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週間相場分析2013年09月17日号


FOMCの結果に注目

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9/13 15:30現在

海外情勢

 米ゴールドマン・サックス・グループは、金価格の下落が2014年にかけて続くとの見通しを示した。同グループはFRBが17~18日のFOMCで債券購入の縮小開始を決定し、再び金の売却が進むと予想している。 また、豪パース造幣局によると、同局の8月の金の延べ棒と金貨の販売量は計3万430オンス(約0.95トン)と、7月の5万6488オンス(約1.76トン)から46%落ち込んだ。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは3日時点で7万8191枚、前週比98枚減。取組高は3日時点、11日時点ともに38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉2800枚減に対し買い玉900枚減、非当業者は売り玉1800枚減に対し買い玉3700枚減。

総合分析

 17~18日のFOMCを前に量的緩和策の縮小観測が強まってニューヨーク金期近が1300ドル台前半へと軟調に推移したことと、円高・ドル安を受けて、東京金価格も上値重く推移、期先は4300円台割れに。これで、日足チャートで8月の上昇幅に対して半値押し水準まで下げたことになる。目先的には、やはり、FOMCで量的緩和策を縮小するか否か、また、縮小する場合、その開始時期と規模が注目点。FOMCの結果に金がどう反応するか、まずは成り行きを注視。

白金

南アでは依然として白金供給不安が燻る

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9/13 15:30現在

海外情勢

 中国自動車工業協会によると、8月の同国新車販売台数は前年同月比10.3%増の164万8900台。また、仏自動車大手ルノーのCEOを兼務する日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、世界の自動車市場の成長率について、2013年は1.5%にとどまるが、2014年は欧州景気の改善に支えられ、成長率は約3%と2倍になるとの見通しを示した。一方、インドの業界団体幹部によると、同国内乗用車販売台数は今年度も引き続き減少する見通し。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは3日時点で3万7784枚、前週比53枚増。取組高は3日時点で6万6000枚台、11日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリー別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉100枚減に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉100枚減。

総合分析

 南アフリカ共和国では、主要輸出産業である自動車と産金の両業界で労働者が続けていたストライキが収拾したと伝えられた。ただし、ストが"完全収拾"したわけではなく、一部鉱山では依然、協議決裂⇒無期限スト突入の可能性が残っており、そのために白金についても引き続きスト⇒白金供給減少の懸念が燻っている。目下、米量的緩和策の縮小観測が強まったことで軟調な内外の白金価格ではあるが、こうした白金供給不安が下支えになるか注目される。FOMCの結果も要注目。

灯油

シリア情勢緊迫化が薄れ地合い弱い

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9/13 15:30現在

海外情勢

 シリア情勢の緊迫感緩和が海外原油安の要因。一方で、米国内の原油在庫減少が続き、石油需給が引き締まっていることが底固い動きに結びついている。このほか、8月のOPECの原油供給量減少もサポート要因となった。シリア情勢の変化は市場に織り込まれており、更に下落する恐れは少ないとのアナリスト分析は肯ける。欧州地域の石油需要増加見通しも北海ブレントの下支えとなった。

内部要因

 東京灯油市場は非当業者の12日現在の売買バランスは、1万0111枚売りに対し1万2402枚買い、差し引き2291枚買い越しと強気リードの状態が続いているが、買い越し規模が1ヵ月前の2分の1まで縮小していることは買い玉の利食が進んでいることを示す。

総合分析

 国内灯油の現物店頭小売価格は連続上昇している。在庫が減少し、出荷量は大幅に増えたからだ。製油所の稼働率が低下するのは季節的な動きでもあるが、出荷増加は明らかに需要が増えていることの証である。アジア向け中間留分の需要が増えていることも強材料でシンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料相場は底固い基調を維持しており、反発すると予想外に上げ足に弾みがつく可能性がある。

大豆

生産量の下方修正と低在庫が支援

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9/13 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆11月限は12日、前日比37.75セント高の13.96ドルまで急騰した。背景は米農務省レポートで2013年の米国の大豆単収が41.2busと8月予想の42.6busから下方修正され、生産量が31億4900万bus、8月予想の32億5500万busから下方修正されたからだ。また、2013~14年度の米国大豆の期末在庫が1億5000万busと8月予想の2億2000万busへと一気に7000万busも下方修正され、2013~14年度の在庫率が4.8%の低水準の見通しになったことも支援材料視された。生産量が下方修正されたのは開花・着サヤ期の8月に米中西部が高温乾燥に見舞われたためで、9月後半にかけて早霜の懸念があり、天候リスクプレミアムを外しにくい状況が続くと予想するアナリストは少なくない。ただ、大豆が高値になると、消費国は価格の安いブラジルなど南米産大豆に食指を動かす可能性があるのと、シカゴ相場高が続くと、2013~14年産の大豆の作付面積を増やすことも考えられ、11月限が15ドルを超える展開は考えにくい。

国内市場

 東京一般大豆期先は4日に5万5270円まで上昇したあと5万3000円台まで売られたが、13日はシカゴ急伸を受けて5万4000円台後半に浮上した。シカゴの上昇が急だっただけに高値警戒感が強まろうが、今後の天候リスクを念頭に置くと売りにくい環境だ。

ゴム

目先270円を維持できるか

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9/13 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり140~440トン台。週末現在、原料は78.70バーツ、オファーは10月積269.00セント(円換算約278.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月31日現在、前旬比1147トン減の5244トン。入庫量620トンに対し出庫量は1767トン。

展開予想

 東京ゴム市場は揉み合いを下抜け270円台へ。今週もシリア情勢や米量的緩和縮小観測などのファンダメンタルが相場をけん引した。週初は2020年東京オリンピック開催決定の報で、ご祝儀的に全商品が買われた。東京ゴムも、ゴム独自の材料に乏しく薄商いではあったが、週中までは285円前後の高値圏で揉み合い。しかし、週末にかけては直近で3度目のトライとなる280.0円割れから、貴金属安も手伝って一気に下離れた。週末現在は270円台前半で推移している。
 罫線は大きく崩れ、目標は心理的支持線となり得る270.0円か。上海ゴムは20000元をトライするところ。どちらもそのラインを割り込むと、もう一段安が見えてくる。100円を挟んで動くドル/円や、来週開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)も当然注視しておかなければならない。
 鞘は順鞘化の流れが継続され、先4本は限月間で3円強にまで拡大した。相場が下落しつつあるので、若干は縮まる場面があるかもしれないが、基本的にはこの順鞘はキープされるであろう。

為替

小幅な円高ながら限定的な動き

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9/13 15:30現在

海外情勢

 日本の消費税引き上げが確実視されて、円は対ドルで上昇。1ドル=99円台で推移しているものの、100円に届く動きは見られない。安全通貨としての円が再認識された格好だが、ユーロやポンド、ドルが特別不安な状況にあるわけではなく、円高も抑えられる状態で小幅な往来相場の様相を示している。すべては17~18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果待ちで動意薄の状況を示す。シリア情勢の変化や量的緩和策の縮小幅に関する意識が強く、見通しの不透明さから各通貨のクロスレートも不安定。

国内情勢

 米金融政策の見通しが不透明、円安一服で日経平均株価が下落、これを見て円が上昇するなど相互に動きを反映しながら、株安・円高の地合を中心とする小幅な動きが続いた。ただ、オリンピック特需期待で日本株の堅調が見込まれているだけに、円も上昇に限りがあるとの見方が根強く、市場では円高警戒感も強い。アナリストは、『株価が人気沸騰による急上昇の反省で下降しただけで、円は再び堅調となろう。そうなると再び100円台へ』との声が聞かれた。

総合分析

 週明けのオリンピック開催実現で株高・円安の勢いがついたが、その反動が出た格好だ。FOMCの結果待ちとはいえ、シリア情勢にしても米金融政策の行方にしても、ほぼ予測出来る状態だけに、量的緩和策縮小が決定された後は、再びドル高・円安へ流れが戻る可能性が高く、中長期的な円安基調が継続との方針を堅持すると見て良いだろう。


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