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週間相場分析2013年11月05日号


市場環境が今ひとつ冴えない

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11/1 15:30現在

海外情勢

 IMF(国際通貨基金)によると、ロシアの9月の金準備は前月比0.37トン減の1015.1トン。対前月比で減少したのは1年ぶり。また、英商品取引大手サクデン・フィナンシャルが、今年の金価格を年平均1420ドルとしたうえで、来年2014年については、世界経済の回復が加速し、金や高利回り資産からの資金シフトが予想されることから、『下落バイアスは維持される』と分析し、価格レンジを1100~1500ドル、年平均価格を1280ドルと予想した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは25日時点で7万3047枚、前週比5908枚増。取組高は23日時点で39万枚台、30日時点で38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(24日⇒31日)では、当業者は売り玉1900枚減に対し買い玉1100枚増、非当業者は売り玉6200枚増に対し買い玉3300枚増。

総合分析

 FOMC(米連邦公開市場委員会)で量的緩和策の継続が決定されたものの、金市場の反応は薄く、むしろ、FOMC声明での"インフレ率は予想を下回る"との見解、さらには、ロシア中銀の金保有高減少や英サクデンの弱気見通しがマイナス要因となって、ニューヨーク金期近、東京金期先ともに上値が重い。11月はヘッジファンドの決算月とあって、決算絡みの売りが警戒されるなど、市場環境は依然として冴えないまま。季節的需要期といえども、それだけで安易に買うのは気が引ける状況といえそうだ。

白金

需給要因がジワジワと作用

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11/1 15:30現在

海外情勢

 日本自動車工業会が30日に発表した日本の9月の自動車生産台数は前年同月比13.0%増の87万3623台と13ヵ月ぶりに増加。4~9月の生産台数は前年同期比3.4%減の474万3593台だった。また、AMCU(南ア鉱山労働者・建設組合連合)は28日、世界2位の白金大手インパラ・プラチナムに対するストが組合員に承認されたことを明らかにしており、ストライキ実施の可能性が高まっている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越し25日時点で3万1187枚、前週比2057枚減。取組高は23日時点で5万8000枚台、30日時点で5万7000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリー別(24日⇒31日)では、当業者は売り玉200枚増に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉1100枚減に対し買い玉300枚減。

総合分析

 米国の量的緩和策継続も手伝って、ニューヨークダウの史上最高値更新⇒景気回復期待の高まり⇒白金の産業需要増加期待、更には南アフリカ共和国での鉱山スト懸念とそれに伴う白金供給不安がジワジワと内外の白金価格を押し上げている。ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに、下げ幅の半値戻しを超えて、チャート的にも基調は好転してきたといえそう。ただ、3分の2戻しの水準に接近してきており、目先は一旦、修正安する可能性もあるので要注意。

原油

米国内原油在庫の増加が弱材料

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11/1 15:30現在

海外情勢

 米国内原油在庫が3週連続で増加した圧迫感からニューヨーク原油期近はバレル96ドル台へ下降した。米国の景気回復テンポが緩やかで、政府機関閉鎖による産業界全体への影響が残り、個人消費の回復遅れが石油需要停滞の原因とも見られる。ただ、ガソリンや中間留分の在庫は減少へ転じているため、そろそろ、原油在庫の圧迫は薄れる可能性が高いとの声が聞かれる。

内部要因

 東京原油市場の非当業者売買バランスは10月31日現在、3825枚の売りに対し、8519枚の買い、差し引き4694枚の買い越し。25日から連日買い越しが増加。買い玉の増加スピードが速いことから、売り玉の手仕舞いが誘発される場面もあり、反発力が増している。

総合分析

 ニューヨーク原油相場に連動する"写真相場"は不変。ニューヨーク原油の動向を見ながらの動きとならざるを得ない。ニューヨーク原油のファンドネットロング(買い越し)は10月15日現在で30万2932枚と30万枚台をキープ、買い気の強さが窺えるだけに、東京原油も弱気になると損失拡大のリスクが高まる。目先は逆張りで対応、安値を狙って買う戦法が有効。

コーン

供給圧迫が増幅する

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11/1 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、供給圧迫から4.20ドル台の安値揉合を強いられている。米農務省が発表した10月27日現在の全米18州平均のトウモロコシ収穫進展率は59%で前年の91%、5年平均の62%を下回った。しかし、大豆の収穫作業が終盤戦に入り、米国の農家はトウモロコシの収穫作業に専念できるため、シカゴトウモロコシ市場はこれまで以上にハーベストプレッシャーがかかりそうだ。8日に米農務省は2013年の米国のトウモロコシ生産予想、2013~14年度の米国及び世界の需給予想を発表するが、大方の予想では米トウモロコシの単収が160bus近くまで増加、生産量が142億~144億bus前後まで上方修正されるとの見方が増えている。ちなみに、米農務省の9月予想では単収155.3bus、生産量が138億4300万busで、事前予想通りだと供給過剰感はこれまで以上に増幅する恐れがある。シカゴトウモロコシ期近は目先供給圧迫感を織り込む動きが予想され、4ドルにどれだけ接近するか、それとも割り込むのかが注目されよう。

国内市場

 シカゴトウモロコシの弱基調を映す格好で、東京トウモロコシ期先は2万4000円台の揉合を見せている。ただ、8日の米農務省レポートを前に玉整理目的の売りが入る公算が大きく、8月13日の安値2万3990円が当面の下値目標となろう。

ゴム

レンジ相場から抜け出せるか

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11/1 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり180~480トン台。週末現在、原料は73.45バーツ、オファーは12月積255.50セント(円換算約261.30円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比928トン増の5314トン。入庫量1746トンに対し出庫量は818トン。
【納会】当限10月限は25日に納会を迎え、受け渡し枚数219枚。納会値段246.7円(0.2円高)。

展開予想

 東京ゴムは膠着状態、現在は250円台後半で推移。週初は中国の短期金利上昇が続く中、260円近辺で上値の重い展開となるも、週中にはその金利上昇傾向に一服感が見えたことから265.4円まで持ち直す。しかし金融引締め懸念は燻りつづけ、週末は反落し直近安値255.6円を探るものの、来週月曜日は日本及びシンガポールが休日であることから大きく建玉を傾けるような動きもない。動意薄く値幅10円以内の保合いに終始した。
罫線は、現在の値位置は一目均衡表における雲の下限近辺で推移しているものの、来週以降雲の下限が265円辺りに切りあがってくるため、255-265のレンジでの値動きを続けていると徐々に地合いが中立から弱気方向に傾く可能性が高い。しかしながら、雲の上限も同様に来週以降270円近辺に切り下がってくるため、そこを上抜きさらに直近高値の276円を突破すれば、ダブルボトム形成となり290円を試す展開もありうるが、そこまで押し上げるだけの強材料はない。
 週初に新甫4月限が発会したが、当-先の鞘幅に大きな変化は見られない。来週以降も同様の展開が予想され、この順鞘は維持されるであろう。

為替

ユーロが対ドルで大幅安

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11/1 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク市場はユーロが対ドルで6ヵ月ぶりの大幅安。10月のユーロ圏のインフレ率が予想を下回り、ECB(欧州中央銀行)は利下げに踏み切るとの観測が強まった。円は1ドル=98円台で揉合う小幅な動きとなった。シカゴ製造業景況指数が2年ぶりの高水準となったが、一部に年内にも緩和縮小が実施されるとの声も聞かれた。

国内情勢

 ニューヨークダウ続落を受け、日経平均株価も連動安。国内要因では安倍政権の経済政策への期待が根強いことから、日経平均株価が上昇する可能性が高いとされ、円安を見込む向きは少なくないが、当面は日米株価を睨む不安定な動きを余儀なくされている。邦銀の為替担当者は98円台で円弱含みの動き継続との観測が多い。

総合分析

 ユーロ安⇒米ドル高が結果的に円安基調を演出している。国内は金融緩和で円安、米国は米株高ドル高という構図が戻るかどうか、米金融政策の行方がカギを握っている。依然として、米金融緩和策縮小の可能性が不安要因となっているようだ。当面、ファンドはドル高・円安の基調を想定、日本株へ食指を伸ばしているため、株高効果による円安があって不思議ない。


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