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週間相場分析2013年04月15日号


ゴールドマン・サックスが金価格見通しを下方修正

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4/12 15:30現在

海外情勢

 米ゴールドマン・サックス・グループは、米景気回復の勢いが増し金相場サイクルの転換が加速していると指摘。その上で、金相場の3ヵ月間の見通しを従来見通しの1615ドルから1530ドルへ、半年間の見通しを1600ドルから1490ドルへ、1年間の見通しを1550ドルから1390ドルへ、それぞれ下方修正した。なお、ソシエテ・ジェネラルは4月2日のリポートで、金相場はバブルの領域に入っていると指摘していた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは2日時点で14万2522枚、前週比1万5951枚減。取組高は2日・10日時点ともに41万枚台、東京市場の取組高は11万枚台。カテゴリー別(4日⇒11日)では、当業者は売り玉2万3000枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉100枚減に対し買い玉2万3100枚減。

総合分析

 円相場が99円台後半へと急落したことで、東京金価格は急騰して、先限で5000円大台を回復。目先、円相場が本格的な修正高へ移行すると、東京金価格も連動して修正安場面となる可能性がある点は要注意。もっとも、円相場については長期円安見通しが根強く、その点で、東京金価格の基調は底固さを維持する公算大といえそう。ニューヨーク金はFRBの早期金融緩和終了観測やキプロスの金準備売却の報などを受けても底固さを見せている点を評価したいところ。

白金

日足チャートで"Wトップ"形成か!?

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4/12 15:30現在

海外情勢

 インド自動車工業会によると、2012年度(2012年4月~2013年3月)の同国内の普通乗用車販売台数は前年度比6.7%減の189万5471台。前年度割れは10年ぶり。ただし、同工業会は、今年度(2013年4月~2014年3月)の国内乗用車販売は回復するとの見通しも示している。具体的には、経済成長の加速を背景に、スポーツ型多目的車(SUV)を含む今年度の国内乗用車販売が5~7%増加すると予想している。なお、中国の新車販売台数は203万5100台で前年同月比10.7%増、月間ベースで過去最高を記録。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは2日時点で4万1892枚、前週比2002枚増。取組高は2日時で点6万3000枚台、10日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は6万3000枚台。カテゴリー別(4日⇒11日)では、当業者は売り玉1400枚増に対し買い玉100枚増、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉1200枚増。

総合分析

 円相場の急落を受けて東京白金価格は先限で5000円大台まで急伸。ただ、5000円近辺から先は足取りが重く、このまま5000円からもう一段上昇出来ないと日足チャートで3月の高値と合わせて"Wトップ"を形成する格好に。"Wトップ"形成となれば、ニューヨーク白金価格の上値の重さ共々嫌気されて、一旦、失望売りを浴びてしまう可能性もある。加えて、円相場の反動高も気懸り。当面は、5000円を大きく上抜くのに手間取るかどうか、成り行きが注目される。

灯油

海外原油の底堅さ映す

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4/12 15:30現在

海外情勢

 アジアにおける石油製品、なかでも中間留分(灯油、軽油、ジェット燃料)の需要が増加している。これは中国経済が回復していることから、資源、原材料などの輸入が拡大しているためだ。また、OPECは月報で世界石油需要の伸び率の予測を、前回予想から下方修正したが、それでも日量80万バレル増加するとされた。また、米エネルギー情報局も同96万バレル増加と予測、これらは海外原油価格を支える要因だ。

内部要因

 東京商品取引所の灯油先物市場における非当業者の売買バランスは11日時点で、売り6559枚、買い9244枚、差し引き2685枚の買い越し。ニューヨーク原油期近が底固い動きであるうえ、為替が円安とあっては弱気しにくい。市場は原油の先高人気に東京灯油が追随するとの見方が多い。  

総合分析

 米国内原油在庫が記録的高水準ながら、市場予想を大幅に下回る増加にとどまって、売りが細った。これは、米景気回復に伴う個人消費増加で米国内石油需要の増加を見込めるからだ。こうした情勢がニューヨーク原油価格の底固さに結びつき、東京灯油も影響されている。国内も日経平均株価が年初来の高値を更新する勢いを示し、国内の石油需要増加期待に結びついている。最大の強材料は円安で、目先、調整局面で円高へ振れたとしても一時的で、円安の流れは変わらないだけに強基調を続けよう。

大豆

輸出と米中西部の天候に注意

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4/12 15:30現在

海外市場

 米農務省は10日、2012~13年度の米国の大豆需給予想を発表した。3月1日現在の全米大豆在庫が事前予想を上回り、期末在庫が上方修正されるとの見方が多かったが、実際には3月発表の1億2500万busで据え置かれ、これにより改めて米国産の旧穀需給がタイトなことが確認された。一方、世界需給は2012~13年度の期末在庫が6263万トンと3月予想の6021万トンから上方修正された。在庫率は米国が4.1%と歴史的な低水準なのに対し、世界のそれは24.1%と対照的だったため、需給予想が相場に与えた影響は軽微だった。通常、米国でトウモロコシが本格的な作付作業に入るのが4月半ばで、大豆はそのほぼ1ヵ月遅れの5月半ばから。低温と降雨などの影響を受けてトウモロコシの作付が遅れている模様だが、経験則的にはトウモロコシの作付が遅れると大豆の作付面積が増加、逆にトウモロコシの作付が早い年は大豆の作付面積が減少する傾向がある。目先は、大豆の輸出動向とトウモロコシの作付進展を左右する米中西部の天候に注意したい。

国内市場

 シカゴ大豆期近が揉合っているのに対して、東京一般大豆期先は大幅高を演じている。これは日銀の異次元的な金融緩和で為替相場が1ドル=92円台の円高から一転して100円台に迫り、更に今後も円安が進行するとの見方が根強いためだ。1円の円安で輸入コストは600円アップ、5円なら3000円ほどアップする計算。円高に振れればその逆となり、為替相場から目を離せない。

ゴム

在庫の増加が上値を抑えるか

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4/12 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり30~80トン台。週末現在、原料は75.40バーツ、オファーは5月積297.50セント(円換算約306.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比997トン増の15799トン。入庫量1840トンに対し出庫量は529トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、急反発し280円台をトライ。週初、先週発表された日銀金融緩和政策の影響により円安基調となった為替や他商品高、また休場明けの上海ゴム市場の反発から、CBを発動しながら270円台まで急反発。その後もじりじりと値を戻し280円台に突入する場面も見られたが、限定的なものであった。週末は270円台で推移している。
 テクニカル的には280.0円ラインが心理的抵抗線となることも考えられるが、それも100円間近のドル/円相場の動向次第か。あっさりと100円を突破するようならゴムの上昇も避けられない。
 鞘は先週に引き続き中~先限にかけてかなり順鞘が縮小した瞬間もあったが、15000トン超というかなり多い水準にある在庫量を考えると再び拡大する可能性が高いだろう。

為替

100円を前に不気味な静けさ

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4/12 15:30現在

海外情勢

 ロンドン市場は1ドル=100円手前で足踏み状態となり、100円大台を意識した動き。欧州から日本へ流入していた安全通貨としての円買い資金が再び欧州へ還流しているほか、日本の債券、株式を買うなど東京為替市場から資金が外へ流れている。また、ロンドン市場ではドル買いも一服しているため、ユーロの動きを横にらみに様子を見ている状況。ニューヨーク市場でもドル・円相場は2009年4月以来、4年ぶりの円安となったあと、小幅な動きを続けた。18、19日にG20が開催されるが、日本の金融政策に対する評価が注目される。

国内情勢

 日銀が積極的な金融緩和策を継続する意向を明らかにしたことから1ドル=99円台後半の水準を維持しており、100円大台を突破する前の動きと見られる。海外勢が円の利益確定売りを出すと円が下がるが、相場はそのまま円安に走る気配が感じられず、警戒感が窺える。円安の材料が一巡し日銀に次の一手があるかどうか、日銀や政府の動向を探るムード。

総合分析

 ドルが他の通貨に対し、短期間で大幅な円安となったのは異例だ。それでも日銀の量的金融緩和策は初動の段階で成功した形。最大効果を狙った通りの市場の反応であり、引き続き、緩和策を強化する意思を表明し、その持続性を考慮した巧みな市場リードである。新総裁は市場の動きを熟知しているだけに、力を最大限に引き出す考えと推察される。日本の貿易赤字も円安の材料で、実需の売買動向を見ながら政策効果を図っている。これも介入という手段を持たずに円安を誘導する日銀新執行部の手腕といえそうだ。時間をかけながら円安は進む。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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