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週間相場分析2013年08月05日号


サポート要因にも反応が限定的

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8/2 15:30現在

海外情勢

 インドのチダムバラム財務相は7月29日、7月の同国の金輸入量が6月の31.5トンを上回ったと述べた。具体的な数量は明らかにしなかったが、6月は輸入規制の効果が表れたものの、7月は増加したという。ちなみに、4月と5月の輸入量は計304トンだった。一方、全インド宝飾商連盟幹部のバチラジ・バマルワ氏によると、同国では今月22日以降、金の輸入が停止状態になっており、今月の金輸入量は45~55トンと見られている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは7月23日時点で3万4191枚、前週比1万729枚増。取組高は7月23日時点で43万枚台、31日時点で39万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(7月25日⇒8月1日)では、当業者は売り玉1400枚減に対し買い玉1500枚増、非当業者は売り玉900枚増に対し買い玉2000枚減。

総合分析

 FOMC(7月30~31日)での量的緩和策の継続確認やロシア中銀の9ヵ月連続の金購入、インドの7月の金輸入増加観測といった、金価格にとってサポート要因となる話題が登場したものの、ニューヨーク金価格、東京金価格ともに反応はやや限定的だった。相変わらず6月の下げ幅に対して3分の2戻り水準で上値が重くなっており、相当インパクトのある材料が浮上しない限りはここで戻り一杯との印象。そうしたなか、米労働省発表の雇用統計がどう影響するか注目される。

白金

4400円を維持できるかが焦点

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8/2 15:30現在

海外情勢

 日本自動車工業会が7月30日に発表した今年上半期(1~6月)の国内四輪車生産台数は前年同期比10.9%減の467万4956台と、上半期としては2期ぶりの減少となった。また、米調査会社IDCは、今年の世界半導体売上高を前年比6.9%増の3200億ドルと予想、5月に示した同3.5%増から上方修正した。なお、2014年は同2.9%増の3290億ドル、2017年は3660億ドルに達すると予測。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは7月23日時点で2万4351枚、前週比474枚増。取組高は7月23日時点で6万2000枚台、31日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリー別(7月25日⇒8月1日)では、当業者は売り玉1000枚減に対し買い玉1400枚減、非当業者は売り玉250枚減に対し買い玉100枚増。

総合分析

 円相場が1ドル=97円台へと反発したことで、東京白金価格は先限で一時4500円台割れを余儀なくされた。ただ、6月の安値から約1ヵ月で620円近く上昇して、いつ修正安しても不思議ない水準だったことからすれば、タイミング良く修正安へ移行できたともいえる。当面は修正場面安継続の可能性があるが、その場合上げ幅の半値押し(4430円がらみ)水準で4400円台を維持できるかがポイントに。円相場やニューヨーク白金の動向ともども、成り行きを注視。

灯油

NY原油の堅調を映す

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8/2 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国内で最大の原油集散地であるオクラホマ州クッシングの在庫が連続して大幅な減少となったことが強材料。さらに、米国の経済指標の改善も買い材料となり上昇した。米国内石油需給はカナダからのパイプライン輸送に支障が発生しているため供給が細りタイト化を助長している。このほかリビアの労働争議による港湾閉鎖も強材料。

内部要因

 東京灯油先物市場における非当業者の売買バランスは買い越しが続いており、8月1日現在、4、371枚の売りに対し7、217枚の買い、差し引き2、846枚の買い越しと、前日比300枚弱の買い玉増加となった。原油価格が上昇したことで先高人気が高まっていることが背景にある。

総合分析

 米国の景気回復は経済指標の改善で裏付けられ、これは原油価格上昇の一要因。先週は米国内の原油集散地在庫が連続して大幅な減少となったことが最大の買い材料。リビアの労働争議でほとんどすべての港湾が閉鎖されて原油積み出しが停止していることも原油価格の強材料。夏場は灯油の不需要期ながら、アジア市場の中間留分需要の伸びが期待されることから、下値が浅いとの見方が多い。他方、為替は1ドル=99円台の円安となり、海外原油高と円安が灯油価格上昇の原動力になる。

コーン

アヤ戻しを狙って売りたい局面

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8/2 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシは、旧穀限月の期近が7月25日に5ドル大台を割り込み、8月1日には4.865ドルまで売られた。新穀12月限も4.6400ドルまで続落。旧穀も新穀も足並みを揃えて値位置を下げている。トウモロコシが軟調な背景は7月から8月にかけての受粉期を無事に乗り越え、豊作機運が強まっているからだ。米国の民間調査会社ランワース社は、今年の米トウモロコシの単収見通しを158.5bus(7月米農務省予想156.5bus)、生産量見通しを140億bus(同139億5000万bus)とした。米中西部の天候が概ね良好なことから単収が160bus超えるとの見方も多く、そうなると生産量は142億busを超える可能性もある。積算気温が低く、これが作柄に悪影響を及ぼすとの見方もあるが、利食の買い戻しを促す程度にとどまると思われ、シカゴトウモロコシを大きく反発させる材料とはなりにくい。現地時間12日に米農務省は実測調査を伴った生産予想を発表されるが、ここで豊作見通しが出るようだと新穀12月限は4ドル半ばまで売られる可能性もある。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は8月2日に2万5140円まで下落、年初来の安値をつけた。シカゴ市場の軟調と円高が弱材料となったものだが、シカゴ市場がこれから豊作を本格的に織り込む公算は大きく、ここは下げ過ぎで反発する"アヤ戻し"を狙って売りたい局面。

ゴム

戻り売りの圧力を跳ね返せるか

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8/2 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり120~250トン台。週末現在、原料は69.30バーツ、オファーは8月積251.30セント(円換算約260.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月10日現在、前旬比1092トン減の10192トン。入庫量639トンに対し出庫量は1731トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、反発し再度250円台へ。週初はテクニカル的に売り込まれ瞬間的には240円を割り込む場面も見せていたが、今週発表された米国や中国の経済指標が軒並み良い数値であったため、株式・商品市場ともにそれを好感。週中からは全体的に反発することとなった。東京ゴムも同じく反発し、週末にはCBを発動させ、再び250円台へと値を戻した。
 罫線上のターゲット262.0円をもう一度目指すことになるか。だが、250円台後半からは売り圧力が強くなってくるため、強材料なくしては到達は難しいと思われる。上海ゴムは18000元を回復したため、これを維持できるかどうかが焦点となる。14000円台に値を戻した日経平均と99円台に突入したドル/円の値動きにも留意。
 鞘は多少順鞘が縮小し、限月間で1円程度となった。しかし、減少し続けてはいるが、それでもまだ若干多い国内在庫量から考えると、順鞘は再び拡大していく可能性が高いだろう。

為替

米経済指標の改善でドル高・円安が加速

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8/2 15:30現在

海外情勢

 米供給管理協会による7月のISM製造業景気指数は55.4(前月50.9)と2年ぶりの高水準。週間失業保険申請件数は前週比1万9、000件減少の32万6000件と、2008年1月以来の低水準になるなど、米経済指標の改善をハヤしてドルが買われた。量的緩和策継続、ECB(欧州中央銀行)が政策金利を過去最低で据え置き、中国の製造業景気指数の好転などドル高要因が出揃ったことからドルは主要通貨に対し全面高。1ドル=99円台へと上昇した。

国内情勢

 日経平均株価は中国製造業統計の好転を反映して急上昇を演じ、これを見て円が主要16通貨に対し全面安。1ドル=99円台まで下落した。市場では株高が円安を促していると判断しており、円安を見て株価が上昇するというスパイラル的な動きとなった。国内の金融緩和策継続も円安の要因。加えて、米経済指標の改善もドル高・円安を促す要因として無視できない。関心は安倍政権の成長戦略の行方に集まっている。

総合分析

 米景気の継続的回復を示す経済指標が相次いで発表され、今後もドル堅調が見込まれる。年末に向けて円安基調へ向かうとの見方が多い。ユーロ経済の先行き不安は、安全通貨としての円買いに結びつくとの見方が一部にあるが、米国の経済指標改善が円安をフォローしよう。今後、米国債の金利動向が注目され、日米金利差が開くとドル高・円安が助長される。1ドル=100円台へ向かう可能性が高い。


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