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週間相場分析2013年03月11日号


韓国中銀も金準備を積み増し

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3/8 15:30現在

海外情勢

 韓国銀行(中央銀行)が3月6日に発表した資料によると、同行は今年2月に金準備を24%増やして、104.4トンとなった。これを金額に換算すると約10億3000万ドル(約960億円)増の47億9000万ドルに相当する。外貨準備に占める金準備の割合は1.5%。なお、WGCによれば、各国中央銀行による金購入量は昨年、過去約50年で最大の増加を示しており、今年も金購入が進むと見られている。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは2月26日時点で13万7620枚、前週比5538枚増。取組高は2月26日時点で43万枚台、3月6日時点で43万枚台。東京市場の取組高は14枚台。カテゴリー別(2月28日⇒3月7日)では、当業者は売り玉1400枚減に対し買い玉1500枚増、非当業者は売り玉2800枚減に対し買い玉5700枚減。

総合分析

 『初戻りは売るべし』の格言通りに一時売られたニューヨーク金価格だが、円安に押し上げられて、2月の安値は下回らずに反発。東京金価格も先限が4700円近辺で下げ渋る動きを見せて、日足チャートは下値切り上げ型の線型を維持した。内外ともに2月の急落劇から早くも落ち着きを取り戻してきた印象で、このまま底固く推移出来れば、その足取りが再評価される公算大といえようか。ニューヨーク金価格は1500ドル台半ば、東京金価格は4700円近辺で確り下値を固めるかどうかを注視したい。

白金

半導体販売も米新車販売も好調

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3/8 15:30現在

海外情勢

 SIA(半導体産業協会)によると、今年1月の世界半導体売上高(3ヵ月平均値)は前年同月比3.8%増の240億5000万ドル。地域別では南北アメリカ地域の半導体売上高が2001年以降の同月比で最高を記録し、前年同月比10.5%増。アジア太平洋地域は同7.8%増だった。また、民間調査会社オートデータ社が発表した今年2月の米国新車販売台数は119万2249台、前年同月比3.7%増で、21ヵ月連続で前年実績を上回った。また、OICA(国際自動車工業会)は2012年の世界自動車生産台数を前年比5.3%増の8414万1209台と2年連続で過去最高記録を更新した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは2月26日時点で4万7420枚、前週比8057枚減。取組高は2月26日時点で6万6000枚台、3月6日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリー別(2月28日⇒3月7日)では、当業者は売り玉400枚減に対し買い玉1900枚減、非当業者は2300枚減に対し買い玉800枚減。

総合分析

 米景気回復期待は白金にとっても需要増加期待要因として作用。その結果、東京白金価格は先限で4700円台割れを回避して、日足チャートが昨年以降続く下値切り上げ型の線型を維持した。ニューヨーク白金価格も昨年12月の安値を下回らずに推移し、やはり、日足チャートは下値切り上げ型のままで、内外ともに足取りは確りしているといえよう。そうした中、内外の政情や経済動向次第で円相場が急変する可能性もあるだけに、引き続き為替動向には要注意。

原油

下値を固め上昇へ向かう

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3/8 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は米国の景気回復期待がサポート要因。米国内原油在庫の大幅増加も値を崩す材料とならなかった。FRBが量的金融緩和策を継続する決意を示し、雇用統計の改善を筆頭に、各種米経済指標が景気回復を裏付けており、先行き個人消費増加による米国内石油需給がタイト化する期待が高まっている。中国経済の失速懸念が大幅に後退したことは原油価格にとってプラス要因。北海油田の油漏れによるパイプライン稼動停止も短期的な買い材料。

内部要因

 東京原油市場における非当業者の売買バランスは3月1日の差し引き3349枚から7日の4584枚へ買い越しが増えている。これは原油先高人気が高まっているためと推測される。国内は米景気回復期待でニューヨーク原油が底固い動きを続けるとの見通し、米景気回復によるドル高・円安が追い風になるという上昇の構図を描く向きが少なくない。  

総合分析

 東京原油期先は昨年12月11日の5万2370円から今年2月13日の6万6460円まで1万4090円上昇したあと、その上げ幅に対する半値押しの5万9410円まで下がらず、3月4日の5万9810円から反転した。ケイ線の形は上昇トレンドを継続しており、これから円安の進行が見込まれるだけに、東京原油価格の騰勢が強まると見るべきだろう。

大豆

中国など消費国の輸入動向に注目

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3/8 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は15ドル台を挟んだ堅調な展開が続いている。その背景は、中国が米国から大豆買い付けを継続していることと、ブラジルで大豆船積みが遅れて、米国産の輸出が好調なことだ。ブラジルで大豆の収穫が始まり、現物が輸出市場に出回る時期に入った。しかし、港から数百キロ離れた港に現物を運ぶ手段をトラック輸送に頼り、港湾設備は建造されてから30年近くも経つ古いもので、港に続く道路は数十キロの渋滞という具合。大豆だけでなく、トウモロコシ、サトウキビ、コーヒーなども荷積みされるため、港は荷積み待ちの船で溢れている。最新情報では、船に荷を積むまで50~60日も待たなければならない状況にあり、おまけに滞船料もかかるため、消費国は輸入先をブラジルから米国にシフトしている。中国は備蓄在庫を取り崩すという噂が出るほど、国内の大豆不足は深刻な状況にあり、ブラジル産より価格の高い米国産を買い付けたことになる。現地時間8日に発表された米農務省の需給予想の内容を吟味する必要はあるが、目下は中国を中心とした消費国の輸入動向に注目したい。

国内市場

 東京一般大豆期先は為替市場が落ち着きを取り戻すなか、シカゴ市場の堅調を映す展開が続いた。しかし、週末にかけて、為替相場は海外市場で1ドル=95円を突破、再び円安機運が市場に広がり始めたため、シカゴ大豆が下落しても東京市場は確りした展開を見せそうだ。

ゴム

300円の大台にチャレンジか

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3/8 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~130トン台。週末現在、原料は80.40バーツ、オファーは4月積307.50セント(円換算約301.90円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月20日現在、前旬比830トン増の10942トン。入庫量1744トンに対し出庫量は914トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(前期)は新規のみで、404枚(2020トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、ジリジリと反発し290円台半ばへ。週初には、前週末の下げの勢いを受け一時281.0円へと下落するも、ファンドの手仕舞い売り一巡後は自立反発の様相から戻り始め、円安・株高・他商品高の流れもあり徐々に反発の力を強めていくと、週後半にかけては290円台半ばへと戻す展開となった。
 2月の高値337.8円から60円近く下げてきた後の反発となっているが、戻り売り圧力の強さも垣間見え、戻り高値である302.1円付近が今後の上値目標となろう。タイ政府に今のところ目立った動きはなく、現状では3月末で市場介入を打ち切ることとなっているが、今後もその動向には注意したい。一方、タイ南部では徐々にタッピングが落ち込んでいる様子もあり、減産期入りの兆候も窺えるようだ。鞘の動きに特に変化はないが、続々と入庫が進み在庫が増加していく中で、再び鞘が拡大する可能性もあるだろう。

為替

09年8月以来の円安を記録

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3/8 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク市場でドル円相場が95円を超え、09年8月以来の安値をつけた。これに先立ち、ドル指数が6ヵ月ぶりの高水準となったのは米景気指標好転が理由。バーナンキFRB議長が無制限の債券購入策継続を擁護したことは米景気を浮揚させるという解釈でドル高要因。米国の2月の雇用統計は民間調査会社によると前月比19万8000人増と改善が示された。米地区連銀景況報告も緩やかな景気回復との判断でドル高を助長する要因と判定されている。

国内情勢

 日銀の金融政策決定会合は現状の金融緩和策維持を明らかにしたが、無制限の資産購入提案が拒否されるなど、新しく円安を誘導する策がないとの見解から円が買われる場面はあったが、一時的だった。白川総裁議長による最後の会議ということも影響が軽微だった理由とされた。新任の黒田新総裁の路線については金融緩和策を強化するとの見方が多く、円安の材料となった。

総合分析

 為替アナリストが再び1ドル=100円を唱え始めた。円高要因が一掃された結果だ。経済アナリストは円安の要因を、①米景気回復、②欧米日の金融緩和策、③日本の貿易赤字、④日本企業の海外進出と投資拡大、⑤欧米が円安を容認...など指摘している。海外為替市場の動きを受け、急速に円安加速の市場心理が台頭してきた。もう一段の円安を覚悟する必要がありそうだ。95円を突破しただけに、次の目標は2009年8月10日の97円72銭、同年6月8日の98円86銭、同年4月6日の101円24銭となる。


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