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週間相場分析2013年06月17日号


まだ下値不安が残る!?

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6/14 15:30現在

海外情勢

 フランス銀行大手ソシエテ・ジェネラルは今年第4四半期(10~12月)の金価格見通しを1オンス当たり1200ドルと、従来に比べ175ドル引き下げた。債券利回りの上昇とドル高を背景に金ETFの償還が続くと予想。なお、年間の価格見通しは1400ドル。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は13日時点で1003.53トン。7日の1007.14トンから週明け10日に1009.85トンへ増加した後、13日は大幅な減少となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは4日時点で6万1652枚、前週比2431枚増。取組高は4日時点、12日時点ともに37万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)では、当業者は売り玉5600枚増に対し買い玉1100枚減、非当業者は売り玉4800枚減に対し買い玉1900枚増。

総合分析

 ニューヨーク金価格が1400ドル前後で膠着するなか円高が圧迫要因となり、東京金価先限は4200円台割れの下げを余儀なくされた。そうしたなか、季節的不需要期、金ETFの保有残高減少などから目下、ニューヨーク金価格の反発の可能性が低いこと、引き続き円高地合が警戒されることからすれば、東京金先限は4月の安値(4月16日の4132円)にまた一歩近付く、ないしは、下回る恐れも否めない。

白金

円高を引き続き警戒

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6/14 15:30現在

海外情勢

 ドイツの自動車業界研究機関であるセンター・オートモーティブ・リサーチによると、EU27ヵ国とEFTA加盟4ヵ国の2013年の販売台数は前年比5%減の1189万台程度と、30年ぶりの低水準に落ち込む見通し。また、インド自動車工業会によると、5月の国内新車販売台数は前年同月比8.9%減の20万1437台。6ヵ月連続で前年水準を下回って、下げ幅もやや拡大した。消費者心理が冷え込んで、自動車の売れ行きが低下していることが主因。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋のネット買い玉は4日時点で2万7518枚、前週比2026枚増。取組高は4日時点で6万1000枚台、13日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は5万3000枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)では、当業者は売り玉400枚増に対し買い玉300枚減、非当業者は売り玉3100枚減に対し買い玉2400枚減。

総合分析

 円相場が1ドル=93円台へと急上昇したことで、東京白金価格は先限で4500円台割れを余儀なくされた。南アフリカ共和国での白金供給減退懸念を受けてニューヨーク白金価格が底固い点は東京白金にとってもプラス要因だが、それよりも、円高による輸入コスト低下の影響の方が断然大きく、引き続き円相場の動向が重要なポイントになる。市場では、世界同時株安、それに伴うリスク資産回避と円の需要増加に円売りの持ち高解消も加わって、当面は円高地合継続との声も。

ガソリン

東京先限に割安感

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6/14 15:30現在

海外情勢

 米国内週間石油在庫(6月7日現在)のうち原油は前週比0・6%増、ガソリンが同1・3%増と米石油需給が緩和傾向を示している。しかし、ニューヨーク原油相場はドル安で上昇する場面となり、下値不安が薄れている。しかもファンドのネットロング減少が止まり、玉整理が進展したことで買い余地があるとの判断が地合を強くさせている。

内部要因

 東京ガソリンの非当業者の売買バランスは10日から連続して買い越しが減少した。これは円高ショックによるもの。現物市況は軟弱に推移しているが、夏の需要が増加すると現物の地合は引き締まる可能性がある。東京ガソリン市場の限月間のサヤ関係は2番限以降が逆ザヤであり、期先は7万円大台切ったことから割安感台頭。  

総合分析

 円高も影響してガソリン現物店頭価格は下落を続けていたが、下げ過ぎを警戒され下げ足が鈍った。石油元売会社のコスト転嫁目的の卸値引き上げも影響している。夏になり自動車エアコン稼働率上昇でガソリン消費が伸びる余地があるだけに、現物の販売が増加すれば、東京ガソリン期近の地合引き締まりに結びつく。逆ザヤが拡大すると期先は割安感から買い気が強くなりそうだ。

大豆

円高が買いエネルギーを軽減

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6/14 15:30現在

海外市場

 米農務省が12日に発表した2013~14年度の米国大豆需給予想は、各項目ともに5月発表と同じ数字で、市場へのインパクトは小さかった。同時に発表された2013~14年度の世界大豆需給予想は、生産量が2億8530万トン(5月予想2億8550万トン)、消費量が2億7015万トン(同2億7018万トン)と前月とほぼ変わらない内容で、結果的に12日の米農務省レポートは、『旧穀の需給ひっ迫を確認、新穀は一転して需給が緩和する可能性がある』ことを再認識させる内容となった。当面の材料は、やはり米中西部穀倉地帯の天候だ。13日にシカゴ大豆期近は前日比30セント以上の急落を強いられたが、これは今後の大豆生育にとって有利な天気予報が示されため。全米18州平均の大豆作付進展率は71%と遅れているものの、まだ単収低下につながるような状況とはいえず、12日の需給予測を契機にひとまず買い玉を手仕舞う動きが出た。次のポイントは28日に米農務省から発表される作付面積発表と6月1日全米大豆在庫。シカゴ大豆は、当面、この2つの発表を睨んでの展開を見せよう。

国内市場

 東京一般大豆期先は6月3日に5万5380円まで上昇したが、円高圧力に抵抗しきれず、5万2000円割れまで下落した。円安時には『怖いもの知らず』で買われた大豆だが、円高で買いエネルギーが削がれており、シカゴ市場で弱材料が出てくると一気に5万円に接近する恐れもある。

ゴム

9ヶ月ぶりの240円割れで弱い動き

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6/14 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~150トン台。週末現在、原料は78.10バーツ、オファーは7月積287.50セント(円換算約292.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月31日現在、前旬比654トン減の14244トン。入庫量365トンに対し出庫量は1019トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、続落し230円台へ。日経平均株価、為替は相変わらずの荒れ模様で、ドル/円は瞬間的に93円台をつけた。円高が進行していく過程で商品は大きく値を崩し、東京ゴムは安値230.5円をマーク。値を戻す場面もあったが、上値は非常に重たく見える。
 罫線上の次なる目標は220円。このラインは昨年9月頃に形成されたものなので、230.0円が心理的抵抗線となり得るかどうかもポイント。週初休場していた上海市場が再開すると、上海ゴムは17000元半ばでスタート。18000元に戻せるかどうかだが、下値は特に目標が見えない。来週以降も株、為替から目が離せない展開が継続されるだろう。
 鞘はゴム価格の続落にともない先限から売り込まれ順鞘がかなり縮小した。しかし、変わらず高い水準である国内在庫量から考えると、このまま逆鞘になっていく可能性は低いと思われる。

為替

1ドル=93円台の円高に突入

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6/14 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク外為市場で円が上昇、13日はアジア時間帯で1ドル=93円まで上昇したが、ニューヨーク市場へ移行すると一時96円をつけるなど円安に振れ、14日の東京市場は95円台で始まった。一連の円高劇は短期的にドルが買われ過ぎていたことから、6月末の米ファンド決算期末を控えて持ち高調整が進み、これがドル売り・円買いに結びついた。その後、日本株の下落を見て対ドルで円が上昇し、米金融緩和策が縮小される懸念がドル安を助長した。18、19日に開かれるFOMC(米公開市場委員会)で量的金融緩和策が縮小されるかどうか注目される。

国内情勢

 邦銀為替担当者は、『1ドル=93円台の円高は日経平均株価の下落が一要因』としており、13日は株価の下落がドル相場を押し下げるなど神経質な動きを示した。ファンドのポジション調整(ドル買い・円売りの手仕舞い)圧力が続いていたところに株安が追い討ちをかけた格好。その後、ニューヨーク市場で円高一服となったことを見て、14日は小康状態に戻った。

総合分析

 当面、日経平均株価が戻るとドル高・円安となるが、テクニカルでも95円の抵抗ラインを割ったことから円高が続くとの見方は払拭できない。93円台に対する警戒感が台頭したものの、目先、株価次第の展開とすれば、日米の株価動向や米金融当局の出方を確認してから対応しても遅くない。


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