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週間相場分析2013年10月21日号


足取り悪化で再び下値不安も

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10/18 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は17日時点で882.23トン。これは2009年2月9日(881.87トン)以来の低水準で、過去最多を記録した2012年12月7~10日の1353.35トンから471.12トン減少している。また、ブルームバーグが過去2年間に実施した貴金属相場予想調査で最も的確な見通しを示したアナリスト10人の中央値では、金相場は来年第3四半期(7~9月)に平均1175ドルに下落すると予想されている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しはCFTCが業務停止だったため未発表。取組高は9日時点で37万枚台、16日時点で38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉2200枚減に対し買い玉1900枚減、非当業者は売り玉700枚増に対し買い玉400枚増。

総合分析

 米債務問題に揺さぶられて、一時、ニューヨーク金期近は1200ドル台半ば、東京金期先は4000円大台割れへと水準を下げて、足取りを悪化させてしまった。その後、米上下院の暫定案可決で米国のデフォルトがひとまず回避されたことで、ニューヨーク金は1300ドルを超えたが、下値不安が強いことに変わりない。金ETFの保有残高漸減に歯止めがかかっていないことなどが気懸りで、下げ止まりを確り確認出来ない限りは引き続き仕掛けにくいといえそう。

白金

半値戻しを目指せるか注目

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10/18 15:30現在

海外情勢

 調査・コンサルティング会社LMCオートモーティブによると9月の世界の自動車販売台数は前年同月比4.5%増となった。LMCは"堅調な"伸びになったとしている。また、欧州自動車工業会によると、9月の欧州新車登録台数は前年比5.5%増の119万台。ロシア進出企業で構成されている欧州ビジネス協会によると、ロシアの9月の新車販売台数は前年同月比5%減の24万6895台。インドネシア自動車協会によると、インドネシアの9月の自動車販売台数は前月比48.7%増の11万5921台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しはCFTCが業務停止だったため未発表。取組高は9日時点で6万枚台、16日時点で5万9000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉1100枚増に対し買い玉300枚減、非当業者は売り玉1800枚減に対し買い玉400枚減。

総合分析

 現地時間16日夜、米債務上限引き上げ問題がひとまず解決、デフォルト(債務不履行)を回避したことを受け、米株価反発⇒米景気回復期待の見直し⇒白金需要増加観測の連想から、内外の白金価格は反発場面となった。とはいえ、ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに、それ以前の下げ幅に対してまだ3分の1戻し強の切り返しに過ぎず、これで基調を回復したとは判断し難い。半値戻しはニューヨーク白金で1460ドル絡み、東京白金で4630円絡み。この水準を目指せるか要注目。

ガソリン

輸入コスト上昇を反映

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10/18 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格は米財政危機への懸念で100ドル大台割れ寸前まで下げたが、債務上限引き上げで米上下両院が合意に達し、米景気回復への期待が台頭して地合が引き締まった。米国はデフォルト(債務不履行)をギリギリで回避できたが、財政悪化による米金融市場の先行き不安を背景に商品市場へリスクマネーが流れて金が急騰、原油は波乱しながらも堅調な動きを見せた。

内部要因

東京ガソリン市場における非当業者の売買バランスが双方増加するなか、買い玉の増加が勝り、買い越し枚数は連日増えている。海外の不安定要因も加わり、買い気の強さがハッキリと出た格好。これは円安、海外原油堅調による先高見通しが背景にあると推察からだ。

総合分析

 資源エネルギー庁が発表した10月15日現在のレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり159円60銭、前週比60銭高と5週ぶりの上昇。これは石油会社の卸値引き上げによるものだ。値上げの理由は海外原油高と円安によるコストアップ。海外原油価格の下値不安が後退、これから北半球が冬の需要期を迎え石油需要増が見込まれる。これから、原油の先高人気が高まるようだとガソリンも連動する展開を期待。

コーン

強材料不在でいずれ4ドル割れ

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10/18 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は狭いレンジでの弱揉合を見せたままだ。ロイター通信の調査によると、米国のトウモロコシ収穫は13日時点で31%まで進展した。向こう1週間は好天が続くと見込まれており、本格的なハーベストプレッシャーに見舞われる恐れがあり、シカゴトウモロコシ期近の4.50ドル超は新規に買われにくい環境にある。このような状況下、中国が米国産トウモロコシを最大30万トン買い付けたと伝えられたが、その噂はすでに浸透していたため、相場を上伸させるパワーはなかった。需要面では、EPA(米環境保護局)が2007年に定められた2014年の使用義務量を181億5000ガロンから152億1000ガロンに引き下げる提案(トウモロコシ由来は144億ガロンから130億ガロンに引き下げ)をホワイトハウス行政管理局に提出しており、今後、トウモロコシのエタノール向け需要が減少する可能性が濃厚になってきた。目先は現水準での揉合が続きそうだが強材料不在に変わりなく、長期的には4ドル割れの声が聞かれそうだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は2万4000円がとりあえず下値支持線のように見えるが、周囲の環境を見ると強材料が不在で台割れは避けられまい。指標となるシカゴトウモロコシはまだ底入れを確認しておらず、値頃買いなどで反発したら売りたい。

ゴム

テクニカル的な売り圧力を跳ね返す材料が出るか

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10/18 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり270~460トン台。週末現在、原料は76.15バーツ、オファーは11月積258.50セント(円換算約263.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月30日現在、前旬比201トン減の4507トン。入庫量781トンに対し出庫量は982トン。

展開予想

 東京ゴムは270円台まで上昇するも、反落し再び260円台へ。週初から米国の債務上限引き上げをめぐる混乱の余波が国内商品市場にも多分に影響を及ぼしていたが、最終的にはデフォルトは回避されるであろうという観測から市場は買い方優勢であった。期限ぎりぎりではあったがデフォルトは回避され、東京ゴムも堅調に推移。一時は高値276.0円まで付けた。しかし、週中に中国の格付け会社が米国の評価をワンランクダウンさせたという報でムードは一変。東京ゴムもその流れの中270.0円を割り込み、週末現在は260円台半ばを競っている。
 罫線は280円トライに失敗し、更には270円台も割り込んでしまったため、形は非常に悪い。260.0円付近を試す展開となるか。上海ゴムは21000元の攻防であったが、こちらも週末には20500元付近まで下げているため、強い罫線とは言い難い。ドル/円の方向感がはっきりとしないため、値動きが荒くなっているNY金やWTIにも着目していきたい。
 鞘は先週と同じく、在庫増加観測により限月間の順鞘は拡大傾向にある。今後もこの順鞘は維持されるであろう。

為替

尾を引く米国の財政問題

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10/18 15:30現在

海外情勢

 対ドル円相場は97円台後半まで買われた一方、米国の財政不安で売られたドルが買い戻されるなど不安定な動きを示した。主要通貨はスイスフランを除き対円で下落する場面が見られたが、米国の財政問題は尾を引くのは確実で引き続き注目されよう。

国内情勢

 米与野党の債務引き上げ合意をハヤし対ドル円相場は、17日の早い時間帯に一時的に1ドル=99円01銭をつけたが、同問題は織り込み済みとされ、その後、円は反発した。『米国の財政危機は先送りされたに過ぎない』との見方があるなかで、視点は国内へ向けられ、『日本株が上昇すると円安に振れる』との声も聞かれる。

総合分析

 米債務上限引き上げ問題が一段落、次は『量的緩和策の縮小』へテーマが移る。縮小が先送りされればドル安・円高となる可能性が高い。今後、米国の財政不安が蒸し返されるとの見方はあるが、今後、米国の経済指標が改善してドルが買われ、国内でアベノミクスがスムーズに進行すると、円安基調を維持することになろう。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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