商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2013年  >  2013年07月01日号

週間相場分析2013年07月01日号


下値探りが続く公算大

gold.jpg

6/28 15:30現在

海外情勢

 IMFのデータによると、ロシアの金準備は5月に6.2トン増加し996.2トンとなった。今年に入って4%増加している(※昨年は1年間で8.5%増)。また、今年の金価格見通しについて、クレディ・スイスは従来予想の1580ドルから1400ドルへ、ドイツ銀行は従来予想比6.8%安の1428ドルに、モルガン・スタンレーは従来予想の1409ドルから1313ドルへ、それぞれ下方修正した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは18日時点で4万4115枚、前週比1万4207枚減。取組高は18日時点で37万枚台、26日時点で39万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(20日⇒27日)では、当業者は売り玉2500枚増に対し買い玉6000枚増、非当業者は売り玉8200枚増に対し買い玉4700枚増。

総合分析

 依然として下げ足が止まらず、ニューヨーク金価格は1200ドル台割れ、東京金価格は3800円台割れへと、それぞれ続落。ロシアやカザフスタンの中銀が5月も金を購入したとの強材料には反応を示さない一方で、米経済指標の改善(⇒量的緩和策の早期縮小観測)や各金融大手の金価格見通し引き下げなどの弱材料には敏感に反応しており、市場が完全に弱気へ傾斜していることが窺える。これでは、当面、反発しても修正高の域を出ない公算大。下値探りが続く可能性高い。

白金

目先的には修正高も想定されるが...

platinum.jpg

6/28 15:30現在

海外情勢

 米市場調査会社IHS iSuppliによると、今年第1四半期末の世界半導体在庫は、376億ドル、対前期比で4.6%減少した。今年後半の売り上げ回復を見込む半導体メーカーや機器メーカー、受託製造業者からの需要が回復したためで、今後は、年後半の需要増に備えて在庫は増えると見られている。また、南ア、ロンミン社におけるAMCUの承認組合問題は、仲裁委員会の下で行われる公聴会が会社側の延期要請を受け、組合側と合意し、7月29日に延期された。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは18日時点で2万5934枚、前週比4585枚減。取組高は11日時点、26日時点ともに6万2000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリー別(20日⇒27日)では、当業者は売り玉1700枚減に対し買い玉800枚増、非当業者は売り玉400枚増に対し買い玉2000枚減。

総合分析

 6月最終週も軟調が続き、ニューヨーク白金価格は1300ドル台割れ寸前まで下落、東京白金価格も4200円台を割り込んだ。相対力指数が下値抵抗ラインの30ポイント台を下回っており、目先的には修正高も想定される。ただ、米経済指標の改善とそれに伴う米国の量的緩和策の早期縮小懸念や中国景気の先行き不安、金価格の暴落など、マイナス要因が少なくなく、戻りが限定される公算も。南アの鉱山スト懸念や供給不安に対し、強材料とし

原油

米株反発で原油も連動

oil.jpg

6/28 15:30現在

海外情勢

 米国内石油在庫が増加したのは石油製品輸入の増加と製油所稼働率上昇が原因だが、弱材料としての影響力は小さかった。というのも、市場の関心は米金融政策の行方と景気に向けられているからだ。原油相場にとってドル相場より景気の指標となる株価の動向が重要だ。つまり、株価が堅調であれば、景気回復⇒個人のガソリン消費増という構図が浮き彫りになり、原油を上昇させる要因と見なされるためだ。

内部要因

 東京市場は非当業者の売買バランスは買い越しが続いている。為替要因では、一時円安期待が裏切られて買い気が後退する場面もあり、買い玉の利食いが進んだが、ニューヨーク原油価格が米国内在庫の増加をよそに堅調であることが支援要因となり、再び買い気が強くなりつつある。為替が円高へ振れて原油の安値を狙って買いたい意向が見える。  

総合分析

 円安基調を受けて原油輸入価格が上昇し、そのコスト転嫁のため国内石油製品の卸値を引き上げる石油会社が増えている。ニューヨーク原油価格は量的緩和策縮小の有無を問わず強地合を維持すると見るアナリストが少なくない。夏は米ドライブシーズンとハリケーンシーズンであり、いずれも強材料で原油先高期待が強い。中東緊張の話題はヤマ場を越したといわれるが、シリア紛争激化に伴う緊張は突発的に発生するだけに無視できない要因。

大豆

実作付面積が発表され天候が優先材料

grain.jpg

6/28 15:30現在

海外市場

 注目材料は28日に米農務省が発表した2013年の実作付面積と6月1日現在全米大豆在庫だ。アナリストの事前予想平均は、実作付面積が7793万3000エーカーで、3月に発表された農家の作付意向面積7712万6000エーカーを約80万エーカー上回ったが、最終的にどうなるかが注目される。当初は、『トウモロコシから大豆に作付面積がシフトされ、大豆の作付面積が増える』との見方が多かったが、6月23日時点まだ、大豆の作付作業が完了していない耕地がで600万エーカー残っており、この分だと作付を放棄する畑が出てきそうだ。最終的には大豆の作付面積は前年並か、それを若干下回りそうで、『トウモロコシの作付遅れが大豆の作付面積を大きく増加させる』との図式は考えにくくなっている。また、6月1日現在の全米大豆在庫のアナリスト予想平均は4億4200万busで、前年同期の6億6700万busを2億2500万bus下回った。米国の大豆輸出は順調だったことを考慮すると、事前予想平均を下回る可能性もあり、シカゴ大豆は旧穀中心に確りした展開を見せる可能性が高い。

国内市場

 為替相場が落ち着きを取り戻すなかで、東京一般大豆期先はシカゴ高を映した買いに5万2000円台半ばまで戻した。ここから上向くのか下に向かうのか、作付面積がある程度確定した現在、生産量を左右する米中西部の天候が最優先材料となろう。

ゴム

レンジ相場から抜けだせるか

20130701rubber.jpg

6/28 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり120~230トン台。週末現在、原料は77.80バーツ、オファーは7月積282.50セント(円換算約288.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月10日現在、前旬比1035トン減の13209トン。入庫量767トンに対し出庫量は1802トン。
【納会】当限6月限は24日に納会を迎え、受渡枚数471枚。納会値段230.1円(1.9円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、ダウントレンド継続で直近安値を更新。今週は230.0円を挟んだ値動きを繰り返す中で、安値を更新し225.0円をつけた。米量的緩和の早期縮小観測や中国人民銀行の流動性引き締め懸念などが商品相場の重しとなっている。週末は場中に為替が急激に円安に振れたことや、それによる貴金属の大幅な戻りが好感され、230円台半ばまで値を戻した。
 罫線上の下値目標は220円。240.0円を大きく上抜けなければチャートの形は良くならない。上海ゴムは17000元を割り込む場面も見られ、そのラインの攻防が続いている。株や為替は値位置こそそこまでの変化はないものの、日中の荒々しい動きは継続している。
 鞘は値位置が下がると順鞘が縮小し、上がると拡大するという動きを繰り返している。しかし、依然として高い水準である国内在庫量から考えると、順鞘は拡大していく可能性が高いであろう。

為替

アジア株の堅調でドル高・円安

20130701usdjpy.jpg

6/28 15:30現在

海外情勢

 ドルが対ユーロで上昇したものの、円はアジアの株高を見て下落した。対ドル円相場は97円台の動きとなり、98円を窺いながらの揉合商状。米量的緩和策の縮小懸念に対する不安は市場に浸透し、材料として消化されつつある。ニューヨーク市場では緩和策継続が再評価され、ドルの地合が引き締まる場面も認められる。また、米株価の基調が底固いことはドル高・円安要因。

国内情勢

 中国の株価が下げ止まって、他のアジア株式市場が堅調となったことを受け、東京市場でも円が下落し、対ドル円相場は98円台を回復した。その後、小幅な揉合となりながらも円安含みの動き。中国の5月の工業セクター企業収益が前年同月比12・3%増と高い伸びを示したことが好感されアジア株の上昇を演出した格好で、これを見て円安が進んだ。

総合分析

 直近1ヵ月間の主要16通貨に対する米ドルの上昇率は対円がトップで、過去3ヵ月では対ユーロ上昇率が最も高かった。当面、ドル高・円安を見込む声が多くなると考えられるのは、アジア経済の伸びによって、米株式市場への海外資金流入が増加し、米経済活性化や景気回復の促進などドル高要因が増えると推測されるからだ。国内は安倍政権が21日の参院選を控えて、アベノミクス効果の後退を埋めるためのPRに力を入れていることが円安要因。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp