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週間相場分析2013年08月26日号


目先的には修正安の可能性も

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8/23 15:30現在

海外情勢

 2013年のインドの金スクラップ供給量について、ボンベイ・ブリオン協会のアロラ理事長は、『300~400トンに達する可能性がある』とし、インド宝飾品取引連合のバマルワ理事長は『300トンになる見通し』としている。また、インド西部のジャイプールで16~17日に開催されたインド・ゴールド会議に出席したトレーダーや宝飾業者、アナリスト11人を対象に実施した調査の中央値によると、金相場は年末までに1オンス当たり1450ドルに達すると見込まれている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは13日時点で5万3926枚、前週比2291枚増。取組高は13日時点で39万枚台、21日時点で38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(15日⇒22日)では、当業者は売り玉2800枚減に対し買い玉700枚増、非当業者は売り玉2800枚減に対し買い玉6300枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近、東京金期先ともに7月の高値を抜いて、日足チャートの線型が二段上げの姿になっている。ただ、ニューヨーク金期近は1400ドル、東京金期先が4400円を眼前にやや足踏み状態になっており、相対力指数も高値警戒ラインの70ポイント台に接近。そのため、目先的には一旦、修正安する可能性がある。その修正安で8月の安値を下回らずに切り返せば、チャートは三段上げへ向かう格好となり、ケイ線の好転を評価した買いが入る公算も。

白金

南アの白金供給不安で基調引き締まる

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8/23 15:30現在

海外情勢

 タイ工業連盟によると7月の同国自動車生産台数は前年同月比6%減の20万1446台と、1年6ヵ月ぶりのマイナス。また、デロイトトーマツコンサルティングによると、水素を燃料とする燃料電池車の2025年の世界市場規模は約5兆3000億円に達する見通し。一方、南ア(南アフリカ共和国)の産金会社と労働組合の賃金交渉は6週間に渡って続いているが暗礁に乗り上げており、再びストライキに突入する可能性が高まっている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは13日時点で3万3675枚、前週比2149枚増。取組高は13日時点で6万4000枚台、21日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は5万枚台。カテゴリー別(15日⇒22日)では、当業者は売り玉ほぼ変わらずに対し買い玉400枚減、非当業者は売り玉1500枚増に対し買い玉1900枚増。

総合分析

 南アの産金会社と労働組合の賃金交渉は、企業側が基本給の5.5%引き上げを提示しているのに対し、全国鉱山労働者組合は60%引き上げ、強硬派の鉱山・建設労働組合連合に至っては150%の引き上げを要求。これでは交渉が難航するのは当然で、いつ大規模ストに発展しても不思議ない。こうした白金供給不安がある以上は、内外の白金相場の基調は引き締まった状態が続き、目先、下げても修正安の範囲内にとどまる公算大。

灯油

海外原油相場連動で不安定

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8/23 15:30現在

海外情勢

 米国内原油在庫の減少が続き、米石油需給が引き締まるとの見方が底固い動きに結びついている。このほか、エジプト情勢の深刻化とシリア紛争激化も強材料として無視できない。それでも、米金融政策の行方が不透明なことで買い見送られているのが現状。北海ブレントの伸び悩みも同様の理由だが、下げても下値が浅いのは米景気回復と欧州の経済指標が改善しているため。

内部要因

 東京灯油市場は非当業者の売買バランスが22日現在で、5916枚売りに対し9041枚買い、差し引き4125枚買い越しと強気リードの状態が続いている。なお、一段安を演じると、買い玉の手仕舞いが誘発される。これは資金ショートが原因だが、最近はレンジ相場が続き、下げれば戻り、戻せば反落するという繰り返しで、様子を窺うため、商いは盛り上がりを欠いている。

総合分析

 国内現物店頭小売価格は6週連続上昇のあと、再び小反落した。SS(ガソリンスタンド)での灯油販売価格が低下しているのは、先行き原油価格が下落する恐れもあると考えるSS経営者が少なくないのと、販売競争も考慮して値下げするケースが認められるからだ。石油会社の卸値引き上げ一服で荷動きが緩慢になるに連れ、値動きも鈍くなりつつある。東京灯油期先も海外原油相場の動き次第の写真相場から抜け出せず、ニューヨーク市場の動きを横にらみにした不安定な動きが続きそうだ。8万円は上ガサか。

コーン

下値切り上げ型の線型へ!?

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8/23 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は8月13日の4.5375ドルから21日には5ドル寸前まで上昇、新穀限月の12月限も4.80ドル台半ばまで買われたが、23日には4.6425ドルまで反落した。21日まで相場が堅調だったのは、今月末までコーンベルトが高温・乾燥気候が続くとの予報が出たのと、8月18日時点の全米トウモロコシの作柄状況で優と良の合計が61%と前週の64%から3%ダウン、単収が低下するとの懸念が出たため。しかし、米中西部で予想を上回る雨が降り、高温・乾燥気候が和らぐとの見方が出て、利食い売りを誘う動きになった。まだ、天候を無視することはできないが、トウモロコシは7月中旬に向けての受粉期を無事に通過している。民間会社のクロップツアー(実地調査)の内容はトウモロコシの豊作を裏付けるものが多く、米農務省が8月12日に予想した単収154.4busを超える公算は高い。現状では、米国のトウモロコシ生産量が今年度の需要推定126億7500万busを10億bus以上上回る可能性が高く、9月半ばから始まる収穫期にハーベストプレッシャーを受けて下落というシナリオが描ける。

国内市場

 シカゴ市場高を受けて、東京トウモロコシ期先は13日の2万3990円から22日に2万5790円まで戻った。しかし、シカゴトウモロコシは豊作を織り込む動きを見せることが予想され上値は重たそうだ。今回の上昇は大豆高に連動した部分が大きく、戻り売りで対処するのがベターといえよう。

ゴム

200日線を突破し280円を試すか

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8/23 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり150~290トン台。週末現在、原料は73.46バーツ、オファーは9月積257.00セント(円換算約263.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比899トン減の7571トン。入庫量1085トンに対し出庫量は1984トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)は検査申請なし。前期もなかったため、8月度は検査申請なし。

展開予想

 東京ゴム市場は続伸し、約3ヶ月ぶりに270円台へ。週初、上海ゴムが20000元を保てず、東京ゴムも270円トライに失敗したことでの失望売りにより、260.0円を割り込む場面も見られた。しかし、週半ばに発表されたHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が前回値よりも遥かにいい水準であったことから、中国株高・商品高に。国内商品市場もそれに連れられ、東京ゴムも急反発し、週末には約3ヶ月ぶりとなる270円台へと突入した。
 罫線では目標であった270.0円を突破し、上抜けた格好。上海ゴムも20000元を再び超えたため、両市場ともその水準で値固めできるかどうか。円安が進行したドル/円は、約2週間ぶりに99円台円をつけた。テクニカル面では強材料が並んでいる。
 鞘は納会間近の当限の玉整理の売りと、価格の上昇による先限の買いにより、当-先の順鞘はさらに拡大した。ファンドの先限の新規買いが継続されると、この順鞘は維持されることが予想され、さらに拡大していく余地もまだ残されているだろう。

為替

対円でドルもユーロも堅調

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8/23 15:30現在

海外情勢

 ドルは対円で上昇。英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスによるユーロ圏の8月サービス景気指数が上昇したため、ユーロは対円、ドルで上昇した。ただ、ドル・ユーロの動きは対円の動きに比べて小幅にとどまった。ドイツの製造業指数が際立って上昇したことが相場に影響を与えた。1ドル=98円台から99円台にトライする動きを始めた。

国内情勢

 ドルが対円で1週間ぶりの高値へ上昇。米国の金融政策は量的緩和策が縮小されることを前提とし、米長期金利が上昇することを見越してのドル買いだった。中国の製造業購買担当者指数の好転もクロスレートで円が売られる状況を演出した。ユーロ・円は130円台半ばの揉合からユーロ高・円安へ振れたものの、大きな動きとならなかった。

総合分析

 米金融政策の行方が不透明な間、動きは緩慢になりやすい。それでも、米国の景気回復は緩やかに続いていく可能性が高く、ドルの堅調推移は間違いないとの見方は多い。国内経済政策が実行段階へ移行するなか、アベノミクスの再評価で日本株高・円安という構図が定着しそうだ。安全資産としての円買い需要は見込めないとのアナリストの分析が目立つように、基本的にはドル高・円安の流れは変わるまい。当面は98~99円台後半の範囲のレンジを予想。


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