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週間相場分析2013年10月28日号


修正安で下値抵抗線を確認出来るか

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10/25 15:30現在

海外情勢

 全インド宝石・宝飾品貿易協会のディレクター、バチラジ・バマルワ氏によると、宝飾業者がロンドン金価格に上乗せして銀行や輸入業者に支払うプレミアムが10月第4週に1オンス当たり最高120ドルに達し、供給不足が続けば150~200ドルに上昇する可能性がある。世界最大の金消費国であるインドでは、同国政府が輸入を抑制する中、祝祭シーズンの需要急増に対応するため宝飾業者が供給確保を活発化しており、そのことがプレミアム高騰の主因となっている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は現地時間24日時点で未発表。取組高は16日時点38万枚台に対し23日時点39万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(17日⇒24日)では、当業者が売り玉2000枚減・買い玉900枚減、非当業者は売り玉200枚増・買い玉900枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は8月下旬からの下げ幅に対して、東京金期先は9月初めからの下げ幅に対して、それぞれ半値強を奪回した。そうしたなか、"半値戻し"という大きな節目に達したこと、月末や欧米系を中心としたヘッジファンドの決算月である11月が接近していることから、当面は修正安場面へ移行する公算大だが、その修正安で10月の安値を下回らずに推移出来れば、ニューヨーク金期近で1200ドル台半ば、東京金期先で4000円弱が強い下値抵抗線と確認出来るが...。下値抵抗を見せるか、要注目。

白金

ほぼ半値戻しを達成

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10/25 15:30現在

海外情勢

 ブルームバーグが過去2年間に実施した調査で最も的確な見通しを示したアナリスト8人の予想平均値では、白金価格は来年第4四半期(10~12月))までに13%上昇して1オンス当たり平均1635ドルとなり、パラジウム価格は9.8%上昇して同823ドルと、四半期ベースでは2001年以来の高値に達すると予測されている。世界の自動車販売が過去最高水準に達する見通しにあることが背景。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は現地時間24日時点で未発表。取組高は16日時点5万9000枚台、23日時点で5万8000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリー別(17日⇒24日)では、当業者が売り玉200枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉100枚増。

総合分析

 米株価続伸⇒米景気回復期待⇒白金需要拡大の連想から買われ、ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに、それ以前の下げ幅のほぼ半値を取り戻した。ただ、その半値戻し近くの水準で足取りがやや重くなっており、もう一段上昇するには新規材料が欲しいところ。また、半値近くを取り戻したことで、市場には上昇一服感、調整ムードが強まっている印象もあり、目先は調整安の可能性が高いともいえそうだ。

灯油

再び中東緊張のリスクも

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10/25 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格がバレル96ドル台へ下降した後、下値警戒で戻した。下落した主因は米国内原油在庫の増加で、中国国内の商業用原油在庫の増加が弱材料となった。しかし、これらの材料は下落過程で織り込まれた格好。また、米国の歩み寄りでイラン核開発問題を巡る緊張が緩和するとの見方もあり、これは原油価格の頭を押さえる材料だ。

内部要因

 東京灯油の非当業者売買バランスは24日現在で、売り9467枚に対し、買い10946枚、差し引き1479枚買い越しと、18日の買い越し1684枚から減少。原油安に影響されて下値不安が増大したため、買い玉の手仕舞いが進んだことを示す。ただ、商いが細り、手仕舞いが円滑に進まないことから、様子見の状況も・・・。

総合分析

 10月19日に終わる週の全国灯油在庫は前週比10万キロリットル増加したが、冬季暖房需要期を意識した在庫投資も含まれているため、荷もたれ感はまるでない。今後、気温が低下するにつれ、販売量が増加して在庫が取り崩されると現物市況も堅調となり、東京灯油期近も基調が引き締まろう。期先はニューヨーク原油次第の展開で、目先、若干弱含みに推移するとしても、案外と底固く、売り方針への転換はリスクが大き過ぎる。ここは逆張り対応が無難。

大豆

11月の米農務省レポートがカギ

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10/25 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は23日に13.1875ドルまで上昇するなど、堅調な動きを見せている。背景はロシアが米国から合わせて24万トンの大豆を成約したことだ。南米産が端境期にあるのに加え、米国はまだ新穀が出回り始めたばかりで、現物の需給はややタイト気味だったためで、市場はロシアの輸入成約に反応したといえよう。問題はシカゴ大豆期近が13ドル後半まで上昇するかどうか。ロイター通信が集計した2013年の米国の大豆生産予想平均は32億1500万bus(単収41.8bus)で、米農務省9月予想31億4900万bus(同41.2bus)を上回り、同省の駐在官は2013~14年度のブラジルの大豆生産予想を8800万トンと前年の8210万トンを600万トン近く上回ると予想。今後、ブラジルと米国のダブル豊作を織り込む動きが予想され、長期的にはシカゴ大豆期近が10ドルに接近する可能性は高い。11月8日の米農務省レポートが下げを誘導することも考えられる。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ高にも関わらず上げ足が鈍い。これはシカゴ大豆期近が13ドルを超えると高値警戒感が出てくる一方で、為替相場がドル安・円高気味で推移したためだ。チャートを見ると上値が切り下がっており、ここは戻り売りで対処したい局面だ。

ゴム

レンジ相場から抜け出せるか

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10/25 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり220~320トン台。週末現在、原料は73.82バーツ、オファーは11月積256.50セント(円換算約259.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月10日現在、前旬比121トン減の4386トン。入庫量1051トンに対し出庫量は1172トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(後期)は新規のみで、279枚(1395トン)。前期分112枚(560トン)と合わせて、合計391枚(1955トン)。

展開予想

 東京ゴムは先週と同じく270円台まで上昇するも、持続せず再度260円台へ。ゴム独自の材料に乏しく、週初は低迷している出来高に拍車をかける状況であった。週中には中国のPMI速報値が前月から小幅上昇したことで相場を下支えたが、米新規失業保険申請件数が予想よりも多かったことは嫌気されるなど、強弱の材料がまちまち。東京ゴムもそれを反映し、探り合いの様相となった。週末現在は260円台前半で小動きしている。
 罫線は前述した通り、260-270円の非常に狭いレンジを形成しつつある。どちらに抜けるかに着目したい。
上海ゴムも東京と似た動きで、20000元が攻防ラインとなっている。他商品では、WTIが大きく値を崩したことも頭の片隅に置いておきたい。
 週末に納会を迎え当限は玉整理のため売り込まれ、当-先の順鞘は拡大した。来月以降も同様の展開が予想され、この順鞘は維持されるであろう。

為替

ドルが対ユーロで下落

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10/25 15:30現在

海外情勢

 10月のユーロ圏総合景気指数は51.5(前月52.2、予想52.4)と予想を下回ったものの、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和策縮小が見送られ、資産買い入れが来年も続くとの観測から、ドルは対ユーロで2年ぶりの安値をつけた。10月末に開かれるFOMC(連邦公開市場委員会)の結果が注目されている。米株価は企業の好決算などから堅調。日本の株価堅調と安全通貨として買われた円高の反動で円が対ドルで弱含みになるとの見方が台頭。

国内情勢

 HSBCが10月の中国の製造業PMI(購買担当者指数)を50.9と発表。これを受けて中国が金融引き締め策を打ち出すとの見方が出ている。このため、リスクオフで円が買われる場面もあったが、それも一服、様子を見る状況へ。日経平均株価の上昇基調が円安を誘導するとの見方も円高が止まった理由のひとつだ。

総合分析

 ドル弱含みの懸念がある。新規失業保険申請件数は予想を上回り、米製造業景況指数が低下するとの見方がある。これは米政府機関が閉鎖されたことが原因といわれ、その影響が残ると対円での下落傾向を想定する必要はあろう。ただ、安全通貨としての円買いは一巡、中国経済減速の影響はユーロ市場に出るため、間接的な円買いにとどまろう。アナリストは95円がドルの下値抵抗と見ている。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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