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週間相場分析2013年04月30日号


次回は2013年5月13日号になります。

金ETFの保有残高減少が続く

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4/26 15:30現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は25日時点で1090.27トン。昨年12月7~10日の1353.35トン(過去最多記録)からいまだに減少し続けており、2009年10月5日以来の低水準に落ち込んでいる。一方、米著名投資家ジョン・ポールソン氏は24日、四半期ごとに行っている投資家向け電話説明会で、金相場が短期的に変動する可能性は残っているものの、金で資産運用を続ける方針を明らかにした。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは16日時点で14万1929枚、前週比1873枚減。取組高は16日時点で41万枚台、24日時点も41万枚。東京市場の取組高は12万枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉1万100枚減に対し買い玉3200枚増、非当業者は売り玉2万600枚増に対して買い玉7300枚増。

総合分析

 東京金価格は先限で4700円台に復帰、4月の暴落幅に対し半値以上を取り戻した。この動きだけを見れば、基調が回復したといえそうだが、反発の主因が円安進行だったことや、指標とされるニューヨーク金価格が半値戻し水準でやや上値つかえになっていることから、安易に"基調回復"とも捉えにくい。『初戻りは売るべし』の相場格言のように、目先、売られる恐れも。金ETFの保有残高漸減も不気味。大型連休も控えており、もうしばらくは慎重に成り行きを注視すべきか。

白金

方向感が定まりにくい

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4/26 15:30現在

海外情勢

 トヨタ自動車がまとめたタイの全自動車メーカーの第1四半期(1~3月)のタイ国内新車販売台数は前年同期比48%増の41万3256台。また、タイ工業連盟自動車部会によると、タイ国内の全自動車メーカーの第1四半期の新車生産台数は前年同期比44.5%増の72万1460台。一方、米自動車最大手GMは22日、中国における2013年の年間新車販売台数が、過去最も速く100万台に到達したと発表した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは16日時点で3万1617枚、前週比5302枚減。取組高は16日時点で6万1000枚台、24日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は4万7000枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉2900枚減に対し買い玉400枚減、非当業者は400枚増に対し買い玉2200枚減。

総合分析

 東京白金価格は16日の安値から切り返し、先限は4700円台に返り咲いた。ただ、この反発は1ドル=100円目前まで進んだ円安の影響が大きく、裏を返せば、円相場が修正高に転じた時の影響が気懸り。加えて、ニューヨーク白金価格が4月初めの高値からの下げ幅に対する半値戻し(1500ドル強)達成に手間取っている点もやや嫌味。手掛かり材料難であること、大型連休を控えていることも加味すると、仕掛けにくい状況と言わざるを得ないのではないか。

ガソリン

海外原油の続伸が強材料

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4/26 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が6営業日連続で上昇した。米国の失業保険申請件数の減少で原油需要が増加するとの見方が好感されたもの。北海ブレントも100ドル台を回復して続伸。金価格下落で始まった国際商品全面安が一服、米国内のガソリン在庫が大幅に減少したことをハヤしてニューヨーク原油価格が一段高となり、ブレントも連動した。

内部要因

 東京ガソリン先物市場における非当業者の売買バランスは売り1に対し、買いが2と買い越しは明確で、指標となる原油価格の下げが一巡、反発へ転じたあとも続伸しているため、更に先高期待で買い玉が増える可能性は高く、今後の動きを見守りたい。  

総合分析

 国内のガソリン現物価格だが、元売の卸値は中東産原油価格が指標で、中東産原油が上昇しないと国内小売価格に反映されない。このため、ガソリンスタンドの仕入れ値が最大の値上がりで、小売価格の値上がりが最小という現象が続いている。国際商品全体が暴落したあと、原油価格は反発へ転じているため、今後の値上がり余地は十分で、現物高が先物市場へも影響を与える可能性は高い。

大豆

連休中の為替相場の動きに注意

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4/26 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は4月18日の14.4150ドルから23日に14.02ドルまで下落したあと、25日に14.20ドル台前半まで反発した。下落の背景はトウモロコシの作付遅れが顕著な米中西部の天候が回復に向かうとの予報が出て、5月半ばから作付作業に入る大豆の生育にもプラスとの見方から売られたもの。その後の反発は洪水でイリノイ川沿いのターミナルで大豆などの船への荷積みが中止され、不可抗力条項が発動されたため。気になるのは3月の中国の大豆輸入量が384万1000トンと前年同月比20.4%もの減少を見せたことである。最新週の米国の大豆週間輸出検証高は497万busで、市場予想の500万~1000万busを大幅に下回った。5月からは南米大豆が本格的に出回り、輸入先を米国産から南米産にシフトするものと見られるうえ、鳥インフルエンザ発生の煽りを食らい、4月の大豆輸入量が減少することは避けられまい。ブラジルの港湾問題はまだ全面解決に至っていないが、主要2港(サントス、パラナグア)以外にリオグランデ港を使用することで緩和に向かっており、遅かれ早かれ輸出市場の主役が米国からブラジルに移行することは確か。大豆はまだ作付まで時間があり、当面は米中西部の天候と中国絡みの動向が注目材料となろう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は4月24日の5万0760円から5万1000円台半ばから戻した。刺激材料が少ないため、目先は揉合う公算が大きいが、シカゴ大豆の動向以外で注意したいのは為替相場の値動きだ。というのも東京市場は大型連休に入り、その間隙を縫って為替相場が思わぬ展開を見せることもあったため。

ゴム

GWに入り荒い動きに警戒したい

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4/26 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~50トン台。週末現在、原料は75.50バーツ、オファーは5月積292.50セント(円換算約300.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月10日現在、前旬比131トン減の15668トン。入庫量1667トンに対し出庫量は1798トン。
【納会】当限4月限は23日に納会を迎え、受渡枚数503枚。納会値段241.3円(2.0円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、反発し260円台へ。週初、100円をトライしていたドル/円相場が円高に振れ、その影響で商品全体が下落、東京ゴムも値を崩し瞬間的には240円台をつけた。しかしその後はじりじりと値を戻し、週末には260円付近で推移している。
 テクニカル的には242.0円付近の支持線で踏み止まった格好。同じくして、上海ゴムも18000元を割り込むことなく反転した。4度目の100円トライも失敗に終わったドル/円が、今後どうなるのかが最大のポイントのひとつ。週末には黒田日銀総裁の会見も予定されている。
 鞘は新甫発会日こそかなり順鞘が縮小していたが、その後は徐々に拡大し始めてきた。依然として高い水準である在庫量から考えると、今後も拡大する可能性が高いだろう。

為替

円・ドルは不安定な動き続く

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4/26 15:30現在

海外情勢

 欧米市場でECB(欧州中央銀行)が利下げするとの観測が流れ、ユーロに売り圧力がかかっている。2012年以降、ECBの政策金利は0.75%に据え置かれており、これが引き下げられるとドルが対ユーロで上昇する可能性が高いとの見方がある。なお、円は安全資産としての関心が薄れていると市場は判断しているようだ。

国内情勢

 26日の日銀政策決定会合で消費者物価指数の前年比上昇率を上方修正するとの見方があり、為替相場への影響が注目されている。物価上昇率の2%目標は市場に織り込まれているが、市場関係者は、『円高・円安のどちらへ振れてもおかしくない。市場が神経質になっているからだ』と見ている。

総合分析

 1ドル=100円手前の水準で足踏み状態にある。仮に、100円を超えても、当面、100円の攻防戦が続く可能性が高い。米雇用統計の改善によりドル高・円安になる可能性と、同国の量的金融緩和政策の影響などドルに対する米経済情勢の影響を横にらみしながら不安定な状態が続く。なお、連休の関係で国内為替市場が波乱するとの懸念もある。ただ、基本的には、円安・ドル高の流れが続くとの市場心理は変わっていない。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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