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週間相場分析2013年06月24日号


どこで下げ止まるかが焦点

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6/21 15:30現在

海外情勢

 仏金融大手ソシエテ・ジェネラルは17日、金価格の年末予測を従来予測の1375ドルから1200ドルへ下方修正した。また、インドのプジャリ外国貿易局長が17日に発表した5月の貿易統計によると、インドでは5月の金と銀輸入量が83億9000万ドルと、前年同月比で90%も急増した結果、5月の貿易赤字額は201億4000万ドルに膨らんだ。4月は178億ドルだった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは11日時点で5万8322枚、前週比3330枚減。取組高は11日時点で37万枚台、20日時点で38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(13日⇒20日)では、当業者は売り玉900枚増に対し買い玉700枚減、非当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉400枚増。

総合分析

 季節的不需要期入りやインドの金輸入規制強化、更には、米国の量的金融緩和縮小・終了懸念を受けたドル高・ユーロ安不安が世界的な株価下落につながり、ニューヨーク金価格を急落させた。20日には4月の暴落時に付けた安値水準を大きく割り込む1270ドル台まで下げており、現在の市場のセンチメントを見る限り1300ドルが上ガサになる恐れもある。東京金期先は、金融緩和縮小・終了懸念を受けたドル高は円安要因だが、ニューヨーク市場の下げが予想以上に大きく、4000円を割り込んだ。市場のムードが悪く、どこで下げ止まるか、下値探りが続こう。

白金

4200円台を維持出来るかがポイントに

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6/21 15:30現在

海外情勢

 欧州自動車工業会によると5月の欧州全域(EU+EFTA全29ヵ国)の新車販売台数は108万3430台、前年同月比5.9%減。また、欧州ビジネス協会が発表した5月のロシアの新車販売台数は前年同月比12%減の22万9670台で、2013年の販売台数予測を従来の対前年比0.5%増から5%減に下方修正した。一方、タイ工業連盟自動車部会によると、タイの5月の自動車生産台数は前年同月比11.1%増の23万1070台、1~5月は前年同期比31.7%増の112万3030台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は11日時点で3万0519枚、前週比3001枚増。取組高は11日、20日時点でともに6万2000枚台。東京市場の取組高は5万枚台。カテゴリー別(13日⇒20日)では、当業者は売り玉2700枚減・買い玉100枚減、非当業者は売り玉300枚減・買い玉2900枚減。

総合分析

 東京白金期先は米国の量的金融緩和縮小懸念を受けたニューヨーク市場の急落を嫌気した売りに、一時4200円台を割り込んだ。今後、この水準で下げ止まり、それを維持出来るかがポイントだ。目先的には相対力指数が下値警戒ラインの30ポイントを割り込んだことで修正高場面も予想されようが、その後の展開が最重要ポイントで、修正高一巡後、4200円台割れを回避するかどうか注目される。その際、円相場とニューヨーク白金価格の動向も併せて注意したい。

灯油

為替と原油価格の不安定な動き映す

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6/21 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油価格が下落、これに連動して北海ブレントも追随安を演じている。主因は米国が量的緩和の縮小が示され、ドルが他の通貨に対して全面高になったため。ただ、米景気が回復していることから、個人消費の回復を背景に原油需要も伸びるとの見方もあり、下値不安が薄れるとの期待感が出てきた。当面、米金融政策の行方とドルの動きから目を離せない。

内部要因

 東京灯油先物市場における非当業者売買バランスは買い越しとなっているが、海外原油相場に連動するため相場の方向が定まらない。従って、慎重なスタンスを取らざるを得ないという事情があって、値動きは目立たない。為替相場の行方と原油価格動向を見極めたいとの心理が作用している模様。  

総合分析

 売り玉の手仕舞が先行する場面となった矢先にニューヨーク原油が急落、再び上値が抑制されそうな展開となって、強気勢は二の足を踏みそうで、どこまで踏ん張れるか見極めたい。貴金属が大幅下落しているなか、原油相場へどの程度プレッシャーがかかるのか、それ次第で灯油相場も一段安を強いられる可能性もある。

コーン

米中西部の天候と為替の動向がカギ

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6/21 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は19日に6.8375ドルまで上昇、7日の高値6.74ドルを上抜いた。背景は米有力調査会社インフォーマ社が2013年の米国のトウモロコシ作付面積を9526万2000エーカーと同社の前月予想9682万7000エーカーを156万5000エーカー下回ったことだ。ちなみに、これは米農務省が3月28日に発表した農家作付意向面積9728万2000エーカーより202万エーカー少ない。更に、当面の天候はトウモロコシの生育にプラスになるとの予報だが、7月にかけて高気圧の尾根が形成され、高温乾燥型の天候パターンになるとの予報が出ていることも支援材料になった。折りしも、トウモロコシは7月中旬から受粉期を控えており、市場は高温乾燥の4文字に反応、天候リスクを織り込む動きを見せている。28日に米農務省は今年の米国トウモロコシの作付面積を発表するが、農家作付意向面積より200万エーカー前後の下方修正は織り込まれても、天候は先行き不透明な問題だ。『2年連続の干ばつはない』、『今年は土壌水分が多いので多少の高温乾燥でも持ち堪えることが出来る』という楽観論はあるが、天候相場のクライマックスを迎えて投機資金が流入してくるかが焦点。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ市場の堅調と円安を手掛かりに2万8000円台で推移している。米国の量的緩和縮小懸念が金や原油価格を急落させたが、天候相場入りしたトウモロコシへの影響は軽微だ。当面は米中西部の天候と輸入コストを左右する為替相場の動向がカギを握ろう。

ゴム

昨年8月につけた220円割れもあるか

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6/21 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~260トン台。週末現在、原料は79.30バーツ、オファーは7月積287.50セント(円換算約288.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月10日現在、前旬比1035トン減の13209トン。入庫量767トンに対し出庫量は1802トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(後期)は検査申請なし。前期分は44枚(220トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、上値重たく、週末には220円台に。今週は何度も240円台をトライしていたが、そこからの伸びが見られず、依然として上値の重い状態が続いていた。週半ばに行われたFOMC会合で、バーナンキ議長が米量的緩和の縮小を示唆したことをきっかけに、週末には金が大暴落を見せる。他商品もこれに追随し、東京ゴムも大幅下落。220円台へと突入した。
 罫線上の目標は220円。ダウントレンドが継続している。上海ゴムは安値17000元をつけた。サポートされるかどうかに着目。相変わらず激しく動く株や為替にも最新の注意を払わなければならない。
 鞘は週半ばに中限に大きな売りが入り、順鞘が拡大した。若干減少してきてはいるものの、依然として高い水準である国内在庫量から考えると、順鞘はさらに拡大していくであろう。

為替

ドル全面高が続く

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6/21 15:30現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後、バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長は記者会見で、『年内に量的緩和策を縮小し、2014年上半期までに終了する可能性がある』ことを示唆、これを受けてドルは他通貨に対し全面高となった。労働市場とインフレ見通しの変化に見据えながら対応するという条件付きなため、まだ市場の受け止め方は一定ではなく、不安定な動きを予測する関係者が多い。

国内情勢

 バーナンキFRB議長の発言で円が対ドルで下落して、7営業日ぶりの安値へ。株・債券・円のトリプル安を演じた。1ドル=98円近くまで円安が進んでも株価を押し上げる力とならなかった。米金融政策当局者が今年の失業率とインフレ見通しを引き下げたことはドル高要因として受け止められた。

総合分析

 量的緩和縮小懸念が示されて、日本株が売られるなか、一時的に円が買われる場面もあったが、ドルの上昇圧力が圧倒的に強く、ドル高ペースは変わらなかった。米国の景気回復期待が強いこともあり、金融緩和策の段階的減額のロードマップが明らかにされたことがドル高の決め手となった。円安・ドル高基調は当分続くとの声が多い。


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