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週間相場分析2013年07月22日号


参院選後の為替動向を注視

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7/19 15:30現在

海外情勢

 インドの金輸入が今年下半期(7~12月)に減少する可能性があるとの見方が広がっている。具体的に、ブルームバーグが輸入業者や宝飾業者、アナリスト、業界団体などの10人を対象に実施した調査の中央値によると、インドの今年下半期の金輸入量は前年同期比で22%減少し 372.5トンになると予想されている(前年同期は478トン)。なお、過去最高水準に達している経常赤字を抑制し、通貨ルピーの下落に歯止めをかけるため、インド政府は目下、金輸入を抑制している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは9日時点で1万6557枚、前週比4194枚減。取組高は9日時点、17日時点ともに43万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉1900枚増に対し買い玉300枚増、非当業者は売り玉1800枚減に対し買い玉200枚減。   

総合分析

 東京金価格は依然として上値がやや重く、先限は6月の下げ幅に対し半値戻しに達していない。これは、ニューヨーク金価格が1300ドルで上値つかえになっていること、円相場が不安定に推移していることが影響していると推察される。そうしたなか、21日に投開票の参院選の結果を受けて、円相場が急変動する可能性も否定出来ず、その円相場の動向に東京金価格が左右される恐れも。従って、まずは為替の成り行きを慎重に見極める必要があると思われる。

白金

根本的な基調は底固い

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7/19 15:30現在

海外情勢

 欧州自動車工業会によると、1~6月の欧州の自動車販売台数は前年比6.7%減の643万6743台で1993年以来の低水準。6月単月の販売台数は前年比6.3%減と、6月としては1996年以来の低水準となった。また、インドネシア紙インベスター・デーリーによると、自動車協会のジョニー・ダルマワン副会長は16日、今年の自動車販売台数が目標の110万台を下回る可能性があるとの予想を明らかにした。通貨ルピア安や中央銀行による利上げが背景。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは9日時点で2万2253枚、前週比1271枚増。取組高は9日時点、17日時点ともに6万1000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉300枚増に対し買い玉300枚増、非当業者は売り玉600枚増に対し買い玉600枚増。

総合分析

 東京白金期先はなかなか終値ベースで4600円を大きく抜けないでいる。米国の景気回復観測とそれに伴う米株価堅調を受けた白金需要増加期待、南アフリカ共和国での鉱山スト懸念(※目下、賃金交渉の時期)から根本的な基調は底固く、6月のような暴落は現状、考えにくいと思われるが、そうしたなか、21日に投開票予定の参院選を経て、円相場がどう動くかが当面のポイントとなりそう。仮に円安進行となれば4600円を大きく上抜く展開もあろうが、果たしてどうか。

原油

米景気回復期待で強基調続く

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7/19 15:30現在

海外情勢

 北海油田は設備の老朽化で操業率が低下し減産は避けられそうにない。また、米国内の原油在庫が過去最大の減少となり、ニューヨーク原油価格が堅調に推移している。米国の景気回復への期待が高いことも地合が強い理由の一つ。エジプトの政治的な混乱で中東情勢が緊迫化していることもサポート要因であることに変わりない。こうした強材料を背景にニューヨーク原油期近はバレル当たり108ドル超の強含みで、110ドル台に向かう公算が大きい。

内部要因

 東京原油市場の非当業者売買バランスは5000枚強の買い越しが続いている。期近が期先より高い逆ザヤを形成していることも強気勢力が買い進む根拠となっている。戻りで小刻みに利食売りが出ている。買方ペースの相場展開であり、押目では小口の新規買いが認められる。押目を買い拾い、戻りで利食を繰り返す戦法を取る投資家が多く見られる。  

総合分析

 中東緊張と北海油田の生産力低下という供給面の材料に対し、需要面では米国の景気回復の進展で米国内石油需給がタイト化、アジア新興国の石油消費の伸びなど、原油需要の回復が認められる。悲観材料であった中国経済の減速懸念も、習近平国家主席が経済成長率維持の指示を出したことから、中国のエネルギー需要が再び増加するとの期待感が台頭しており、これは原油相場にとって追い風となる。

コーン

豊作期待が徐々に高まり弱基調

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7/19 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近(9月限)は5ドル台前半、新穀の中心限月である12月限は一時5ドル台を割り込む低い水準で推移している。シカゴトウモロコシ新穀が一時的に5ドルを割り込んだのは、2013年の米国のトウモロコシ作付面積が9737万9000エーカーと1936年以来の広さになったうえ、生産量に大きな影響を与える受粉期をどうにか乗り切ったという手応えが市場に出てきたからだ。米農務省が発表した7月14時点の全米18州平均の作柄状況を見ると"優"と"良"の合計は66%で7日時点の68%を下回ったものの、当面、生育に適した天候が続くとされ、このまま好天が続けばトウモロコシの単収は米農務省7月予想156.5busを上回り160busを超えるとの期待感が出てくる。ちなみに、単収が160busまで増えると2013年の米国トウモロコシ生産量は142億7200万busと、前年を35億bus弱も上回る計算だ。豊作人気を先取りするように、シカゴトウモロコシのファンド筋のポジションは7月9日時点で3446枚の売り越しに転じた。6月25日には10万8518枚の買い越しだったから、売り人気が市場を支配、16日時点では更に売り越しが増える可能性が高い。  

国内市場

 東京トウモロコシ期先は7月10日の2万7800円を高値に弱基調が続き、2万6000円台半ばまで下落した。為替相場は1ドル=100円を超えたものの、基本的には大台を挟んでの揉合になっており、シカゴ安の影響を直接受けやすい状況にあり、新規に買いにくい局面だ。

ゴム

基調転換が出来るか

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7/19 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~300トン台。週末現在、原料は71.70バーツ、オファーは8月積262.80セント(円換算約274.40円)で取引されている。 【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月30日現在、前旬比632トン減の11585トン。入庫量987トンに対し出庫量は1619トン。 【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)は検査申請なし。前期分は39枚(195トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急反発し一時260円台に。今週はドル/円が100円を挟んだ動きとなり円安基調であったことや、米新規失業保険申請件数などの経済指標が予想より良かったことが好感され、商品相場は堅調に推移。東京ゴムも230円台を底に反転する動きを見せた。上海ゴムが18000元を超えたこともゴム相場の上昇を加速させ、東京ゴムもテクニカル的な買いによりCBを連発。週末には直近高値262.0円を付けた。 罫線上では前述した262.0円が299円から225円まで下落した相場のちょうど半値戻し。ここまでしか戻りきらなかったことで売り圧力が強まる可能性はある。実際に262・0円を付けた後に、為替等の外部環境も手伝ったが、大きく値を崩し250円台前半まで反落した。半値の262.0円、そして5月末の264.4-267.0の窓もテクニカル上の重要なポイントなので留意しなければならない。 鞘は相場が上昇したことや当限が売り込まれたことで順鞘が拡大した。逓減しつつはあるも、依然として高い水準である国内在庫量から考えると、順鞘がさらに拡大していく可能性は高いだろう。

為替

1ドル=100円の攻防続く

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7/19 15:30現在

海外情勢

 米国の景気回復期待が強くドル高ムードが続いているが、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が金融緩和策継続の方針を示しているため、ユーロの地合が弱くなって、ドルが堅調。ドル・円相場は4日のロンドン市場開始直後1ドル=99円70銭台と100円割れ水準となり、その後、ニューヨーク市場では100円台に乗せた。日本のアベノミクスを評価する声が聞かれ、ドル高・円安が続くとの見方が多い。

国内情勢

 大手邦銀の担当者は、『1ドル=100円台を継続して、105円を超えるドル高・円安が3ヵ月以内に見られる』との見解を示した。これはアベノミクスが成功し、株高と円安が続くとの楽観的な見通しが背景にある。一方、ポルトガルやエジプト情勢、更には中国経済の成長鈍化懸念で円が買われてドルが下落する懸念を指摘する声もある。

総合分析

 ニューヨークダウが堅調に推移し、これがドル高円安に結びつく。しかし、ポルトガルの閣僚辞任でドルは対円で下落する場面となった。米株価の反落はドル安・円高の要因で、ニューヨークダウの調整場面では円高に振れる可能性があるので注意。中長期的にはドル高円安の流れは変わらないとの見方が支配的だが...。


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