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週間相場分析2013年04月08日号


日銀の追加金融緩和決定で急反発したが...

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4/5 15:30現在

海外情勢

 ソシエテ・ジェネラルのアナリストが2日に発表したリポートでは、金が『バブル』の状態にあると指摘、米経済成長の改善で当局が緩和措置を緩めるため、今後はいわゆる弱気相場に向かうと予想した。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は3日時点で1206.22トン。昨年12月7~10日時点に過去最多(1353.35トン)を記録して以降、長く減少傾向が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは3月26日時点で15万8473枚、前週比3891枚減。取組高は3月26日、4月3日時点でともに41万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(3月28日⇒4月4日)では、当業者は売り玉3500枚増に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉1万1800枚減に対し買い玉8200枚減。

総合分析

 4日に開かれた黒田日銀の初会合で大胆な追加金融緩和策が決定されたことで円相場が1ドル=93円台から97円台へと急反落。これを受けて、同日の東京金価格は期先が4600円台前半から4700円台へと一日で100円以上も急反発、翌5日には4800円台に切り返した。ただ、注意したいのは、ニューヨーク金価格が2月の急落時につけた安値を下回って、下値探りの状態にあること。日銀の決定を織り込んで東京金がニューヨーク金に追随する可能性も否めず、また、再び円高に振れるリスクにも要注意。

白金

東京白金先限日足は二段下げの線型

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4/5 15:30現在

海外情勢

 ドイツ自動車工業会が発表した3月の同国内新車販売台数は前年同月比17%減の28万1200台。減少は5ヵ月連続。また、米国半導体工業会によると、2月の世界半導体売上高は前年同月比1.4%増の232億5000万ドル(≒2兆1700億円)。地域別ではアジア太平洋が前年同月比6.7%増と好調だったほか、品目別ではスマートフォンなどに使うメモリーが堅調。全体では4ヵ月連続で前年実績を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは3月26日時点で3万9890枚、前週比544枚増。取組高は3月26日時点で6万5000枚台、4月3日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリー別(3月28日⇒4月4日)では、当業者は売り玉3500枚減に対し買い玉900枚減、非当業者は3200枚減に対し買い玉5700枚減。

総合分析

 東京白金先限日足を見ると、2月の高値を起点に二段下げの線型を形成しつつあるように見える。4日の日銀による追加金融緩和策決定を受けた円安の影響で切り返す場面もあったが、チャート的には、少なくとも3月の高値水準となる5000円大台に復帰できないと、二段下げ後の修正高としか判断されず、三段下げの線型に向かう可能性も。加えて、ニューヨーク白金価格の足取りが重い点も気懸り。先週の安値で下値を確認したと判断するのは早計。

ガソリン

円安が追い風となる

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4/5 15:30現在

海外情勢

 北海ブレントは米景気指標の低調を反映して下落、ニューヨーク原油期近も米国内原油在庫が記録的な高水準になったことを嫌気され一段安を演じた。しかし、90ドルを割るような値崩れとならなかった。22年ぶりの高水準な在庫としながら、ガソリンや中間留分在庫が需要増を反映して調整されており、原油在庫増は圧迫材料としての力が強くないと分析するアナリストもいる。当面、ニューヨーク原油がどこまで戻すかが焦点。

内部要因

 東京商品取引所ガソリン先物市場における非当業者の売買バランスは4日現在、約2200枚買い越しと買い玉が増加している。これはニューヨーク原油価格が思ったほど深押しせず、為替が円高から円安へ急激に方向を転換したことで、利食売りが下げに結びつく程度で、同時に下げ過程で新規買いがでているため、下値不安にも限界がある。  

総合分析

 米国の原油在庫の高水準という原油相場の弱材料は、すでに一定程度が市況に織り込まれ、改めて売られる要因となるかどうか見極める必要がある。目先のポイントは国内が為替相場の行方、海外が米景気指標。米週間新規失業保険申請件数の増加が今後、ドルに与える影響に注目したい。また、先に発表された民間雇用統計の内容も低調で、米大手企業の決算が減益となれば原油の弱材料となりかねないが、日経平均株価の堅調は東京ガソリンには国内需要増加と円安を促す支援要因となるため、むしろ、原油安連動で下げたところは買いやすくなる。

大豆

需給改善期待から売られる

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4/5 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は3月1日現在の全米大豆在庫が予想を上回ったことが響いて、3月28日の14.5975ドルから4月4日に13.61ドルまで急落した。3月1日現在の大豆在庫は9億9000万busと事前予想の上限を9億8400万busも上回る想定外のレポートとなり、市場のショックは大きかった。10日に米農務省は2012~13年度の米国大豆需給予想を発表するが、期末在庫は3月の1億2500万busから上方修正される可能性が強い。また、ブラジルの船混みによる遅延問題は峠を超えたとの見方があり、これから6月ごろにかけ、本格的にブラジルから大豆が輸出されるものと思われ、米国の輸出需要を脅かそう。不透明な材料は中国の鳥インフルエンザ問題。被害は日ごとに拡大しており、不安心理が大きくなると食鳥向けの飼料向け消費が減少する懸念も出てこよう。金や原油など国際商品全般が弱い動きを見せているのも気懸かりだ。ただ、シカゴ大豆期近は13.61ドルまで下落、昨年6月1日の熱波相場前の安値13.1750ドルに迫るもので、安値水準にあるのも確かで、そろそろ下値警戒感が出ても良い頃。

国内市場

 シカゴ安と円高で4日に5万0150円まで下げたが、日銀が大胆な金融緩和策を打ち出し、円相場が急反落したのを受けて5万1000円台半ばまで反発した。シカゴ大豆は独自の強材料に乏しく、円安がどこまで相場をフォローするかがポイントになる。また、円相場の値動きが激しく注意が必要だ。

ゴム

円安だけでは上昇しきれない

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4/5 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~80トン台。週末現在、原料は73.80バーツ、オファーは5月積295.00セント(円換算約294.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月20日現在、前旬比529トン増の14802トン。入庫量1031トンに対し出庫量は502トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(前期)は新規のみで、216枚(1080トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、暴落し瞬間的には250円台前半まで。週初、為替や他商品安、また上海ゴム市場の下げにつられてCBを発動しながら270.0円を割り込んだ。その後もテクニカル的な売りを呼び込み下げ止まらず、週を通して最大で25円程も暴落するという大荒れの相場となった。しかし、週末には最安値252.0円から10円程戻し、260円台前半で推移している。
 週末の急反発の主たる原因となったのは日銀による金融緩和政策の発表。これにより為替が大きく円安へと振れ、上海市場が清明節で休場中という本来ならば材料不足の状況にもかかわらず、東京ゴムは大反発した。テクニカルで売られ、ファンダメンタルで買われるという動きの激しい週となったため、本日日本時間深夜に発表される米国雇用統計も注視せざるをえない。
 鞘は先を中心に売り込まれる道中に順鞘が縮小したが、前検申請数や国内在庫の継続的な増加を考慮すれば、再び拡大する可能性も秘めている。

為替

円高から一転円安へ激しい動き

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4/5 15:30現在

海外情勢

 4日の欧米為替市場は日銀の大胆な金融緩和策の発表を受け、円が対ドルで3年8ヵ月ぶりの安値。日銀発表直前まで日本の金融緩和策にスピード感がないとの懸念などで円は主要通貨に対し一段高となっていたが、それが掌を返すように基調が転換した。円は対ドルで97円台、対ユーロは124円台へ。市場は米国の雇用統計が悪化したことより、日本の金融政策の行方が関心事となっている。

国内情勢

 市場の話題は日銀の追加金融緩和策一色に染められた。予想外の金融緩和策で量的緩和と質的緩和を兼ね備えた大型政策として市場は強烈なインパクトを受け、1ドル=92円台の円高から同97円台へと急激な値動きを見せた。大手企業や経済団体などが日銀政策に賛同するコメントを発表し、自民党も強気な記者会見を行った。日経平均株価の急上昇も円安を加速する要因となった。

総合分析

 大方の予想を上回る日銀の満額回答の金融緩和策となり、為替市場への影響も強かった。購入対象となる国債は満期償還3年以内だったのが、7年満期の長期国債も対象となり、今後、株のETFも組み入れるなど、質・量ともに緩和する政策であるため、当分、円安を加速する要因となる。テクニカルで抵抗線である96円71銭(3月12日)を抜けば、一気に100円へ向かうと予測するアナリストがいれば、対策出尽くしで円安効果に限界があると警告する向きもある。ただ、市場全体では素直に円安が続くと判断しているようだ。


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