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週間相場分析2013年06月03日号


内外ともに上値に限界!?

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5/31 15:30現在

海外情勢

 オーストリアの投資信託会社、スーパーファンドの創業者、クリスチャン・バハ氏は、「金価格が今後5~10年以内に3000~5000ドルに上昇する可能性がある」と予測。一方、 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは、2013年の金価格予想を従来の1680ドルから1478ドルへと、12%下方修正した。また、IMFによると、ロシアの金準備は4月に8.4トン増加して990トンとなった。これで同国の金準備は今年に入って3.4%増加した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは5月21日時点で8万4122枚、前週比24枚減。取組高は5月21日時点で44万枚台、29日時点で38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(5月23日⇒30日)では、当業者は売り玉1万4700枚減に対し買い玉1万8400枚減、非当業者は売り玉1万2100枚減に対し買い玉8300枚減。

総合分析

 ニューヨーク金価格、東京金価格ともに、4月の安値を下回らずに推移し、日足チャートは"二番底"をつけた格好に。これはロシアなど各国中銀の金購入や安値での中国などの実需買いが下支え要因になったと推察される。ただし、これらの力だけで、金価格が一本調子に上昇するのは困難。加えて、ドル高・ユーロ安地合や株式市場の人気化、円相場の修正高など気懸りな要因も。そう考えると、インパクトのある強材料が登場しない限り、金価格は内外ともに上値が限定される公算。

白金

日足チャートがトリプルトップに接近!?

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5/31 15:30現在

海外情勢

 自動車の価格情報を提供するケリー・ブルー・ブックが明らかにしたところによると、米国の5月新車販売台数は前年同月比6%増の142万台となる見込み。また、南アフリカ共和国のスーザン鉱物・資源大臣は5月28日の南ア議会で、金やプラチナ鉱山に対して国家計画の一環として救済計画を策定していると述べた。現在、鉱山会社が大幅な損失を抱えながら操業していることから、「需要と供給サイド両面で介入する鉱山救済策を策定するため動いている」という。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは5月21日時点で2万9241枚、前週比4322枚減。取組高は5月21日と30日時点ともに6万3000枚台。東京市場の取組高は5万6000枚台。カテゴリー別(5月23日⇒30日)では、当業者は売り玉600枚増・買い玉1300枚減、非当業者は売り玉400枚減・買い玉1500枚増。

総合分析

 南アフリカ共和国での鉱山ストの恐れ⇒白金供給減少懸念が白金価格の下支えとなっている。しかし、それだけでは上昇力不足で、ニューヨーク白金価格は1500ドルが上ガサのまま。東京市場では為替が円高に振れたことで、やはり東京白金価格も上値が限定されている。その結果、先限の日足チャートは3月12日の5052円、4月10日の5000円、5月15日の4997円で"トリプルトップ"の線型に接近。このまま頭重いと、一旦、失望売りを浴びる恐れもあり、引き続き慎重に成り行きを注視したい。

灯油

玉整理進展で突っ込み警戒

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5/31 15:30現在

海外情勢

 米国内石油在庫は5月24日現在、原油が前週比300万バレル増、ガソリンが同151万4000バレル減、中間留分が同185万1000バレル増となり、ニューヨーク原油価格がバレル当たり92ドルまで下げ、北海ブレントが102ドルまで下げた。両者のサヤは10ドル前後で安定しており、下げ渋り商状を示している。米景気回復への期待とドライブシーズン入りでガソリンの需要増加が見込めるためだ。

内部要因

 東京灯油先物市場の非当業者売買バランスは買い越し玉が減少している。下値不安で買い玉の整理が進んでいるためで、下値を見極めるまでまだ玉整理が続くとの見方が多い。為替が円高へ振れたことも手仕舞が進んだ要因。海外原油相場と為替相場を横にらみにして様子を窺っているように見えるが、これは投資家の不安定な行動を示唆している。  

総合分析

 灯油相場に影響を与える海外原油相場は下値不安が薄れつつある。というのも米景気回復を期待出来るうえ、欧州でもドイツが成長戦略へと積極的な政策へ切り替えていることが先行きに明るさを示し、欧州における石油需要の増加が見込めるからだ。また、注目したいのは全国的に梅雨入りしたこと。北日本を中心に低温が続けば暖房油需要が増える可能性があり、天候に注意が必要だ。

大豆

大雨で天候リスクプレミアムを買う動き

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5/31 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近(7当限)は5月23日、15.4675ドルまで上昇、14日の15,45ドルを上抜いた。7月限が当限に回った15日の安値は14.0225ドル、ここから1.4450ドルもサヤ出世したことになる。その後、利食売りに反落したが15ドルを少し割っただけだ。これは旧穀の在庫が少なく需給ひっ迫感が強いのと、大雨が降るとの予報で作付作業が遅れるとの見方が出たからだ。米農務省が発表した5月26日現在の作付進展率は44%で、過去5年平均の61%、前年同週の87%を大きく下回った。天候が回復すれば、作付遅れを一気に挽回することも可能だが、大雨が降った場合には大型機械が入れず、耕地がある程度乾燥しないと作付作業は再開出来ない。一部にトウモロコシから大豆に作付面積シフトされるとの見方があるが、トウモロコシは5月26日時点で86%作付が完了、大豆相場の足を大きく引っ張るような材料になるかどうか。目先は米国の作付作業の進展具合。米中西部の雨量が多く、畑に農機具が入れない期間が長引くと天候リスクプレミアムを買う向きが増えてくる。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ高を映して5月29日に5万4740円まで上昇した。ただ、為替相場が円高気味に推移しているため、2月6日の5万5450円を上抜くことが出来なかった。チャート上では5万5000円が抵抗線となっており、シカゴ高と円安が重ならないと大きな上値は期待しにくい。

ゴム

在庫量が上値を抑える展開か

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5/31 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり70~180トン台。週末現在、原料は83・50バーツ、オファーは6月積310.00セント(円換算約323.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月10日現在、前旬比457トン減の15637トン。入庫量357トンに対し出庫量は814トン。
【納会】当限5月限は27日に納会を迎え、受渡枚数395枚。納会値段255.3円(5.0円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、続落し一時250円台へ。先週記録的な下げを見せた日経平均株価が続落し、14000円を割り込んだ。為替相場も円・ドル・ユーロ、どの通貨も振れ幅が大きくなっている。東京ゴムも荒々しい値動きの中続落し、一時は250円台へと突入した。週末現在は多少反発し、260円台前半で推移している。 罫線上ではダブルトップを形成し、直近安値を試す展開か。19000元ラインを挟んで動く上海ゴムも意識しておきたい。ファンダメンタルでは、両市場とも依然として在庫過多であることが相場の重しになっている。
 鞘はゴム価格が続落していく過程で、先限から売り込まれていくため順鞘が縮小傾向だが、変わらず高い水準である国内在庫量から考えると、今後は拡大する可能性が高いだろう。

為替

円高へ振れる動き続く

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5/31 15:30現在

海外情勢

 30日のロンドン為替市場は、日本株の急落と日本の投資家が2週連続で外債を売り越したため、日銀が推進している政策効果を疑問視する声が増え、対ドルで円高基調となった。日銀の黒田総裁が国債相場の変動率拡大を回避したい意向を示したことも、日本の金融緩和策が消極的になるのではないかと指摘されている。

国内情勢

 東京市場は欧米の株価下落を背景にリスク回避の円買いが進んだ。動きが荒っぽくなったのは日経平均株価の値動きが大きくなったことを反映したためだ。5月上旬の日本の貿易収支が8900億円の赤字となったことには相場が反応しなかった。円高となった発端は米国の金融緩和策が縮小される可能性が不安心理を増幅させたためだ。

総合分析

 欧州経済の低調な状況からリスク回避の円買いが復活するとの見方もある。しかし、米国の景気回復への期待感の方が強く、いずれドル高円安へ戻るとの見方は根強い。日米ともに急激な株高を演じ、ファンドが利益確定の売りを出して急反落したことが円高を加速した原因とすれば、利益確定売りが一巡すれば再び円安へ戻る可能性は高い。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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