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週間相場分析2013年06月10日号


東京金は再度の下値確認へ

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6/7 15:30現在

海外情勢

 インド準備銀行(中央銀行)は5月、手付金払いによる金購入を禁止する措置を発表していたが、6月4日この措置を輸出向け宝飾品製造を目的とした場合を除く全ての金購入に拡大し、現金による購入のみを認める方針を打ち出した。金輸入規制を更に強化した格好。一方、香港統計局が発表した統計によると4月の中国本土の香港からの金輸入量はスクラップを含めると126.135トンで、過去最高だった3月(223.519トン)と比べて44%の大幅減となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは5月28日時点で5万9221枚、前週比2万4901枚減。取組高は5月28日時点で41万枚台、6月5日時点で37万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(5月30日⇒6月6日)では、当業者は売り玉4700枚増に対し買い玉100枚減、非当業者は売り玉4700枚減に対し買い玉100枚増。

総合分析

 ニューヨーク金価格が1300ドル台後半から1400ドル台前半で膠着感を強めているところに、為替市場で米量的金融緩和策の早期縮小観測が後退したことを受けてドル安・円高が急速に進行したことが加わり、東京金価格は輸入コスト低下を背景に先限で4400円台割れを強いられた。この結果、5月の安値(20日の4430円)を下回ったことで、先限日足チャートは"二番底"形成とはならずに、足取りが悪化。不安定な為替を睨みながら再び下値確認が必要になった。

白金

為替の急変を警戒して神経質な展開

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6/7 15:30現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した5月の米新車販売台数は米経済の回復傾向を反映し、前年同月比8.2%増の144万4626台。24ヵ月連続で前年実績を上回り、5月としては6年ぶりの高水準。季節調整後の年換算による販売台数は1531万台。前月は1500万台を下回っていたが、2ヵ月ぶりに大台を超えた。また、米国半導体工業会によると、4月の世界半導体売上高は前年同月比1.8%減の236億2000万ドル(約2兆3400億円)で、6ヵ月ぶりの前年割れ。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは5月28日時点で2万5492枚、前週比3749枚減。取組高は5月28日時点で6万3000枚台、6月5日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(5月30日⇒6月6日)では、当業者は売り玉500枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉600枚増に対し買い玉100枚増。

総合分析

 引き続き白金価格は南アフリカ共和国の白金供給不安を背景に底固さを維持。ただ、その一方で、米量的金融緩和策が早期縮小になるか否か、その先行き見通しが二転三転することから為替が不安定に推移、その影響でニューヨーク白金価格は1500ドル台前半、東京白金価格は4800円台後半で上値を抑えられる格好に。6日の海外為替市場で円相場が一時1ドル=95円台に上昇したが、こうした為替急変が今後も警戒されるだけに、白金価格は神経質な展開を余儀なくされそう。

原油

中東情勢緊迫は買い材料

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6/7 15:30現在

海外情勢

 北海ブレントは欧州経済の先行き不安から地合が軟弱となる半面、ニューヨーク原油は米国内原油在庫の大幅減少で上昇するなど対照的な動きを示した。シリア紛争の激化で中東情勢緊迫化という強材料が意識され、市場ではイスラエルとイランの対立となれば原油価格が急騰する可能性が高くなるとの見方もある。

内部要因

 東京商品取引所原油先物市場における非当業者の売買バランスは6日現在、6286枚の買い越しで買い玉が増加している。ポイントは円高に振れたことで買い玉の手仕舞が進むかどうかである。下げたところを狙って買う向きが出るようであれば状況が変化したと判断できるが、当面、円高警戒が続いて、慎重なスタンスになりそうだ。  

総合分析

 米国内原油在庫が予想外の大幅な減少となった。原因は輸入量の減少と原油処理量の増加で、原油処理量の増加はガソリン需要が増加しているからだ。米国はドライブシーズンの季節にあるうえ、米景気回復への期待が高まると株高⇒原油高のパターンが鮮明になる。しかし、東京原油は為替の影響を受けるので、当面は円高の影響を受けて調整売りが出る恐れがある。

コーン

シカゴ堅調も東京市場は為替に振り回される

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6/7 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は外部要因の変化の影響を受けず、6ドル台後半での底固い展開を見せている。従来、この時期には作付作業が終わっているのだが、6月2日時点の全米18州平均のトウモロコシ作付進展率は91%と前週(5月26日時点)の86%から5%しか進まなかった。6月以降は作付が一日遅れると1ブッシェルずつ単収が低下するといわれているため、農家は大豆に作付をシフトするか、作付を放棄するかの選択に迫られることになる。作付遅れと多雨の影響が今後どう出るかが注目されるが、米民間調査会社アレンデールは、『6月の米農務省需給報告で2013~14年度の米国のトウモロコシ生産量が135億5100万busに下方修正される』との見通しを明らかにした(米農務省5月予想=141億4000万bus)。同社は最終的なトウモロコシの作付面積が3月に米農務省から発表された農家作付意向面積を225万エーカー下回ると予想、新穀の供給に対する楽観論が後退している。シカゴトウモロコシは引き続き、米中西部コーンベルトの天候に左右される動きが予想される。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴトウモロコシの堅調と対照的に6月3日の2万8970円を高値に7日前場には2万7000円台半ばまで下落した。この背景は対ドル円相場がニューヨーク市場で1ドル=95円台の円高になり、輸入コストが急激に低下したため。当面は対ドル円相場の波乱が予想されるため、慎重な対応が必要だ。

ゴム

外部要因で振り回されながら安値を割らずに維持できるか

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6/7 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~230トン台。週末現在、原料は81.60バーツ、オファーは6月積301.50セント(円換算約303.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比756トン減の14881トン。入庫量532トンに対し出庫量は1561トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(前期)は再検のみで、44枚(220トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、260円台まで戻すも、反落し240円台へ。日経平均株価が続落し、13000円を割り込んだ。為替相場はECB(欧州中央銀行)が追加緩和を示さなかったことからドル安が進行し、ドル/円は瞬間的に95円台までつけた。これら大荒れの相場に呼応するかのように東京ゴムも激しい値動きが続き、上下に大きく振れながら週末現在は240円台へと突入している。
 罫線上では4/18の安値242.6円を試す展開。上海ゴムは直近安値18210元を割り込んだため、次に試すのは心理的抵抗線となり得る18000元か。ファンダメンタルでは、両市場とも依然として在庫過多であるという現状に大きな変化がないため、値を戻しづらい展開が続いている。週末深夜に発表される米雇用統計も注視したい。
 鞘はゴム価格の続落にともない先限から売り込まれ順鞘がかなり縮小した。しかし、変わらず高い水準である国内在庫量から考えると、このまま逆鞘になっていく可能性は低いと思われる。

為替

ECBドラギ発言で円急騰

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6/7 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク為替市場の動きを見ると、安倍政権の景気対策を反映した日本の株安を見て円が買われ、他通貨が売られる動きで始まった。その後、ECB(欧州中央銀行)の政策決定会合で政策金利が据え置かれ、ドラギ総裁が欧州経済圏の景気見通しが明るいと予想したため、ニューヨーク市場はユーロ高・ドル安となり、これがドル安・円高を招く形で、一時、1ドル=95円90銭と2ヵ月ぶりの高値をつけた。

国内情勢

 6日の国内インターバンク市場は1ドル=98円86銭の円高だった。アベノミクスの成長戦略第3弾の発表を受けた株価の動きに連動したのが特徴。法人税の減税に触れず、期待したサプライズがなかったことが失望感を招き株安・急騰したが、警戒ムードで97円台へと円買いが後退した。今後、米国の金融政策継続の有無や長期金利、米経済指標の動向も関心事となる。

総合分析

 日米ともに株価の大幅上昇に連動しドル高・円安が異例のスピードで進行した反動が出た延長線上にドラギ発言が加わった。欧州中央銀行の政策金利据え置きでユーロ高・ドル安となり、目先はドル安の継続で円高基調が続く恐れがある。欧米の株価が堅調であれば、安全通貨としての円を買う動きは弱くなるはずで、7日の円急上昇で円売り・ドル買いのポジション解消が進み、パニック的な円高も沈静化するとの見方もある。


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