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週間相場分析2013年04月01日号


ロシアが2月も金準備を積み増し

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3/29 15:30現在

海外情勢

 IMFの統計によると、ロシアの2月末の金準備は前月末比6.998トン増の976.952トンとなった。また、トルコの2月末の金準備が前月末比5.574トン増の375.731トンとなったほか、カザフスタンやベラルーシ、キルギス、ウクライナなども2月に金準備を増やしたことが判明した。なお、すでに韓国中銀は金準備を2月に約20トン積み増したことを公表している。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは3月19日時点で16万2364枚、前週比2万0243枚増。取組高は19日時点で44万枚台、27日時点で41万枚台。東京市場の取組高は14万枚台。カテゴリー別(21日⇒28日)では、当業者は売り玉8800枚増に対し買い玉1200枚増、非当業者は売り玉400枚減に対し買い玉7200枚増。

総合分析

 東京金価格は期先が4900円台を割り込み足取りが重くなってきた。ただ、日足チャートを見ると、2月から3月初めまでの下げ幅に対して3分の2戻し以上を達成、一つの節目を迎えたことで上昇一服となり、調整場面へ移行したとも解釈出来よう。当面、為替のドル高・ユーロ安地合や円相場の修正高で、内外の金価格は引き続き上値の重い展開になる可能性もあるが、相対力指数が中立圏の50ポイント近辺で推移しており、基調の底固さは変わりないといえそうだ。

白金

市場は様子見ムードが強い印象

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3/29 15:30現在

海外情勢

 トヨタ自動車がまとめたタイの2月の新車販売台数は前年同月比42.3%増の12万9910台で、タイ工業連盟がまとめた2月の同国自動車生産台数は前年同月比36%増の22万9204台だった。また、ロシアと南アが白金族金属の輸出を調整するため、OPECのような組織の創設を計画していることが、ロシアのドンスコイ天然資源環境相の発言で判明した。なお、この組織には他の白金族金属の生産国も参加出来る見込み。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは3月19日時点で3万9346枚、前週比4566枚減。取組高は19日時点で6万4000枚台、27日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリー別(21日⇒28日)では、当業者は売り玉1200枚増に対し買い玉500枚減、非当業者は1900枚減に対し買い玉100枚減。

総合分析

 白金独自の新規材料難のなか、ドル高・ユーロ安を受けてニューヨーク白金価格が1600ドル以下で低迷、そこに為替の円高・ドル安も加わって、東京白金価格も期先が4800円を割り込むなど上値の重い展開。人気のバロメーターの1つである取組高を見ると、内外ともにほぼ横ばいの状態で、市場の様子見ムードの強さが窺える。このまま頭重く推移すると、例えば、欧州債務不安の再燃などのちょっとしたキッカケで嫌気売りを浴びる可能性もあり、注意が必要。

原油

円安プレミアムが加算される

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3/29 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近の主な強材料は米国の景気回復期待。3月22日現在の中間留分の在庫が予想外な大幅減となり、個人消費の伸びを裏付けたことも注目された。記録的な高水準の原油在庫の圧迫感は弱く、石油製品の売れ行き好調を歓迎する市場のムードがある。また、北海ブレントは、キプロス不安問題が同国が救済支援策の条件を満たして軽減されるとの楽観論で反発した。

内部要因

 東京商品取引所原油先物市場における非当業者の売買バランスは27日現在で4200枚強の買い越しと買い玉の増加が認められる。買い安心の心理は円安と海外原油価格の底固さが拠り所となっている。今後、強気勢力の出動で一段高を演じる余地がりそうだ。というのも、玉整理が進んだあとの買い玉の増加であり、売り玉手仕舞による急反発も十分考えられるからだ。  

総合分析

 不安要因を織り込んでいる最中だが、ニューヨーク原油期近は米景気回復による需要増加、産油国の減産体制、地政学的リスク、新興国の石油需要増加がサポート要因となり、上昇トレンドを継続するとの見方が多い。米経済の一人勝ちという構図まで出てきたため、ニューヨークWTI原油高が北海ブレント原油との価格差を縮小する動きが見込まれ、これに東京市場が追随したうえ、そこに円安プレミアムが加算される公算が大きい。

コーン

需給改善期待から売られる

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3/29 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3月28日に前日比40セントのストップ安をつけ、7ドル大台を割り込んだ。背景は米農務省が3月1日現在の全米トウモロコシ在庫を53億9900万busと発表し、市場予想平均50億1300万busを3億8600万busも上回ったからだ。米国の現物市場で旧穀の品薄が取り沙汰され、これが期近限月の支援材料となっていたが、在庫が予想外の結果となり下げに拍車をかけた。なお、同時に発表されたトウモロコシの作付意向面積は9728万2000エーカーで、市場予想平均、前年実績の9715万5000エーカーをいずれも上回った。『今回の米農務省報告では、サプライズはない』との見方が多かっただけに、米農務省レポートのインパクトは大きかった。旧穀限月だけでなく、新穀12月限もストップ安に見舞われたが、これは平年作以上なら2013~14年度のトウモロコシ需給がかなり改善するとの読みがあるため。作付意向面積9728万2000エーカーをベースに単収160bus、収穫率90%で生産量を試算すると140億busとなり、在庫積み増しが容易になる。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、シカゴ市場急落と円高の影響を受けて、3月29日に2万6000円台半ばまで下落した。シカゴ市場の地合が悪化したため、2月27日の2万6080円を割り込むと昨年12月21日の2万4930円が視野に入ってくる。

ゴム

タイの単独介入で下げ止まるのか

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3/29 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり80~160トン台。週末現在、原料は78.30バーツ、オファーは4月積302.50セント(円換算約295.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比1250トン増の12553トン。入庫量2212トンに対し出庫量は962トン。
【納会】当限3月限は25日に納会を迎え、受渡枚数406枚。納会値段263.1円(0.8円安)。

展開予想

 東京ゴム市場は、戻りの弱さから280円を維持できず。週初には、為替や上海ゴム市場の動きにつられて280円を挟んで小動きとなっていたが、その後円安へと移行すると業者を中心とした買いによって一時280円半ばへと上昇。しかし、週後半にかけては上海ゴム市場の下落を背景に売られると270円台前半へと下げ、直近安値である3月18日の269.5円へと迫る展開となった。
 タイ政府は今週、3月で終了を予定しているゴムの輸出制限措置の2ヶ月間の延期を発表。インドネシア、マレーシアがこれに同調する動きは今のところなく、これについて3ヶ国は4月10日から会合を開くとしている。罫線上は、下落トレンドが続き戻りは鈍く、上海市場でも高値から5,000元近く一方的に下げているが、こちらも依然として戻りの弱さが窺える。新甫限月9月限発会後は、先限を中心に売られたこともあり順鞘が縮小。しかし、大量の前検申請や国内在庫の増加が続いていることから、再び鞘が拡大に向かう可能性には注意したい。

為替

中長期でドル高・円安トレンドの見方多い

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3/29 15:30現在

海外情勢

 27日のニューヨーク市場はキプロス救済とイタリアの政局混迷でユーロ圏資産の需要が弱くなり、ユーロが対ドルで下落。キプロス救済は銀行再編で民間セクターの損失負担が拡大する恐れが出てきた。ユーロは16通貨に対して下落、ニュージーランドドルとオーストラリアドルは対米ドルで数ヵ月ぶりの高値をつけるなどマネーの逃避行動が主要通貨を混乱させている。

国内情勢

 28日の東京外為市場は3月期末を控えた輸出企業の円買いが出て1ドル=93円台の円高となる局面があった。ユーロに対する不安から安全通貨として円が買われた経緯もある。ただ、10年物国債の利回りが2003年6月以来、9年9ヵ月ぶりの低水準である0.515%まで下がり、これが次なる円安局面を招く引き金になる可能性がある。

総合分析

 東京外為市場の円強含み商状は見られたが90円を試す上昇とならず、小刻みな動きに終始しているのは、スペインやイタリアの国債利回りが安定、危機感が増幅しないからだ。邦銀の為替担当者は、『ギリシャの昨年10~12月のEU以外への輸出が前年同期比30%増。これは大量の失業者発生で労働コストが低下、輸出競争力が強くなった現象』という。製造業の復活と輸出の増加で南欧諸国が助かりそうだという。となれば、ユーロ安による相対的な円高は一時的な現象に終わりそうだ。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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