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週間相場分析2013年09月30日号


当面落ち着かない動きとなりそうだが...

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9/27 15:30現在

海外情勢

 シティグループのアナリスト、エド・モース氏とヒース・ジャンセン氏は、経済指標の改善に加えて、投資家がFRBによる資産購入の縮小開始を予想しているため、金価格は年末までに1250ドルを下回ると予測。来年の平均は1250ドルと、今年の予想である1405ドルから下落すると見ている。また、モルガン・スタンレーは来年の金相場は平均1200~1350ドルとなり、その後、下落に向かうと予測している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは17日時点で5万8796枚、前週比9928枚減。取組高は17日時点で38万枚台、25日時点で37万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(19日⇒26日)では、当業者は売り玉3000枚増に対し買い玉900枚減、非当業者は売り玉1000枚減に対し買い玉3000枚増。

総合分析

 金価格は米国の量的緩和策に対する先行き不透明感(縮小の有無やその時期)や財政問題に揺さぶられている。ただ、そうしたなかでも、ニューヨーク金期近日足、東京金先限日足ともに下値切り上げ型の線型を維持しており、その底固さは評価できそう。当面は米財政問題(債務上限引き上げ)の協議を巡り、金価格も一喜一憂して落ち着かない状況が続きそうだが、その過程で引き続き日足チャートの線型が崩れなければ、その足取りの良さが一層強く意識される可能性もある。

白金

現在の安値水準にとどまれるかが焦点に

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9/27 15:30現在

海外情勢

 日本国内自動車大手8社が25日に発表した8月の国内自動車生産台数の合計は前年同月比8.1%減の64万1989台と、12ヵ月連続で減少。また、トヨタ自動車がまとめたタイの全自動車メーカーのタイ国内新車販売台数は8月が前年同月比22.6%減の10万289台、1~8月が前年同期比8.2%増の93万9342台。一方、調査会社JDパワー・アンド・アソシエーツとLMCオートモーティブによると、9月の米新車販売は年率1520万台になる見通し。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは17日時点で3万2936枚、前週比3997枚減。取組高は17日時点で6万1000枚台、25日時点で5万8000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリー別(19日⇒26日)では、当業者は売り玉600枚増に対し買い玉700枚減、非当業者は売り玉400枚減に対し買い玉1000枚増。

総合分析

 米国で量的緩和策縮小が10月にも実施される可能性が浮上したことや、財政問題を受けての景気の先行き不透明感から、ニューヨーク白金期近は1400ドル強まで下落、東京白金期先が4600円台を再度割り込んだ。引き続き米国の動向に左右されようが、現在の安値水準で踏みとどまれるかが焦点に。なお、南アでは白金世界最大手アムプラッツの組合員らが人員削減に抗議するストライキに27日から突入予定。その成り行きと市場の反応も注視したい。

ガソリン

中東リスク後退で地合軟弱

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9/27 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油はシリア情勢の緊迫化が薄れるなど地政学的リスクの後退からバレル当たり102ドル台へと1ヵ月半ぶりの安値をつけた。イラン核開発問題でイランと西側諸国が協議する動きや米国内原油在庫が予想に反して増加したことも弱材料。

内部要因

 東京ガソリン先物市場の非当業者売買バランスは9月26日現在、8240枚売りに対し、1万0259枚買い、差し引き2019枚買い越しと、19日現在の同3090枚から減少し、先行き不安で買い玉手仕舞いが先行している格好。限月間のサヤがマチマチで手出し難に陥っている。

総合分析

 海外原油価格がジリ貧症状を示している。しかし、米国の景気回復が持続すると原油の下値は浅くなろう。短期で102ドルを割らなければ底固さを確認できよう。そうなると、東京ガソリンも先高人気を回復する。為替が円安に振れ、支援要因となる可能性があるだけに、突っ込んだら買いたい向きは少なくない。

大豆

収穫圧迫の売り一巡後に戻る

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9/27 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は24日に13.0525ドルまで下落した。その理由は、ハーベストプレッシャーがかかり始め、大幅な買い越し状態にあるファンドが玉整理に動いたからだ。また、トウモロコシに比べて大豆に割高感が出ていることも弱材料になった。9月22日現在の全米18州平均の大豆収穫進展率は3%で、前年同週の21%、過去5年平均の9%を下回ったが、収穫作業が始まったタイミングで、ファンドが買い玉を整理したことが下げを誘った。更に、大豆とトウモロコシの比価が3.00に接近、適正とされる2.40~2.50を上回ったことも大豆下落の要因だ。ちなみに、26日のシカゴトウモロコシ12月限の清算値は4.5675ドル、これを基準にすれば大豆は10.96~11.42ドルが適正価格で、大豆がかなり割高との見方も出来る。しかし、大豆はトウモロコシに比べて需給はタイトで、収穫が遅れている分だけ天候リスクもある。ファンドの玉整理が一巡したら再び14ドルを回復する公算は大きい。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ安に連動して24日に5万2450円まで下落した。為替相場が比較的落ち着いた動きを見せているため、シカゴ相場次第の動きになっている。そのシカゴ大豆は調整局面入りで玉整理が終了すれば、東京市場も底固い動きを見せよう。

ゴム

しばらくは上値が重い展開か

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9/27 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり440~670トン台。週末現在、原料は76.05バーツ、オファーは10月積267.00セント(円換算約274.30円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月10日現在、前旬比631トン減の4613トン。入庫量529トンに対し出庫量は1160トン。
【納会】当限9月限は24日に納会を迎え、受け渡し枚数62枚。納会値段263.8円(2.7円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は週初に280円台を下抜け、その後は270円台で揉み合い。暫定予算と連邦債務の上限引き上げを巡る与野党の対立に端を発した米国の財政不安により、週間はドル安及び原油安が進行した。これにより東京ゴムは支持線である274円を数回試したが、結局ファンド筋に買い支えられる展開。ゴム独自の材料に乏しく、また来週の中国における大型連休を控え、建玉調整主導の薄商いであった。
 罫線はかろうじて上昇トレンドを維持しているが、一目均衡の基準線、200日移動平均線など、複数のテクニカル指標が集中している274円台、さらに9月17日の安値268.4円を下抜けると、ダブルトップの形成となりトレンドの転換が意識される。上海ゴムは20500元近辺で支持されているが、20350元を下抜けると20000元を試す展開になる可能性が高い。
 鞘は減少傾向であった国内在庫が今後増加していくと予想されるため、先限主導で暴落することがない限り現状の順鞘が維持されるであろう。

為替

再び円安へ反転

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9/27 15:30現在

海外情勢

 米国の債務上限引き上げを巡る動きで、ドル安・円高となった相場が反転、海外も連動した。日本が法人減税を実施する方針を決めたことが日本の株高を招いて、円安へと地合が変わり、海外の為替市場も敏感に反映した。ユーロ圏の景気見通しに明るさが出て、ユーロが対ドル、対円で堅調となった。

国内情勢

 安倍政権が法人減税方針を固めたことから日経平均株価が急上昇、これを映して為替市場でも円が対ドルで反落、99円台へと円安が進んだ。その後、円反落の警戒感が台頭するなど不安定な動きとなったものの、改めて基調が円安であるとの認識が市場に広がっている。

総合分析

 円の行方は日経平均株価の動きがカギを握っている。為替市場は日本株連動のパターンが定着し、株価の動きを窺う状態が続いている。一時、米金利が上昇、新興国から資金が流出し国際的な株安、商品安を招いて円が安全通貨として買われたが、その動きも鳴りを潜めた。当面、米金融情勢と日本の政策の行方が変動要因となり、再び円安見通しが台頭しつつある。


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