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週間相場分析2013年04月22日号


金価格下落は金準備を積み増す好機!?

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4/19 15:30現在

海外情勢

 先の金価格暴落を受け、スリランカ中銀総裁は、『相場下落は各国が金準備を積み増す好機であり、同国は買い増しを前向きに検討する』と表明。韓国銀行は、金保有は外貨準備多様化の長期的戦略の一環であり、下落は『大きな関心事項』ではないと述べた。また、南アフリカ準備銀行総裁は、外貨準備政策を変更する予定はないと語った。一方、オーストラリア準備銀行の総裁補は金について『本質的価値』はないと指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは9日時点で14万3802枚、前週比1280枚増。取組高は9日時点、17日時点ともに41万枚台。東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉1万1900枚増に対し買い玉3200枚減、非当業者は売り玉1万2900枚減に対し買い玉2200枚増。

総合分析

 ニューヨーク金価格の16%超の下げに円高圧力も加わって東京金価格も暴落。先限は11日の高値からたった3営業日で19%も暴落、日足チャートが示すように足取りは完全に崩れてしまった。目先、ニューヨーク市場、東京市場ともに修正高が予想されるものの、『初戻りは売るべし』の格言通りに売られてダメ押しの可能性も否めない。いずれにせよ、市場が落ち着きを取り戻すまで、しばらくは成り行きを見守る必要がありそう。

白金

1400ドルは鉱山会社の採算下限ラインだが...

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4/19 15:30現在

海外情勢

 欧州ビジネス評議会によると、3月のロシアにおける新車販売台数は24万4030台、前年同月比は4%減と、2010年3月以来、3年ぶりに前年実績を下回った。また、欧州自動車工業会によると、3月の欧州全域(EU+EFTA全29ヵ国)の新車販売台数は134万6889台、前年同月比10.3%減と18ヵ月連続で前年実績を下回った。一方、中国汽車工業協会によると、同国の3月の新車販売台数は204万台で前年同月比11%増加した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは9日時点で3万6919枚、前週比4973枚増。取組高は9日時点で6万4000枚台、10日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は4万9000枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉1万700枚減に対し買い玉700枚減、非当業者は3400枚減に対し買い玉1万3300枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金価格が1400ドル台割れ寸前まで暴落。そこに円高が加わって、東京白金価格も先限が一時4300円台割れ目前まで売られる暴落となった。1400ドルが白金鉱山会社の採算下限ラインとされることからすれば、すでにニューヨーク白金価格は底値圏に近いともいえそう。ただ、パニック売りが殺到した直後とあって、市場が落ち着きを取り戻すには時間がかかり、それまでは上下波乱しやすい状況で、一時的に1400ドル台割れの恐れも否めない点は要注意。

原油

下げ渋り商状だが方向定まらず

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4/19 15:30現在

海外情勢

 東京原油先物市場の指標となる北海ブレント原油がバレル当たり100ドルを割り込み、ニューヨーク原油も続落の伸び悩み懸念、米株安なども下げの要因となっている。

内部要因

 東京商品取引所原油先物市場における非当業者の売買バランスは18日現在、売り5923枚、買い10782枚、差し引き4859枚の買い越し。15日が売り6369枚、買い10421枚、差し引き4052枚と比べて買い越しが増えている。玉整理どころか、買い越しが増加したのはニューヨーク原油が下落したものの、為替が円安基調にあるため東京原油相場が崩れないと判断されたからだ。  

総合分析

 米国内原油在庫は市場の増加予想に反して減少したが、中間留分が減少予想に対し大幅に増加したことが嫌気されニューヨーク原油価格が下げた。北海ブレントもドル高、米株安、世界的な石油需要伸び悩みを受けてバレル100ドルを切った。ただ、東京原油相場は、為替の影響を強く受ける。円安基調が続いているため、輸入価格の上昇は避けられないのが現状だ。米景気回復が明確になれば、ニューヨーク原油の下値不安は薄れるとの見方がある。

コーン

米中西部で作付作業が遅れる公算

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4/19 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、金価格の未曾有の暴落に足を引っ張られる場面が見られたものの、16日の6.41ドルで下げ止まった。金の暴落ショックの余波が残っているが、4月5日の安値6.2650ドルを割り込まずに済んだ。その背景は3月28日に米農務省が発表した3月1日現在全米トウモロコシ在庫が事前予想を大きく上回り、3月27日の7.3775ドルから1.10ドル強も下落。この急落で買い玉の整理はほぼ終了していたと見られるからだ。また、米中西部で大雨と低温でトウモロコシの作付作業が遅れていることも支援材料になった。米農務省が発表した4月14日時点での全米18州の作付進展率は2%で、過去5年平均の7%、前年同期の16%を下回った。農家の作付意向面積のトップ5の作付進展率は、アイオワ、イリノイ、ネブラスカ、ミネソタ、インディアナの順だが、アイオワ、ネブラスカ、ミネソタは1%に満たず、イリノイとインディアナも1%。ちなみに、トップ5を合わせた作付面積は5120万エーカーで全米(9728万2000エーカー)の53%弱を占めており、5月半ばまで作付作業がズレ込むと見られ、このためトウモロコシから大豆に作付がシフトされるとの見方も出てきた。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は金暴落ショックと円高のダブルパンチを受けて、16日に2万6550円まで急落したが、シカゴ市場が切り返して、金急落の傷は浅いと判断され、2万8000円台付近まで戻った。当面は金を中心とした国際商品市況、内外の経済環境を見据えながら揉合う公算が大きい。

ゴム

タイの価格調整策でやっと下げ止まるのか?

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4/19 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~50トン台。週末現在、原料は69.20バーツ、オファーは5月積284.00セント(円換算約289.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比997トン増の15799トン。入庫量1840トンに対し出庫量は529トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(後期)は新規のみで、216枚(1080トン)。前期分200枚(1000トン)を合わせて合計416枚(2080トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急反落し240円台へ。週初、金相場が歴史的な大暴落を見せ、それに引きずられるように全商品が暴落し、ゴムも例外ではなく2日間で最大29円もの値動きを見せながら大幅に下げた。その後も上海ゴムが19000元を割り込む等材料は止まず、240円台へ突入。昨年11月以来の安値となった。
 テクニカル的には242.0円付近の支持線を割り込むかどうかに注目。しかし、タイ政府高官が相場を支えるためにゴム輸出業者に対し現物買付け資金を融資するとの報や、東京ゴム当限が産地に対して割安なことも考えると下げ幅は限定的か。
 鞘は大幅に下げる局面では先限を中心に売り込まれるため順鞘が縮小する傾向にあるが、依然として高い水準である在庫量から考えると、再び拡大する可能性が高いだろう。

為替

円安基調を再認識する流れ

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4/19 15:30現在

海外情勢

 欧米市場でユーロの対ドル下落が顕著となる場面を迎えた。キプロス問題再燃など不安要因が背景にある。英国やカナダの景気低迷を示す経済指標に対し、市場はドル高要因と判定しドル高・他通貨安の動きを誘発した。ECB(欧州中央銀行)理事で独連銀総裁のバイトマン氏は、『欧州の景気指標が改善すると追加利下げの余地がある』と発言したが、市場への影響は軽微だった。

国内情勢

 邦銀の為替担当者は、『4月4日以降の円安のスピードが速すぎるとする国際的な非難の声は気掛かりな要因』と指摘、G20開催を控えていたことが、こうした意識に結びつき、1ドル=100円を目前にして足踏みした要因と見ている。100円が円安の目標値という市場のコンセンサス(共通認識)は、裏を返せば、100円を超えると歯止めが効かなくなる恐れがあるとの意識でもある。

総合分析

 日本の財務省が発表した2012年の貿易統計速報によると2012年度の日本の貿易収支は8兆1699億円の赤字だった。これは統計発表を開始した1979年以降で最大。貿易赤字は円安要因であり、安倍政権が円安誘導の政策を展開していること、同政権の支持率が高いことなど円安を容認する市場の動きを見ると、更に円安が進み、いずれ1ドル=100円を突破しよう。


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