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週間相場分析2013年05月13日号


金ETFの保有残高が更に減少!?

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5/10 15:30現在

海外情勢

 香港特別行政区政府統計処によると、中国本土の香港からの金輸入量はスクラップを含め223.52トンと前月(97.11トン)から2倍以上に増加した。また、大型連休前の4月26日、ドイツ銀行は『機関投資家が株式へ資産をシフトする中、金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高(推計約622トン)の半分が売却される可能性があり、最悪のシナリオでは、今四半期に金ETFを通じて更に約155トン相当の金が売却される恐れがある』との見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは4月30日時点で9万5563枚、前週比8825枚減。取組高は4月30日時点で42万枚台、8日時点で44万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(2日⇒9日)では、当業者は売り玉2000枚減に対し買い玉400枚減、非当業者は売り玉1400枚増に対し買い玉300枚減。

総合分析

 円相場が1ドル=100円大台に突入したことで、東京金価格は先限で4700円台半ばまで再度上昇。このまま円安が進行すれば、東京金価格は更に水準を切り上げよう。ただし、ニューヨーク金価格の相対力指数は50ポイント弱で推移、1500ドル手前で上値づかえの様相を強めている点がやや気懸り。目先、円相場が100円到達の達成感から修正高となり、そこにニューヨーク金が軟調となれば、東京金も再び急落する恐れもあるだけに要注意。

白金

もう一段高には強力な材料が必要

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5/10 15:30現在

海外情勢

 現地時間4月30日、世界第3位のプラチナ精錬会社ロンミンは、2つの高炉を点検するため30~40日間停止すると発表した。また、米民間調査会社のオートデータ社が1日に発表した4月の米国新車販売台数は128万5338台、前年同月比8.5%増と、23ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、中国汽車工業協会が発表した同国の4月の新車販売台数は前年同月比13.4%増の184万1700台だった。また、ブラジル自動車工業会が7日に発表した4月の同国自動車生産台数は前月比6.8%増の34万900台で、過去最高となった2012年8月の32万9300台を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは4月30日時点で3万2827枚、前週比2010枚増。取組高は4月30日時点で6万2000枚台、5月8日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリー別(2日⇒9日)では、当業者は売り玉600枚増に対し買い玉300枚増、非当業者は1100枚増に対し買い玉1400枚増。

総合分析

 東京白金価格は先限が4900円台を突破。これはロンミン社の高炉停止の報を受けた供給不安、そして何より円相場が1ドル=100円大台へと急落したことが影響した。ただ、ロンミン社の報は概ね織り込み済みなこと、円相場が100円を達成したことで、目先、逆に円高へ転じることが警戒され、このまま右肩上がりを演じることが出来るか不安な側面も。ニューヨーク白金価格が4月1日からの下げ幅に対して半値戻し水準で伸び悩んでいるのもやや気懸りなところ。

灯油

海外原油高と円急落で堅調

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5/10 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は97ドル弱まで上昇した。これは米オクラホマ州クッシングの集散地原油在庫が予想外の減少となり、米国内石油需要が増加していると判断されたため。これを受けて東京灯油期先も追随高となった。北海ブレント原油の基調が確りしているのは、中東緊張の高まりが背景にあるからだ。9日には小反落したが、これはドル高を嫌気されたもので、米景気回復期待が強い間はニューヨーク原油の底固い動きが見込まれる。

内部要因

 東京灯油市場の9日現在の非当業者売買バランスは売り5012枚に対し、買い8548枚と3500枚強の買い越し。連休前と比べ買い越しが増えているのは、為替の円安で先高期待が高まっているほか、海外原油相場が堅調に推移しているためと推察される。10日は1ドル=100円突破の円安で一段と買い気が高まった。  

総合分析

 東京灯油期先は10日に7万6400円まで上昇した。これは1ドル=100円を超える円安を反映した結果だ。4月18日に6万9000円、5月2日に6万9850円と7万円台割れを演じたが、いずれも下値警戒で反発した。下げを演じた時はニューヨーク原油の下げに追随したケースであり、現在、そのニューヨーク原油は強い基調を示し、東京灯油も下値不安が薄れ、強材料に対し敏感に反応する動きだ。一段の円安となれば予想外な上昇場面となって不思議ではない。

コーン

新穀の需給予想に注目

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5/10 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は5月3日に7.05ドルまで買われたあと、上げ過ぎ感から売られたものの、再度7ドルに接近している。これは旧穀の需給ひっ迫を反映したためだが、今後、上ブレするか下ブレするかは2013年の米トウモロコシの生育次第だ。5月5日現在のトウモロコシの作付進展率(18州平均)は12%と、過去5年平均の47%、昨年同週の69%を下回った。これは約30年ぶりの遅さと伝えられているが、新穀限月の12月限を見ると5.40ドル台の低水準にあり、マーケットではまだ天候プレミアムを取り込む動きは感じられない。そのようななかで、注意したいのは現地時間10日に米農務省が発表した2013~14年度の米国トウモロコシ需給予想。ちなみに、ロイター通信が調査した2013~14年度における米トウモロコシ期末在庫のアナリスト予想平均は19億9300万bus、2012~13年度の7億5700万busを大幅に上回っている。米国のトウモロコシ需給は、旧穀がひっ迫、新穀は供給過剰との見方を反映している。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は為替相場が1ドル=100円を突破、10日は堅調な動きを見せたが、期先の日足チャートの足取りが良くないのが気になる。4月16日の2万6550円、30日の2万6520円でダブルボトムの線型を描いており、米農務省予想が弱気な内容となり、円相場の100円突破の反動が出ると一段安をつける恐れもある。

ゴム

300円の大台を目指せるか?

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5/10 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり40~80トン台。週末現在、原料は83.40バーツ、オファーは6月積315.00セント(円換算約327.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月30日現在、前旬比108トン増の16094トン。入庫量920トンに対し出庫量は802トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(前期)は、新規160枚(800トン)、再検29枚(145トン)で合計189枚(945トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急伸し290.0円をつけた。GW半ばには97円台だったドル/円が、明けには99円台に。他商品が高騰、上海ゴムも20,000元を回復し、東京ゴムもCBを発動させながら大きく値を戻した。週末には米新規失業保険件数の減少を好感し、円安ドル高が加速。約4年ぶりに100円台へ乗せると、全商品が続伸。ゴムも290.0円まで値を伸ばした。
 テクニカル的には280.0円、そして285.0円近辺の抵抗線を一気に抜け、次なる罫線上のラインは300円か。上海ゴムは21,000元を上抜けるかどうかに着目。現物事情に大きな変化があったわけではなく、為替の影響を多分に受けた値動きなので、ドル/円相場には引き続き注意する必要がある。 鞘は海外市場の逆鞘により国内期先は順鞘が縮小しているが、依然として高い水準である国内在庫量から考えると、今後は拡大する可能性が高いだろう。

為替

ついに100円大台を突き破る

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5/10 15:30現在

海外情勢

 9日のニューヨーク市場で1ドル=100円大台を突破。100円台は2009年4月14日以来の水準。これは米雇用統計の改善を受けたもの。最新の週間新規失業保険申請件数が予想を下回り、4月の失業率低下に続き、雇用統計の改善を確認した形。また、日銀の強力な金融緩和策も意識され、10日から開かれている先進7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は日銀の金融緩和策の影響が焦点。なお、ポーランド中央銀行は政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の3%。韓国中央銀行も政策金利を2.5%へ引き下げることを決め、インドの利下げなど世界の中銀が一斉に利下げに走っているため各通貨の割高・割安の判断が難しくなり、主要通貨の動きは不安定になりやすい。

国内情勢

 10日は主要通貨に対し円が全面安となった。9日は主要16通貨のうち14の通貨に対して上昇し、前日の円安の反動が出たものの、10日には一気に円安が進んだ。市場では4月26日の日銀政策決定会合で、長期国債購入額の限度額引き上げと国債保有期間延長を確認しており、米景気指標改善によるドル高・円安となった時点で、改めて日銀のアベノミクスに連携した金融緩和策の効果を見直された格好だ。

総合分析

 11ドル=100円を超える円安となり、大手外銀の為替担当者は、『今後数ヵ月で105円、年末までに110円というシナリオは妥当だ』としており、日銀が月額7兆円強の長期国債買い入れ枠を用意、国債保有残存期間を拡大する強力な金融緩和策の継続が円安基調を強める可能性が高いとの見方が増えている。G7の結果次第で波乱含みの展開が予想される。


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