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週間相場分析2013年09月09日号


基調は底固い

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9/6 15:30現在

海外情勢

 米ゴールドマン・サックスは2013年下半期(7~12月)の金価格見通しを1オンス=1300ドルから1388ドルに引き上げた。リポートで同社は、『最近の価格上昇はインフレに備えた投資家の持ち高拡大とシリアへの軍事行動をめぐる憶測が原因だ』と説明している。ただ、長期的には米国における景気回復や金融緩和策の縮小を受けて、金価格は軟調になるとの見方も示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは8月27日時点で7万8289枚、前週比1万7893枚増。取組高は8月27日時点、9月4日時点ともに38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(8月29日⇒9月5日)では、当業者は売り玉900枚増に対し買い玉8800枚増、非当業者は売り玉1100枚増に対し買い玉6700枚減。

総合分析

 9日以降に可能性のあるシリアへの米国の軍事介入、17~18日のFOMCなどを控えて、市場は模様眺めムードの様相。そのため、ニューヨーク金、東京金ともに上昇一服となっており、当面は軍事介入やFOMCの成り行きを見守る場面に。ただ、ニューヨーク金市場でのファンドのネットロングが増加、金ETFの保有残高増加、原油価格の高止まりなどのサポート要因があることから、金の根本的な基調は底固いと思われる。

白金

ストを睨み神経質な展開

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9/6 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが9月4日に発表した8月の米新車販売台数は前年同月比17.0%増の150万3151台。8月としては2003年以来10年ぶりの高水準を記録した。一方、豪連邦自動車産業会議所が9月4日に発表した8月の新車販売台数は9万3336台となり、前年同月の9万3552台とほぼ変わらなかった。また、1~8月累計では前年同期比4.0%増、年率換算で113万5000台と前年並みだった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは8月27日時点で3万7731枚、前週比1785枚増。取組高は8月27日時点で6万6000枚台、9月4日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリー別(8月29日⇒9月5日)では、当業者は売り玉2200枚増に対し買い玉2800枚増、非当業者は売り玉500枚増に対し買い玉100枚減。

総合分析

 南アフリカ共和国では3日、NUM(鉱山労働者全国組合))に所属する産金業界の労働者がストを決行、その余波が全土に拡大している。ただ、NUMが産金大手に対し歩み寄りの可能性を示唆していることや、一部中小産金業者がNUM傘下労組と個別に合意したことから、白金供給減退懸念がやや後退。その結果、内外の白金価格は上昇一服となっている。ただ、ストの行方はまだ不透明で、思わぬスト長期化で白金供給減退懸念が再燃する可能性も。ストを睨み神経質な展開。

ガソリン

ニューヨーク原油価格は底固く推移

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9/6 15:30現在

海外情勢

 米軍のシリア介入は上下両院の了承を必要とするため、結論が持ち越しとなった。それまでの間、シリアやエジプト情勢を見ながら、米国の景気動向が原油価格の変動要因となる。中東の緊張が続いているうえ、世界的な石油需要が堅調であることを背景にバレル100ドル以上を容認する市場関係者の意識が感じられる。

内部要因

 東京市場は非当業者の売買バランスが5日現在、8513枚売りに対し買いが1万1703枚、差し引き3190枚買い越しとほぼ3000枚強の買い越しが続いている。買い玉に利が乗れば小刻みに利益を取る動きが認められ、先高人気が強いことを示している。

総合分析

 ニューヨーク原油価格が堅調な間は東京ガソリン価格も上昇するという"写真相場"が続こう。国内の製品現物市場は卸価格引き上げから、しばらく時間が経過しないと小売価格に反映されない。今夏は売れ行き順調で値上げテンポも速かったが、そろそろ、夏期休暇需要のピークも過ぎて値上げ浸透力が弱くなり、これが東京ガソリン期近に影響を与える可能性もある。目先、米国のシリア軍事介入の行方が最大の材料。

コーン

12日の米農務省レポートに注目

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9/6 15:30現在

海外市場

 目先の注目材料は12日に発表される米農務省レポート。9月1日時点の全米18州平均のトウモロコシ作柄概況を見ると、"優"と"良"の合計は56%で、8月25日時点の59%を3%下回った。作柄悪化を映すかのように、米調査会社のアレンデールは今年の米国トウモロコシの単収見通しを153.4bus、生産見通しを136億7600万busとし、ランワースも単収見通しを151.6bus、生産量を133億3000万busと発表。8月の米農務省単収予想154.4bus、生産予想137億6300万busを下回った。しかし、同省は8月の需給予想で2013~14年度の米国トウモロコシ消費量を126億7500万busと予想、12日の米農務省レポートで単収と生産量をよほど大きく下方修正しない限りは供給過剰の状態に変わりないとの認識がある。今月半ばに入ると本格的に収穫作業に入り、荷の重みが相場を圧迫しよう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は8月27日の2万6600円、9月3日の2万6350円が上値抵抗線の様相になっている。対円ドル相場が1ドル=100円を突破したが、円安の恩恵はさほど大きくない。米農務省レポートと為替次第の動きだ。

ゴム

280円で値固めできるか

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9/6 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり110~280トン台。週末現在、原料は79.12バーツ、オファーは10月積273.50セント(円換算約284.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月31日現在、前旬比1147トン減の5244トン。入庫量620トンに対し出庫量は1767トン。
【前検】9月度ゴム品質検査請求(前期)は検査申請なし。

展開予想

 東京ゴム市場は280円台で揉み合い。週初に発表された中国製造業PMIの確定値が、景気動向の基準となる50を上回ったことが好感され東京ゴムは急伸。翌日もその勢いを引き継いで280円台へと突入した。週中からは比較的狭い範囲での揉み合いが続いた。高値は287.9円、安値では瞬間的に280.0円を割り込む場面もあったが、相当数の買い支えによりすぐに280円台へと押し戻された。週末現在も米雇用統計待ちの材料不足で薄商いの中、280円台前半で値が動きづらい状況が継続している。
 罫線では280.0円台で値固めをしているところか。上値の目標は特に見当たらない。上海ゴムは再び21000元を試せるかどうか。ファンダメンタルでは、シリア情勢や米量的緩和の早期縮小観測、そして約1ヶ月半ぶりに100円をつけたドル/円などを総合的に考慮する必要があるだろう。
 鞘は国内在庫量はかなり減少したものの、限月間2円強の順鞘をキープしている。相場が暴落して先限が積極的に売り込まれるような状況にならなければ、この順鞘は維持されることが予想され、さらに拡大していく余地もまだ残されているだろう。

為替

米景気回復はドルの買い材料

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9/6 15:30現在

海外情勢

 米国の経済指標の改善を受けてドルが買われた。日本のアベノミクスが進むとの期待感もドル高・円安の理由。欧州中央銀行とイングランド銀行の金利据え置き方針は織り込み済みとされた。米国がシリアに軍事介入する方針を決めたものの、議会承認を待っている形で事態は流動的なため、ドルの動きも不鮮明で、他の材料を物色する動きが認められた。

国内情勢

 7月25日以来の1ドル=100円を示現した。その背景は日銀が声明文で景気判断を上昇修正し、消費税引き上げを予定通り実施するとの観測が出て、『日本の金融緩和策は継続され、円安基調を支える』との見方が台頭したからだ。成長戦略の行方も話題となったが、当面は消費税の動向が優先材料となりそうだ。

総合分析

 円高圧力が増していた反動もあるが、ドル高・円安要因が出揃い、米国の景気回復が裏付けられるなどドル高・円安基調が鮮明になるとの見方が増えている。米系ファンドはドル高・円安のシナリオで相場に取り組んでいる傾向がある。ただ、1ドル=100円の壁はやはり厚く、一気に円安が進むとは考えにくい。


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