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週間相場分析2013年05月27日号


1300ドル台を維持出来るかが焦点

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5/24 15:30現在

海外情勢

 インド準備銀行(中央銀行)は急増する経常赤字を抑制するため、金輸入に際し正規輸入業者を除いて委託保証金支払いを行う輸入規制を導入した。また、同国のチダムバラム財務相は、金輸入の抑制に一段の措置が必要であれば実施するとも発言。同国では4月の金と銀の輸入が前年同月比138%増加。この金輸入の急増が貿易赤字や経常赤字を押し上げ、最近のインフレ減速にもかかわらず、同中銀の金融緩和余地を狭めているとされる。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは14日時点で8万4146枚、前週比3573枚減。取組高は14日時点が44万枚台、22日時点が45万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉1万7900枚増に対し買い玉1万700枚増、非当業者は売り玉8500枚増に対し買い玉1万5600枚増。

総合分析

 バーナンキFRB議長の議会証言(※低金利政策の長期継続のリスクと債券購入を縮小する可能性に言及)や株安、円相場急伸などのマイナスの材料が相次ぎ、ニューヨーク金価格、東京金価格ともに足取りが重い。特に、指標でもあるニューヨーク金価格は4月の安値水準に接近しており、1300ドル台を維持出来るかが極めて重要な焦点といえよう。1300ドル台維持なら下値抵抗線確認となろうが、逆に台割れすれば底値探りが続き、より基調が弱まる恐れも。

白金

株価や円相場の波乱で不安定に推移する公算

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5/24 15:30現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した4月の欧州全域の新車販売台数は108万1307台、前年同月比1.8%増と19ヵ月ぶりに前年実績を上回った。一方、タイ工業連盟自動車部会が発表した同国の自動車生産台数は4月が前年同月比17.4%増の17万0438台、1~4月は前年同期比38.4%増の89万1947台。また、南アフリカの白金世界最大手アムプラッツは22日、計画している南ア鉱山での6000人の削減に向けた正式な手続きを今週末に開始すると発表。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは14日時点で3万3563枚、前週比1141枚増。取組高は14日時点、22日時点ともに6万3000枚台。東京市場の取組高は5万5000枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉800枚増に対し買い玉300枚増、非当業者は売り玉400枚増に対し買い玉900枚増。

総合分析

 日経平均株価の1000円超の暴落や円相場の急反発、ニューヨーク白金価格の頭重さなどを背景に東京白金価格は続落、先限で一時4800円台を割り込んだ。目下、南アでの白金供給不安があって弱気しにくい状況にあるものの、かといって、ニューヨーク白金価格が依然として1500ドルが上ガサとなっていること、東京の株式市場や為替市場が波乱していることからすると安易に強気しにくい。当面、東京白金価格は不安定に推移する公算大。

ガソリン

下値を固めて反発

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5/24 15:30現在

海外情勢

 北海ブレントが101ドルまで下げたのは米国内のガソリン在庫が予想外に増えたことがキッカケだが、ドルが対ユーロで上昇したことも響いている。ニューヨーク市場では金融緩和策が縮小される懸念が原油の弱材料とされており、エコノミストは、『ファンド資金が株や債券市場の動向を見ながら原油市場への対応を決める』と見ている。

内部要因

 東京市場における非当業者の売買バランスは23日現在、4500枚強の買い越しで、買い玉の利食いにより玉整理が進んでいる。非当業者は3月から買い越しへ転じ、4月中旬から急増し現在に至っている。5月に入ってから増減が激しいのは、それだけ値動きが荒かったことを示す。  

総合分析

 円安が急速に進んだことの反動で、円高への修正が予想され、ガソリンも売られるケースを想定する必要がある。ただ、為替相場が再び円安へ向かえば買い気を強めるはずで、強気で対応するのが得策。円安と海外原油価格堅調で輸入コスト上昇は必至。ここは下値を固めてから反発する展開と読むのが自然だ。

コーン

作付遅れ回復し供給増織り込む展開

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5/24 15:30現在

海外市場

 市場が注目していた19日時点の全米18州平均のトウモロコシ作付進展率は71%。過去5年平均の79%、前年同週の95%に急接近した。12日時点が28%だから、たった1週間で43%も進展したことになる。なお、1週間で43%も進展したのは、かつて例のないことだ。天候相場には幾つかの関門があるが、作付期という最初の関門を乗り越えたことは確かで、今後も米中西部穀倉地帯の天候が順調に推移すれば、同省が5月10日に予想したトウモロコシ生産量141億4000万busを上回る可能性があろう。また、単収を158.0ブッシェルと予想したが、2月の農業観測会議は163.6busだった。同省が5月に単収を下方修正したのは作付の大幅遅れが作柄を悪化させるとの読みがあったからと推察されるが、作付進展率が一気に70%台まで上昇したことで、今後、単収は160busを上回る余地が大きくなり、シカゴトウモロコシ期近は供給増を徐々に織り込む弱い動きが予想される。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は2万7000円台の揉合が続いている。これはシカゴトウモロコシがやや軟調になっても、円相場は上下にブレながら円安基調にあるからだ。ただ、シカゴトウモロコシが豊作を織り込みながらジリ安だと、それに足を引っ張られる場面もあろう。

ゴム

270円割れから260円台に食い込むか

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5/24 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~140トン台。週末現在、原料は84.80バーツ、オファーは6月積312.50セント(円換算約329.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月10日現在、前旬比457トン減の15637トン。入庫量357トンに対し出庫量は814トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は新規のみで、40枚(200トン)。前期分189枚(945トン)と合わせて合計229枚(1145トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、じりじりと値を戻すも、急落し270円台へ。週初は290円台を窺いながらじりじりと戻していた。しかし、週半ばに発表された中国PMI(製造業購買担当者景気指数)が7ヶ月ぶりの低水準だったことが嫌気され、中国株、商品が暴落。日本もその影響を大きく受け、東証では過去最高の出来高を伴いながらの大暴落。商品市場もそのあおりを受け、ゴムは3度のCBを発動しながら270円台へと急落した。
 上海ゴムは20000元を大きく割り込んだ。テクニカル的には、東京ゴム、上海ゴムともに目標がはっきりとしないチャートを形成しているため、むしろ外部要因に注視。先の報により為替相場も乱高下しているため、株と合わせて動向を見極めたい。
 鞘はゴム価格が急落し先限から売り込まれたため順鞘が縮小したが、依然として高い水準である国内在庫量から考えると、今後は拡大する可能性が高いだろう。

為替

円強含みの動き

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5/24 15:30現在

海外情勢

 シンガポール、ロンドン市場とも円急反発を受けての動きとなり、1ドル=101円割れの円高をつけたあと、警戒感から再び円安の方向に振れた。ユーロ圏の経済指標が改善したことから対米ドルでユーロが強含みになり、円は対ドルで102円台へ。欧州の一部のエコノミストは『9月以降、欧州がリセッションから脱出する可能性が出てきた』と見ており、ユーロが対円で上昇する場面も。

国内情勢

 長期金利が1%を超え、日銀が金利をコントロール出来ないのではないかとの不安心理が台頭、急速な円高を呼び込んだ。1ドル=103円台への到達が予想外に早かったことも警戒心を呼んだようだ。日経平均株価が暴落したのは円高とミニバブルともいうべき"理外の理"と表現された異常高への反省もあった。

総合分析

 大手邦銀為替担当者は、『円安の流れは変わっていない。アベノミクスをハヤし過ぎた反動が出た。しかし、長期金利は米国でも上昇する危険性が高まっているだけに、為替相場の変動は上下に大きくブレる恐れがある』としている。日経平均株価の下げが収まると再び円安へ向かうとの見方が多い。


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