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週間相場分析2013年03月18日号


中国は金相場安定を考慮しつつ金を購入

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3/15 15:30現在

海外情勢

 中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁は13日、北京での記者会見で、『外貨準備や投資の1つの選択肢として、常に金を念頭に置いている』としたうえで、『中国政府が行き過ぎた金購入を行えば、金価格は急上昇し、中国の消費者に打撃を与えることになるだろう』、『市場が小さ過ぎるため、金に投じることができるのは外貨準備の1~2%程度に過ぎない』、『年間500~600トン以上の金輸入が可能だが、金相場の安定についても考慮する』と語った。英バークレイズは2013年の平均価格見通しを1646ドル(従来予想1778ドル)、2014年を1600ドル(1760ドル)に引き下げた。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは5日時点で13万3798枚、前週比3822枚減。取組高は5日時点で43万枚台、13日時点で45万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)では、当業者は売り玉3400枚減に対し買い玉1100枚減、非当業者は売り玉2000枚減に対し買い玉4300枚減。

総合分析

 再び東京金価格がジリジリと浮上、期先は4900円台半ばまで水準を切り上げた。ニューヨーク金価格が1500ドル台半ばで何度も切り返す底固さを見せていること、円相場が一時96円台に突入し円安地合を強めていることが下支え要因になると考えられ、東京金価格が大きく足取りを崩すことは、現状、考えにくいのではないか。ただし、米経済指標の改善、それに伴う米株価の続伸やドル高・ユーロ安地合は、ニューヨーク金価格の上値抑制要因であり、急激な円安進行などの変化がない限り、東京金価格の上値も限定されるともいえそうだ。

白金

中印ともに2月の新車販売は不振

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3/15 15:30現在

海外情勢

 中国自動車工業協会によると、2月の同国新車販売台数は前年同月比13.6%減の135万4600台。春節(旧正月)による営業日数の減少が影響した。1~2月合計の販売台数は前年同期比14.7%増の338万9100台。一方、インド自動車工業会によると、2月の同国内自動車販売台数は前年同月比25.7%減の15万8513台。4ヵ月連続の減少で、減少率は過去12年で最大。今年度(2012年4月~2013年3月)の2月までの累積販売台数は前年同期比4.6%減。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは5日時点で4万4560枚、前週比2860枚減。取組高は5日時点、13日時点ともに6万4000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリー別(7日⇒14日)では、当業者の売り玉はほぼ変わらずに対し買い玉800枚減、非当業者は1100枚増に対し買い玉1900枚増。

総合分析

 東京白金価格は2月から3月初めにかけての続落から一転浮上し、4900円台半ばまで水準を戻した。この戻り幅は2月からの下げ幅に対して半値弱。『半値戻しは全値戻し』との相場格言もあるが、とりあえずは"半値戻し"という一つの節目が接近しており、当面は上昇一服、調整場面へ移行する可能性がある。ただし、急激に円安・ドル高に振れるといった円相場の急変があると、東京白金の輸入コスト(※円安⇒コスト上昇、円高⇒コスト下落)も急変動するだけに、為替動向は引き続き要警戒。

ガソリン

玉整理で買い余地広がる

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3/15 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は米国内原油在庫が大幅に増加したことや、IEA(国際エネルギー機関)が2013年の世界石油需要予想を下方修正したことなどが圧迫要因となった。一方、2月の米小売売上高が過去5ヵ月間で最も高い伸びを記録したことは米株価にとって強材料であり、米国内の個人消費の増加が期待できる。これらを考えると、ニューヨーク原油期近の基調は底固いように見える。

内部要因

 東京商品取引所のガソリン先物市場における非当業者の売買バランスは買い玉の利食が進み、11日の差し引き1739枚買い越しが14日に同920枚へと減少した。円安による騰勢の強さで買い気が盛り上がったものの、海外原油相場が伸び悩んだことから、強気勢力としても利食優先で様子を見るスタンスへ切り替えた模様。ただ、玉整理の進展で買い余地が出てきたことは無視できない。折から、米景気指標の改善で原油価格が堅調となる可能性が高まっているだけに、突っ込んだところで強気勢力が巻き返しに出てもおかしくない。  

総合分析

 円安のテンポが鈍くなったため買い気を削がれたという経緯から、投資家は、『様子を見る』という慎重な姿勢だ。当面の作業は海外原油価格の下値固め確認⇒円安基調の確認で、これらが済めば押目買い人気が高まり、東京ガソリン期先は一段高を期待できる。

コーン

ここから一段高をつけるかどうかに注目

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3/15 15:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3月7日の7.04ドルを下値に続伸、14日に7.49ドルまで上昇した。キッカケは8日の米農務省報告で、2012~13年度の米国トウモロコシ期末在庫が6億3200万busと事前予想平均の6億4300万busを下回ったことだ。期末在庫は2月予想から据え置かれたが、輸出向け需要が下方修正された一方で、飼料向け需要が上方修正されたことが好感された。また、トウモロコシの競合作物である小麦が3月7日の6.7325ドルから反発、7ドル台を回復したこと、低調が続いていた米国のトウモロコシ輸出が回復の兆しを見せていることにも支援された。問題は、7ドル台半ばまで上昇したシカゴトウモロコシ期近が、ここから一段高をつけることが出来るか。米国内の現物市場の堅調に支えられているが、価格が上昇したことで、復調を見せている飼料向け需要が抑えられる恐れもあり、ここからの上昇余地は限られよう。また、注目したいのは3月28日の作付意向面積の発表を控えた動き、民間調査会社等の予想に注意したい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は、2月27日の2万6080円から2万7000円台半ばまで上昇した。シカゴ高と円安によるものだが、シカゴトウモロコシ期近が7ドル台半ばまで買われてそろそろ利食売りが出やすいタイミングにあること。円安機運は以前ほど盛り上がっていないため、調整安があってもおかしくない場面だ。

ゴム

戻り売り圧力を跳ね返せるか

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3/15 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~110トン台。週末現在、原料は77.10バーツ、オファーは4月積301.50セント(円換算約299.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月28日現在、前旬比421トン増の11363トン。入庫量1080トンに対し出庫量は659トン。

展開予想

 東京ゴム市場は、反落から一時270円台前半へ。週初には、円安・他商品高や前週末の上昇の勢いを受け一時300円を回復したが、戻り売り圧力の強さもあり上海ゴム市場の急落をきっかけに一転反落。CBを連発させて大きく下落し、直近安値である281.0円を割れると一気に270円台前半へまで売り込まれた。しかし、週後半にかけては割安感から業者を中心に買いが入り、280円付近へと戻す展開となった。
 減産期入りが垣間見える現物市場が比較的堅調な値動きを見せている一方で、円安の進行にもかかわらず急落したことで、今度は定期市場が下ザヤ状態となっている。もっとも、この下げで原料価格は80バーツを割れ、タイ政府が市場介入を示唆し始めた水準へまで下落してきていることから、今後の動向には十分注意しておきたい。罫線上は、短期的な下落トレンドが続き、戻りでは売り圧力が強まろう。鞘は先限を中心に下げたことで幾分縮小したが、国内在庫が増加の一途を辿っているため、再び鞘が拡大する可能性がある。

為替

円安進行が抑制される場面も

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3/15 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク市場でドル・円相場が96円台のドル高・円安となった。19日と20日の2日間、米FOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれ、量的金融緩和策の継続期間が検討されるとの見方もあり、その動き次第でドルが売られる可能性もあるので要注意。イタリア国債の入札が好調と伝えられてユーロ高・ドル安となり、日銀人事を巡り円高となる場面も見られた。それでも、市場ではドル高・円安、ドル高・ユーロ安の流れに変わりないとの見方が一般的。

国内情勢

 米景気指標の好転を反映して14日の東京市場はドル高・円安が進んだ。円は対ユーロで上昇したものの、その動きは限定的だった。まだ欧州の債務問題を巡る動きが不透明なことから方向が定まらない。しかし、円は対ドルで下落傾向を強めている。日銀新首脳部が『スタートダッシュで金融緩和策を中心に対策を進める』としていることから、短期間に円安が助長されるとの見方が増えている。

総合分析

 日本の経常収支は3ヵ月連続して赤字となり、日銀の政策が自民党のアベノミクスに同調するとされているため、円安のトレンドが続くと判断する向きが多く、1ドル=100円へ向かっていると見てよい。ただ、米景気指標が改善されているとはいえ、失業率は7%台後半にとどまり、ドルが反落する素地があるだけに、一時的に円高・ドル安に振れるケースも想定する必要がある。ただ、95円割れは警戒水域と見るべきで、基本的に円安・ドル高の基調を前提とする対応で良いだろう。


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