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週間相場分析2013年08月12日号


3分の2押しで下げ止まるかが焦点

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8/9 15:30現在

海外情勢

 WGCの投資調査担当マネジングディレクター、マーカス・グラッブ氏は、『世界の鉱山生産は今年、横ばいで推移するか、減少する可能性もある』と指摘したうえで、『市場は再び均衡するかもしれない。それは、価格面では天井よりは底に近いことを意味すると基本的には考えている』と述べ、金価格が反発するとの見通しを示した。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は8日時点で909.33トン、前日比1.2トン減。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは7月30日時点で2万8366枚、前週比5825枚減。取組高は7月30日時点、8月7日時点ともに39万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(8月1日⇒8日)では、当業者は売り玉1300枚減に対し買い玉1100枚増、非当業者は売り玉200枚増に対し買い玉2200枚減。

総合分析

 米労働省が発表した7月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比16万2000人増と4ヵ月ぶりの低い伸びにとどまったものの、市場の反応は限定的でドルが対ユーロで堅調に推移。これを受け、ニューヨーク金期近は続落して1300ドル台を割り込み、東京金期先も一時4000円大台割れを余儀なくされた。東京金期先は6月下旬からの上げ幅に対し半値以上売られた格好で、当面は3分の2押し(374円安の3937円)水準で下げ止まれるかが焦点。週末に内外で反発したものの、本格的な出直りに結びつくとは思えない。

白金

調整安の範囲内

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8/9 15:30現在

海外情勢

 ブラジル全国自動車製造業者協会によると7月の同国の自動車生産台数は前月比2.7%減の31万2300台、販売台数は同7.4%増の34万2306台だった。一方、米調査会社オートデータは2日、米商務省経済分析局によるデータ改定を受け、7月の米自動車販売台数(年率換算)を当初発表の1567万台から1580万台へと改定したことを明らかにした。 この結果、7月の販売台数は市場予想と一致する格好となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは7月30日時点で2万7946枚、前週比3595枚増。取組高は7月30日時点で6万3000枚台、8月7日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は4万8000枚台。カテゴリー別(8月1日⇒8日)では、当業者は売り玉200枚増に対し買い玉900枚増、非当業者は売り玉600枚増に対し買い玉100枚減。

総合分析

 ドル高・ユーロ安によるニューヨーク白金価格の下落と円高の"Wパンチ"で、東京白金期先は一時4500円台を割り込んだ。ただ、6月27日の4125円から7月25日の4743円までの上げ幅(618円高)に対して半値押し(309円安の4434円)に達しておらず、調整安の範囲内。そして、その後はドル安・ユーロ高を受けたニューヨーク白金価格反発を受けて4600円台を回復したように、内外とも為替に左右される展開が続いている。当面、為替動向に注目。

原油

海外原油価格は下値を試す動き

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8/9 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は5営業日連続下落となった。週間新規失業保険申請件数が予想ほど悪くなかったものの、米景気回復の状況が不透明なことから買い切れないとの見方で見送られた。ニューヨーク原油先物市場ではショートの積み上げが認められ、先週の米国内石油生産量が1989年以来の高水準に増えたことも供給圧迫懸念を強め、下落要因となった。買い玉の利益確定売りも相場を押し下げる一因となったようだ。

内部要因

 東京原油先物市場における非当業者の売買バランスは買い越しが続いており、8月8日現在、3581枚の売りに対し7918枚の買い、差し引き4337枚の買い越しと強気勢は健在だ。それでも利益確定の売りで買い玉がわずかながら減少しており、上値警戒感が台頭していることを示している。円安基調が続いていた段階で積み上げられてきた買い玉だが、円高へ振れて手仕舞売りが増えた格好。

総合分析

 米景気指標の発表内容がニューヨーク原油価格に反映されることから、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が出るまで、量的緩和策の縮小実施時期とその規模など巡る思惑が交錯する不安定な動きが見込まれる。ニューヨーク原油のケイ線はWトップの形を示しているため、心理面で上値への期待が削がれつつある。中東緊張が続いているので、エジプトやシリア情勢が深刻化すれば一気に噴き上げようが、目先、戻り売りムードとなりやすい。ニューヨーク原油期近は102ドルを試す可能性が出てきたが、基本的には強気方針は不変。悪目は拾いたい。

コーン

先行き供給過剰感が強まる

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8/9 15:30現在

海外市場

 目先の注目材料は、現地時間12日に米農務省が発表する今年の米国トウモロコシ生産予想と、この結果を反映した2013~14年度の需給予想だ。8月の生産予想は実測調査を伴ったものだけに、市場の注目度はそれだけ大きい。ロイター通信が実施した生産量に関するアナリストの事前予想平均は139億8000万busで、米農務省7月予想(5~7月は実測調査なし)139億5000万busを若干上回った。また、ブルームバーグが調査した平均値は140億3600万busで前年の107億8000万busを大きく上回り、今後は荷の重みがトウモロコシ相場を圧迫すると見て良さそうだ。供給増を背景に、米ゴールドマン・サックスは6日付のレポートで、トウモロコシ価格の3ヵ月見通しを4.75ドルから4.25ドルに引き下げ、シカゴのブローカーであるR・J・オブライエン・アソシエーツは、『先物価格が最大24%下落し、3.50ドルになる』と予想、先安感の強いことを示す格好になった。シカゴトウモロコシは、米農務省報告を契機にファンドが一旦、買い戻しに動くことも考えられるが、反発してもテクニカルの戻りにとどまる公算が大きく、調整後は4ドルに向けてジリジリ下げよう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ市場の弱基調と円高を受けて、8日に2万4280円まで下落、昨年11月14日の2万4420円を下回った。日足チャートを見ると次の目標は昨年6月4日の2万1040円だが、シカゴトウモロコシ期近が4ドルまで下げ、今から70セントほど下落すると、輸入換算値は2800円ほど低下する計算。ここは戻り売りで対処したい。

ゴム

ゴムは押しをこなして上昇か

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8/9 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり190~280トン台。週末現在、原料は70.62バーツ、オファーは9月積256.50セント(円換算約257.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月20日現在、前旬比1092トン減の10192トン。入庫量639トンに対し出庫量は1731トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(前期)は検査申請なし。

展開予想

 東京ゴム市場は続伸し、直近高値262.0円を更新。週初は240円台を競っていたが、上海ゴムが堅調に推移したことから東京ゴムも上伸していった。今週発表された経済指標も弱材料がなく、また週末はシンガポール市場が休場であったため、積極的な売り方が不在であったことが買い方の追い風となった。上海ゴムは19000元台に乗せ、直近高値18800元を更新した。
 罫線では262.0円を更新したため、次なるターゲットは5月末の264.4-267.0の窓埋めができるかどうか。上海ゴムは19000元を維持できるかどうかが焦点となる。週末現在96円台であるドル/円の円高進行を無視したゴムの上伸であったが、大きく振れる為替は当然注意しておきたい。
 鞘は週初240円台を競っている時に当限に大きな買い指値があったため下げづらい状況となり、当-先の順鞘はかなり縮小した。しかし、ゴムが上伸する過程でまた拡大しだしたことや、まだ若干多いと言える国内在庫量から考えると、順鞘は更に拡大していく可能性が高いだろう。

為替

一時95円台の円高・ドル安

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8/9 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク市場は8日にドルが5営業日連続で下落した。量的緩和策縮小を9月に実施するほど景気が改善されていないとの観測が広がったほか、テクニカルな売りも重なり、ドルは一時対円で95円81銭の安値をつけ、1ヵ月半ぶりの水準まで下げた。また、対ユーロでは7週ぶりの安値となった。予定されているユーロ圏17ヵ国の第2四半期GDP(国内総生産)発表はプラスの予想ながら、その結果も注目されている。

国内情勢

 日本株が下落したのを皮切りに円買い・ドル売りが加速、1ドル=96円台前半へと円高が急速に進んだ。6月19日以来、対外証券投資が拡大し、経常黒字が市場予想を下回ったことも先行き不安を招き、海外からは安全通貨としての円買いの動きが活発化し、同時に日本株を売る動きが顕著となった。米国の量的緩和策縮小が先送りされる懸念は米株価にとっての不安要因となり、これも日経平均株価を押し下げる要因となり、株安が円買いを促進する結果となった。

総合分析

 日経平均株価との連動性が強く、株安を敏感に反映する動きとなっており、市場は大きく荒れるとの見方が台頭し、慎重な姿勢を取る投資家が目立つ。ニューヨークダウは量的緩和策縮小のスケジュールが不透明なことから、強弱の思惑が交錯して上下にブレており、こうした不安定な動きは日経平均株価の下げ懸念を増大させ、これがドル売り・円買いを招くとの見方もある。1ドル=95円台の円高となったため、目先、円高・ドル安の動きが一服するのではないかとの心理が見え隠れする。このように見ると、当面、1ドル=100円は円にとって上ガサの感がある。


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