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週間相場分析2013年08月19日号


下値切り上げ型の線型へ!?

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8/16 15:30現在

海外情勢

 中国金協会によると2013年上半期の同国金消費量は706.36トン、前年同期比54%増で、年間消費量がインドを抜いて世界1位になるとの観測が強まっている。一方、インドのチダムバラム財務相は同国の経常赤字対策の一環として、今年の金の輸入量を850トンに制限する案を検討していることを明らかにした。 昨年の輸入量は860トン。 また、WGCによると今年第2四半期の延べ棒とコインの世界販売量は前年同期比78%増の507.6トンで過去最高。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは6日時点で5万1635枚、前週比2万3269枚増。取組高は6日時点、14日時点ともに39万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(8日⇒15日)では、当業者は売り玉300枚減に対し買い玉900枚増、非当業者は売り玉1900枚増に対し買い玉700枚増。

総合分析

 金ETFの保有残高増加や中国の金需要好調、株安による質への逃避などを受けたニューヨーク金価格の上昇と円高一服を背景に東京金価格は続伸、先限が4300円台へ返り咲いた。日足チャートを見ると、6月末からの上げ幅に対して約半値押しで下げ止まって切り返した格好。こうなると、このまま7月24日の4311円を大きく抜けば、日足チャートの線型は下値切り上げ型の上昇線を描くことになる。それだけに、当面は、このまま続伸出来るかどうかが焦点になろう。

白金

目先下げても修正安の範囲内

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8/16 15:30現在

海外情勢

 インド自動車工業会によると、7月の同国内新車販売台数は24万1540台、前年同月比10%減で、8ヵ月連続で前年実績を下回った。また、中国自動車工業協会によると、7月の同国新車販売台数は151万6300台、前年同月比9.9%増で販売の伸びは前月(11.2%増)から鈍化。一方、南アフリカ統計局によると6月の同国鉱山生産高は前年比6.2%減で、そのうち白金族生産高は同18.9%減。労働争議の長期化や経済成長の鈍化が影響した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは6日時点で3万1526枚、前週比3580枚増。取組高は6日時点、14日時点ともに6万4000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリー別(8日⇒15日)では、当業者は売り玉1000枚減に対し買い玉200枚増、非当業者は売り玉800枚増に対し買い玉400枚減。

総合分析

 東京白金価格は続伸して、先限で4800円台を回復。この結果、日足チャートは下値が4125円(6月27日)⇒4447円(8月7日)、上値が4743円(7月25日)⇒4849円(8月16日午前時点)とそれぞれ切り上がる上昇線に変化。目先的には上昇の反動で下げても不思議ないが、米景気回復期待による白金需要増加観測や南アでの白金供給不安、金価格の復調、それらを受けたニューヨーク白金価格堅調、円高一服などを考慮すると、修正安の域にとどまる公算。

ガソリン

海外原油価格は中東緊張で底固い

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8/16 15:30現在

海外情勢

 リビアの原油積み出し施設がストで閉鎖され、当分の間、原油輸出ペースの大幅ダウンは避けられそうにない。エジプトの政治的混乱は収まらず、ついに1ヵ月間の非常事態宣言が出されたことで、一気に緊張感が高まり、原油価格を押し上げた。米国内原油在庫が大幅に減少したことも強材料となった。原油市場はエジプト政治情勢のほか、シリア情勢緊迫化など中東地域の地政学的リスクの高まりを強材料と見ている。

内部要因

 東京ガソリン市場の非当業者の売買バランスは15日現在で、7567枚の売りに対し、1万0035枚の買い、差し引き2468枚の買い越し。最近の数日間で毎日100枚単位で買い越しが減少したことは利益確定と玉整理の進展を表している。なお、期近が期先に対して高い"逆ザヤ"を形成し、そのサヤは3000円強へと拡大して期先が割安に映る。このため、安値で期先を買い拾う一般投資家の動きが認められる。

総合分析

 資源エネルギー庁によると8月12日現在のレギュラーガソリン店頭価格全国平均はリットル当たり160円20銭、前週比10銭高と6週連続の値上がりとなった。これは盆休でガソリン需要が増加したことが理由。猛暑によりカーエアコンの稼働率が上昇したこともガソリン需要増に結びついている。市場は海外原油価格の底固い動きを反映しているが、為替が不安定な動きを示していることが気懸かりな様子だ。海外原油高が続けば連動せざるを得ないだけに、強気有利な相場展開が続く可能性が高い。

大豆

一段高あれば売りたい局面

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8/16 15:30現在

海外市場

 米農務省が発表した2013年の米国の大豆生産見通しは32億5500万bus。同省の7月見通し34億2000万bus、アナリストの事前予想平均33億3800万busを下回ったため、12日のシカゴ大豆期近8月限は前日比33セント弱、新穀11月限は同43セントもの上昇を演じた。その理由は米国の大豆作付面積が7720万エーカーから7700万エーカーに下方修正され、単収が42.6busと同省7月予想44.5busから下方修正されたことだ。ただ、7月後半の天候が順調なうえ、8月に入ってからも大豆の生育に適した天候が続いたため、9月の米農務省レポートで生産量が上方修正されるとの見方が多い。その後、米中西部が乾燥した天候に見舞われるとの予報が出て、15日にシカゴ大豆11月限は12.70ドル弱まで買われ、マーケットがまだ天候リスクを意識していることを再認識させた。しかし、8月11日時点での全米18州平均の大豆開花率は88%と峠を越えているため、豊作の流れに変化はなく、シカゴ大豆は利食の買い戻しが一巡したあと、ジリジリ値を下げそうだ。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ高と為替相場が円安気味に推移したことから週末に5万2000円台後半まで買われた。しかし、シカゴ大豆が修正高を終えれば、再び軟化する公算が大きく、ここから買い上げていくのは賢明な選択とはいえない。一段高があれば売りたい局面といえる。

ゴム

270円を素直に超えられるか

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8/16 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり210~410トン台。週末現在、原料は72.61バーツ、オファーは9月積263.0セント(円換算約265.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月31日現在、前旬比1722トン減の8470トン。入庫量849トンに対し出庫量は2571トン。

展開予想

 東京ゴム市場はさらに値を伸ばし、267.0円の窓埋めを完了。週初から続伸していった東京ゴムは週半ばには5月末の窓埋めを完了。高値269.0円をつけた。地政学的リスクによる原油の上昇や、好調な経済指標などが強材料視され、さらにはテクニカル的にも買いを呼び込んだ。上海ゴムも直近高値を更新し続け、週末現在は20000元に迫る勢いを見せている。
 罫線では窓埋めを完了したため、次の目標は約3ヶ月ぶりの水準である270.0円。上海ゴムも節目となる20000元をつけるかどうかがポイント。ただ、すんなり達成できなかった場合の失望売りには要注意。両市場とも、続伸するか反落するかの分岐点にいる。米の経済指標の発表や量的緩和の早期縮小観測などにより大きく揺れ動くドル/円にも、細心の注意を払っておきたい。
 鞘は納会が迫ってくるにつれ当限に玉整理の売りが出たため、当-先の順鞘は拡大した。中限の鞘はそれに比べるとかなりつまってはいるものの、まだ若干多いと言える国内在庫量から考えると、順鞘は更に拡大していく可能性が高いだろう。

為替

上下にブレる不安定な動き

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8/16 15:30現在

海外情勢

 ドイツの経済統計が改善されていることから、対ドルでユーロが堅調となる場面が見られた。米国の量的緩和策縮小時期を巡る思惑が交錯するなか、米長期金利も横ばいで推移、これを見てドル・円相場は小幅揉合が続いた。その後、米国の週間新規失業保険申請件数が07年10月以来の低水準になったことを受けてドルが堅調となり、今月5日以来の98円台後半へ上昇する場面もあった。なお、米株価が下落すると安全通貨としての円が買われ、ドルが売られるものの、長くは続かず、方向は定まりにくい。

国内情勢

 盆休みで市場参加者が少ないうえ、手掛かりとなる材料が不足しているため市場は閑散で、三角保合と分析するアナリストが多いこともあり、総じて動意に乏しい動きとなった。日本株の反落を見て円買いの勢いが強くなるケースもあったが、様子を見る状態が続いた。16日はニューヨークの動きを反映し、97円台の動きで始まった。国内は当面、8月19日に発表される7月の貿易統計や、6月の景気一致指数が注目材料とされている。

総合分析

 米国の量的緩和策縮小について、ロイター通信の調査結果で、アナリストの3分の2が9月実施との見解を示した。ただし、労働市場の改善が遅れているとの見方も少なくないため、縮小実施が遅れるケースも想定するべきだ。縮小繰り延べとなればドルが売られる可能性がある。目下、手掛かり材料が少なく、当面、揉合商状の継続が見込まれる。量的緩和継続か縮小かを巡って、当面は1ドル=97~99円のレンジを予想できそうだ。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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