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週間相場分析2013年07月29日号


一時的な上昇一服か戻りが精一杯

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7/26 15:30現在

海外情勢

 ロイターがアナリスト、トレーダー、ファンドマネジャーら20人を対象に調査した今年の金平均価格予想は1オンス当たり1410.75ドル。4月の前回調査時の1627ドルを13%下回った。4月の前回調査の予想水準(1627ドル)ですら、昨年の年平均価格1668ドルより低かったことから、アナリストらはこれまでの金価格の大幅な下落を踏まえて今年の予想水準を下方修正したことが窺える。また、来年もFRBの量的緩和縮小に伴って金価格は軟調に推移すると見ている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンドの買い越しは16日時点で2万3462枚、前週比6905枚増。取組高は16日時点で44万枚台、24日時点で42万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉2700枚減に対し買い玉900枚減、非当業者は売り玉3500枚増に対し買い玉1700枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近、東京金期先ともに、6月の下げ幅の3分の2近くを取り戻した。これで、ひと頃の下値不安は後退、基調も好転したかに見えるが、ただ、気懸りなのは、3分の2戻し水準で上値が重いこと。単に続伸の反動で一時的に上昇一服感を強めているだけなのか、それとも、ここで戻りが精一杯なのか。ドル高地合や米株高、金ETFの保有残高漸減、インドの金輸入規制強化などを見ると、戻り一杯の公算大ともいえそうだ。

白金

内外で3分の2戻し以上を達成

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7/26 15:30現在

海外情勢

 欧州ビジネス協会によると、6月のロシアでの新車販売台数は前年同月比11%減の24万1346台で、2ケタのマイナスは2ヵ月連続。一方、調査会社JDパワー・アンド・アソシエーツとLMCオートモーティブによると、米自動車販売台数は今年下期、堅調なペースで推移し、2008~09年の景気後退前の水準に迫る見通し。具体的には、2013年通年の米自動車販売台数が年率1560万台になるとし、従来予想の1540万台から引き上げた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンドの買い越しは16日時点で2万3877枚、前週比1624枚増。取組高は16日時点で6万枚台、24日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉1700枚減に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉1300枚増に対し買い玉200枚増。

総合分析

 米国の景気回復観測に伴う白金需要増加期待、南アフリカ共和国の白金供給不安を背景にニューヨーク白金期近は6月の下げ幅の3分の2戻し強を達成。そこに為替の円安地合が加わって、東京白金期先は3分の2戻しを大きく上回り、4700円台を回復した。相対力指数は中立ラインの50ポイントを抜いて強気の勢力圏へと移行、基調回復を示す。当面は、内外ともに続伸の反動で修正安場面も予想されるが、白金の需給環境から推して、そのまま崩れる可能性は低いと思われる。

ガソリン

先高人気が根強い

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7/26 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国の景気回復の進行を反映して堅調地合を継続中。米国の国内原油在庫が大幅に減少して、石油需要増加期待が高まっていることが原油の買い材料に。更に地政学的リスクも支援材料だ。具体的にはシリア情勢やエジプト情勢の先行き不安が原油を押し上げる材料になっている。WTIが北海ブレントを上回ったことで利益確定の売りが出たが、下値は浅く底固さに変わりない。

内部要因

 東京ガソリン先物市場における非当業者の売買バランスは買い越しが続いている。円安とニューヨーク原油高を前提とする買いが多くを占めている。相場変動が小幅となり、ポジション調整の動きも少ない。短期は小口商い中心で様子を窺う消極的な動きが続いている。

総合分析

 ニューヨーク原油価格が北海ブレント価格を一時的ながら上回った。原油の強基調が続くとの見方は多く、基本的には円安が継続するとの見解がガソリンの先高予測に結びつく。足元の現物価格は猛暑で自動車エアコン稼動率アップによる販売好調が下支えとなり、期近の基調を引き締める。

大豆

旧穀の見切り売りに想定外の暴落

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7/26 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は7月23日に15.2625ドルまで上昇したが、その日のちに一転して急落、前日比58セント弱の安の14.6250ドルで大引け、翌24日はストップ安(前日比70セント安)の13.9250ドルに暴落。これでも下げ止まらず、25日には同44セント安の13.4850ドルまで売られた。この高値から短期間で1.80ドル弱もの暴落を演じた。その主因は23日に、『中国が備蓄在庫300万トンを放出する』との憶測が引き金となって、農家の現物売りが殺到して現物相場が続急落、これがシカゴ大豆先物に波及したからだ。8月の年度末を控えて、農家はいつ旧穀を処分売りしようか思案している時に弱材料が出たことが下げ幅を大きくしたといえよう。23、24日には下げ渋っていた新穀11月限も25日に30セント以上も下落、12ドル台後半へ水準を落とした。当面、米中西部穀倉地帯は大豆の生育に適した天候が続くと見られ、豊作機運が台頭するようだと、11月限はひとまず12ドル目標に水準を落とす公算が大きい。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ期近の暴落を受けて5万2000円台まで下落した。為替相場は100円を挟んでの揉合になっており、シカゴの下落に素直に反応する展開が予想され、5万円をスンナリ割りこむようだと、昨年10月16日の4万6920円が視野に入ろう。下げ過ぎ感から戻りを入れる公算が大きいが、ここは戻り売りで対処したいところ。

ゴム

上海、国内とも踊り場形成

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7/26 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり270~300トン台。週末現在、原料は71.60バーツ、オファーは8月積260.00セント(円換算約268.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月10日現在、前旬比301トン減の11284トン。入庫量950トンに対し出庫量は1251トン。
【納会】当限7月限は25日に納会を迎え、受渡枚数565枚。納会値段253.0円(2.0円高)。

展開予想

 東京ゴム市場は、250円台で揉み合い。今週は中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が予想よりも悪い数値であったものの、商品市場はそれほど反応せず。その他外部要因も大きな動きがなかったため、東京ゴムも値が動かず、材料不足の薄商いの中で、かなり狭い範囲での揉みあいとなった。週末現在は250円台前半で推移している。
 したがって、罫線上のターゲットも変わらず、先週付けた262.0円を抜けるかどうかがポイント。ここに苦労しているようだと罫線の形は悪くなる。その時は250.0円をキープできるかどうかに着目。上海ゴムも大きな値動きはなく、18000元台前半で推移。当面は18000元で値固めできるかどうかを見極めたい。
 鞘もあまり変動はなく、限月間で1~1.5円ほどの順鞘。新甫が発会したので、ロールオーバーによる鞘の変動は多少あるであろうが、逓減しつつはあるも、依然として高い水準である国内在庫量から考えると、順鞘がさらに拡大していく可能性は高いだろう。

為替

決め手を欠き往来相場

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7/26 15:30現在

海外情勢

 欧米の長期金利が上昇した。これは米国の景気指標好転やユーロ圏購買担当者景況指数の高い水準を反映している。高金利通貨買い・低金利通貨売りに伴い、円はドルやユーロを含む主要通貨に対して下落と予想するアナリストが多い。とはいえ、実際は先週25日に一時98円台の円高場面もあるなど、市場が気迷い商状にあることが窺える。

国内情勢

 日本株の下落を見て円が上昇する場面があり、1ドル=99円台後半へ円が上昇し、主要通貨全体に対しても地合が引き締まる局面を迎えた。しかし、再び100円を突破し、26日には99円台前半になるなど方向性が定まらない動きとなった。夏休み入りし、大きなイベントがなかったため全般に小動きだった。7月30、31日のFOMCに注目。

総合分析

 円相場は日経平均株価に連動する状態が続いている。これもアベノミクスの"3本の矢"が市場に浸透したための動き。つまり、株高・円安がセットになっているとの投資家の心理。米国の経済指標の発表待ちで他動的な展開を余儀なくされるため、短期的には方向が定まりにくい。目先は1ドル=100円を挟んでの揉合、中長期的には円安を予測する声が多い。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引100,000円・損失限定取引453,000円(平成29年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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