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週間相場分析2013年05月20日号


ニューヨーク金が再び1400ドル台割れ

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5/17 15:30現在

海外情勢

 インド政府によると同国の4月の貿易赤字は前月比72.6%増の178億ドルに拡大。4月の金・銀の輸入が前年同月比138%増の75億ドルと急増したことが影響した。一方、ドイツ銀行は14日、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高が更に200万~400万オンス(≒62.2~124.4トン)減少する可能性が高いとの見方を示した。なお、同ETFの保有残高は16日時点で1041.42トンと減少傾向が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは7日時点で8万7719枚、前週比7844枚減。取組高は7日時点で43万枚台、15日時点で44万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(9日⇒16日)では、当業者は売り玉4100枚増に対し買い玉3000枚増、非当業者は売り玉4200枚減に対し買い玉3100枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近が再び1400ドル台を割ったことで、円安下にあるとはいえ東京金価格も売られ、先限は4500円台へと水準を下げた。当面の焦点はニューヨーク金価格がこのまま軟調に推移するのかどうかと、軟調に推移した場合は4月の安値水準で下げ止まれるかどうか。すぐさま1400ドル台へ復帰すれば、日足は下値切り上げの線型。また、軟調に推移しても、4月の安値水準で下げ止まれば、日足は"Wボトム"形成で下値抵抗感が強まろうが、下げ止まらなければ底値確認が続く。

白金

JM社の白金価格予想は1415~1710ドル

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5/17 15:30現在

海外情勢

 JM(ジョンソン・マッセイ)発表の『Platinum 2013』によると、2012年の世界白金需給は総供給量238.5トン、総需要量250.2トンで、差し引き11.7トンの供給不足。また、2013年の需給について、南アフリカからの供給量は前年並みと低調だが、自動車触媒のリサイクル供給量は増大すると予想。投資用需要が前年同様、純増となれば、若干の供給不足になるとした。今後6ヵ月の白金価格予想は1415~1710ドル、平均1570ドル。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは7日時点で3万2422枚、前週比405枚減。取組高は7日時点、15日時点ともに6万3000枚台。東京市場の取組高は5万4000枚台。カテゴリー別(9日⇒16日)では、当業者は売り玉3200枚増に対し買い玉200枚増、非当業者は1800枚増に対し買い玉4700枚増。

総合分析

 ロンミンが保有する南アフリカ・マリカナ鉱山での違法ストなど、依然として白金市場では供給不安がつきまとっており、そのことが下値を支えている。しかし、JM社が発表した世界白金需給見通しでは、南アフリカの供給減少分をリサイクル供給分が補うとの見方から、違法ストによる減産懸念も上値を追うほどの材料とはいい難く、ニューヨーク白金価格で1500ドル強、東京白金価格で5000円近辺が上ガサとなっている。この上値抵抗を抜くには強力な材料が必要。

原油

ニューヨーク市場は底固い

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5/17 15:30現在

海外情勢

 北海ブレントが下落したのはユーロ圏の経済指標が悪化したことに加え、米国内石油製品在庫が高水準なことが原因。ニューヨーク原油も下落したが小幅にとどまった。なお、中東情勢の不安解決に対して米国が消極的な姿勢を示したため、シリアやイランの情勢が悪化する懸念は払拭できない。このような地政学的リスクは原油のサポート要因となる。

内部要因

 東京原油先物市場の非当業者売買バランスは16日現在、売り6281枚に対し買い1万3201枚、差し引き6920枚買い越しと、10日現在に比べ買い越しが300枚強増加している。出来高が急速に減少したのは玉整理が一巡したことを示し、状況が変化するかどうか様子を窺っているためだ。新規材料待ちの状態。  

総合分析

 指標となるニューヨーク原油相場が底固い動きを見せている。シェールオイル増産、記録的な米国内の在庫水準...など弱材料が目立つものの、ファンドが買い直しており、上値余地を残している。こうした原油相場の動きは東京原油市場にとっても支援要因となる。しかも、円安は買い材料であるため、押目買い人気は衰えない。突っ込んだところは買われそうだ。

大豆

作付け遅れを楽観視する市場

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5/17 15:30現在

海外市場

 米農務省が発表した2013~14年度の米国大豆需給予想は生産量33億9000万bus、消費量32億6400万bus、期末在庫2億6500万bus、在庫率8.1%という内容だった。2012~13年度は生産量が30億1500万bus、消費量が30億8000万bus、期末在庫が1億2500万bus、在庫率が4.1%だった。旧穀(2012~13年度)が需給ひっ迫を示しているのに対して、新穀(2013~14年度)は需給緩和を示すものとなっているが、まだ、大豆の作付作業が始まったばかりで、米農務省予想はあくまでも"机上の計算"と認識した方が良さそうだ。気になる今年の大豆の作付動向だが、5月12日時点での全米18州平均の大豆作付進展率は6%で、過去5年平均の24%、前年同週の43%を大きく下回った。これほどの作付遅れは1993年以来だが、市場の反応は弱い。それは、農機具が大型化し、天候さえ良ければ作付遅れを取り戻せるとの安心感があるためだが、『これ以上、作付作業が遅れれば単収の低下につながる』との声もあり油断は大敵だ。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆の堅調地合と円安を受けて5万3000円前後の展開が続いている。ただ、2月6日の高値5万5450円を抜くには材料不足であり、当面は新規材料を待ちながら揉合う公算が大きい。為替相場の動きも要注意だ。

ゴム

半値押しから切り返せるか

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5/17 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~40トン台。週末現在、原料は83.30バーツ、オファーは6月積312.50セント(円換算約329.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月10日現在、前旬比457トン減の15637トン。入庫量357トンに対し出庫量は814トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、300.0円目前で失速。週初から、円安・他商品高の影響を受け、寄りから高値299.0円をつけた。しかしこれが、300.0円に到達できなかったという弱材料として捉えられ、新規売りを伴いながらテクニカル的に大きく売り込まれていった。週中になってもその流れは止まらず、週末現在は280.0円を割り込む水準となっている。
 上海ゴムも21000元をトライするも失敗、こちらの罫線も崩れている。東京、上海ともにテクニカル的には売りやすい状況か。280.0円ラインの攻防がひとつのポイントとなりそう。現物事情に大きな変化がないため、外部要因にも留意。ドル/円は100円台を、日経平均は15000円をキープできるかに着目。 鞘はゴム価格が下落し先限を中心に売り込まれるため順鞘が縮小したが、依然として高い水準である国内在庫量から考えると、今後は拡大する可能性が高いだろう。

為替

円安の流れは揺るがず

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5/17 15:30現在

海外情勢

 16日のロンドン外為市場はユーロ圏が6四半期連続のマイナス成長になったことから、ECB(欧州中央銀行)が金融緩和を拡大するとの観測が流れたものの、ユーロ・ドル、ユーロ・円とも大きな動きとならず、新規材料待ちの形で小幅な動きに終始。米国の経済指標の行方に注目したいが、ニューヨーク市場では、『トレンドとしてドル買いが形成されており、この流れは変わるまい』とアナリストが分析している。

国内情勢

 東京市場は景況感や内外金利差でドルが底固いとの見方が根強いようだ。日本の1~3月実質GDP(国内総生産)速報値が、前期比年率で3.5%増となったが、ドルのロング(買い)が微調整されるドル売り・円買いの動きにとどまって、反応は弱かった。円安の基調は揺るがないとの市場心理が続いている。

総合分析

 "アベノミクス"効果は絶大だ。世界金融市場で円安が容認されたため、日銀の政策推進にもブレがない。安倍政権は7月の参院戦を意識して経済界の協力を取り付けようとしている。円安が共通利益となるだけに政策効果は上がり、円安基調は更に強固になりそう。今後、一段の円安を予想する向きが多い。


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