大豆が目先の弱材料を織り込んで急反発するような場面があったら売りたい局面だ。

ゴム

上値切り下げから250円台を目指すか

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11/8 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり160~260トン台。週末現在、原料は72.72バーツ、オファーは12月積250.50セント(円換算約256.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比928トン増の5314トン。入庫量1746トンに対し出庫量は818トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規のみで172枚(860トン)。

展開予想

 東京ゴムは直近安値を更新するも、再び揉み合いに。週初から260.0円を割り込み、それにより弱気ムードが加速。10月初旬につけた安値を更新し、253.5円まで値を崩した。翌日以降もその流れを踏襲するかに思えたが、相場は一旦落ち着きを取り戻し、250円台半ばで揉み合った。週末には、ECB(欧州中央銀行)がユーロ圏17ヶ国の主要政策金利を史上最低の0.25%に引き下げると発表し、ユーロ安、ドル高、商品安となったものの、東京ゴムへの影響は限定的であった。週末現在も250円台半ば~後半で推移している。
罫線は、直近安値を更新し、ダウントレンド継続か。心理的な節目となる250.0円を目指す。上海ゴムもジリ安の展開となっており、19000元も視野に入ってきたか。市場は本日発表予定である米雇用統計の結果待ちで、様子見の雰囲気が漂っている。
 鞘は価格が下落していく過程で先限を中心に売り込まれ、当-先の順鞘はかなり潰されて限月間で2円弱となっている。しかし、今後増加するであろう国内の在庫状況を考慮すると、順鞘は再び拡大していくことが予想される。

為替

ドル急上昇で円安進む

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11/8 15:30現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)が予想外に政策金利を0.25%まで引き下げたことからユーロが対ドルで2年ぶりの大幅安を演じる急落。円は対ユーロで上昇したが、対ドルでは一時1ドル=99円台へと急落する場面となった。米7~9月のGDP(国内総生産)が前期比2.8%増と予想を上回る伸びとなったことから、量的緩和策縮小に着手する可能性があるとしてドル高要因となった。

国内情勢

 ニューヨーク為替市場でドル高円安が進んだことから、円が一段安となった。ユーロが利下げにより下落し、追加緩和の可能性もあるため、ユーロ安・ドル高、ドル高・円安が続くとの見方が多い。8日は日経平均株価がニューヨークダウの下げが響いて下落基調にあり、その影響もあって円は1ドル=98円台前半へ強含みとなった。

総合分析

 米第3四半期(7~9月)のGDP上昇で量的緩和策縮小実施が早まるとの観測がドルを押し上げ、ドル高・円安が際立った。この動きを維持するかどうか、ニューヨーク市場は99円台で円の下落が止まったように、1ドル=100円が抵抗ラインとなっている。ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)は緩和策継続の意向が強く、緩和策縮小の年内着手が見送られるとドルの反動安(円高)も想定できそうだ。


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