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週間相場分析2013年02月25日号


市場が落ち着きを取り戻すのを待つ

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2/22 15:30現在

海外情勢

 WGCが発表した2012年の世界金需給推計は総供給量4453トン(前年比1%減)、総需要量4405トン(同4%減)で、差し引き48トンの供給過剰(前年は67トンの供給不足)。分野別の需要量は宝飾品需要が1908.1トン(同3%減)、産業及び歯科需要が428.2トン(同5%減)、投資需要が1534.6トン(同10%減)、公的機関の金購入が534.6トン(同17%増)だった。

内部要因

 ニューヨーク金市場におけるファンド筋の買い越しは12日時点で16万0653枚、前週比1万3954枚減。取組高は12日時点で43万枚台、20日時点で44万枚台。東京市場の取組高は13万枚台。カテゴリー別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉4100枚増に対し買い玉800枚増、非当業者は売り玉800枚増に対し買い玉4100枚増。

総合分析

 米金融緩和の早期終了懸念やドル高・ユーロ安、著名投資家ジョージ・ソロス氏やルイス・ムーア・ベーコン氏が昨年第4四半期に金ETFの保有残高を削減したことなどの弱材料が相次ぎ、ニューヨーク金価格が急落。これに円安一服が加わって東京金価格も急落を強いられた。昨年12月下旬から約2ヵ月間での上昇幅のほぼ3分の2を半月足らずで消した格好で、市場の動揺は小さくない。玉整理一巡まで当面は不安定な展開。市場が落ち着きを取り戻すのを待つ場面に。

白金

当面は不安定に推移する可能性も

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2/22 15:30現在

海外情勢

 欧州自動車工業会によると、今年1月の欧州全域(EU+EFTA全30ヵ国)の新車販売台数は91万8280台で前年同月比8.5%減。これで、16ヵ月連続で前年実績を下回った。一方、インドネシア自動車工業会が発表した今年1月の同国内新車販売台数は前月比8%増の9万6656台で、前年同月比26.5%増。これは前月(昨年12月)の同11.4%増に比べて2倍超となる高水準だ。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは12日時点で5万7036枚、前週比988枚増。取組高は12日時点で7万3000枚台、20日時点6万9000枚台。東京市場の取組高は7万1000枚台。カテゴリー別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉4200枚減に対し買い玉800枚増、非当業者は300枚減に対し買い玉5400枚減。

総合分析

 ニューヨーク金価格や銀価格が年初来の最安値を更新する急落を強いられたなか、ニューヨーク白金価格も大幅安の場面があったとはいえ、何とか1600ドル台を維持。東京市場でも金や銀に比べて白金の下げ幅は限定的だった。これは、欧米景気改善期待を受けた白金需要増加期待、南アやジンバブエの白金供給不安が引き続きサポートしているためと推察される。とはいえ、材料的には新鮮味がやや薄れて、調整ムードが強いことも確かで、当面は不安定に推移する可能性も。

ガソリン

海外原油価格に連動し上下波乱の展開

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2/22 15:30現在

海外情勢

 東京ガソリンの指標となるニューヨーク原油期近が、20日に急落したが、①大手ヘッジファンドの大口売り、②ドル上昇と米株安、③サウジアラビアの増産観測、④イラン核開発を巡る協議で西側がイランに新たな提案を行うとの予測...などの理由も挙げられた。②のうち、米株安の原因としてFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録に『量的金融緩和策の早期打ち切りの可能性』を示唆する内容があり、心理的な圧迫となったことが原油安のキッカケと推測される。

内部要因

 21日現在の東京ガソリン市場における非当業者の買い越しはわずか83枚で、ほぼ売買が均衡した状態。短期間に急騰を演じた相場がいきなり失速状態に陥って、方向感が定まらないことが、その理由と判断出来る。しかも、円安が進行すると予測していた向きにとって、円・ドル相場が足踏み状態となっては買い進みにくいことも確かだ。  

総合分析

 東京ガソリン期先は鋭角的な角度で急上昇を続けてきた。買い方主導のテンポの速い上昇劇となったが、米景気対策に対する不安心理の台頭や円安一服で、ニューヨーク原油、国内ガソリン市場ともに手仕舞売り先行で急反落を演じた。当面、因果玉の整理に手間取りそうで、上下波乱の展開を強いられよう。もっとも、相場が転換したわけではなく、更に突っ込んだところは買い拾っておきたいが...

大豆

南米豊作でも流通面に不安あり

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2/22 15:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は2月13日のブッシェル当たり14.0450ドルから21日に14.945ドルまで上昇、4日の14.98ドルに肉薄した。13日の下落は中国の米国大豆の成約キャンセルが原因だったが、今回の急反騰は同国のキャンセル後の買い付けが主因で、輸出市場の主役が中国であることを再確認した格好だ。中国がキャンセルした大豆を再び米国から買った背景は、ブラジルからスムーズに大豆が船積みされないため。それが浮き彫りになったのは、同国の主要積出基地であるサントス港で、港湾労働者が港湾設備の近代化に反対して非組合員の荷役作業の妨害をし、22日に6時間のストを予定していることだ。それでなくとも、既に船混み(滞船)は始まっており、最近の船積み待ちの状況はサントス港で45~50日、パラグアナ港で40日ほどといわれ、しかも、その間、滞船量が発生する。豊作になればなるほど船積み遅れが長期化。米国産に比べ割安なブラジル産を欲しい時に入手出来ない不都合が起こっている。中国が米国産を買ってきたのは、早急に国内の供給不足を賄うことが目的で、シカゴ大豆の価格上昇を支援している。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆急反発を受けて、2月15日の5万1480円から追随高を演じた。ただ、為替相場が落ち着きを見せ、市場が想定したような円安にならなかったことから上げ幅は限定的。当面、大豆は従来の為替主導相場からシカゴ主導相場になるか。

ゴム

タイ政府の価格調整策は3月で終了するか?

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2/22 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり90~190トン台。週末現在、原料は80.80バーツ、オファーは3月積312.50セント(円換算約300.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比328トン増の7262トン。入庫量1052トンに対し出庫量は724トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(前検)は新規のみで、556枚(2780トン)。前期分340枚(1700トン)と合わせ計896枚(4,40トン)。

展開予想

 東京ゴム市場は、急落から300円割れへ。週初には、前週末の下げから反発し320円台を維持したが、タイ政府による3月末での市場介入措置の停止や、円高・他商品安をきっかけに320円を割り込むと、買い方ファンドを中心としたテクニカル売りを誘発し、連日CBを発動させて急落。上海ゴム市場の下げにもつられ、一気に300円をも下回り290円台前半へと下げる展開となった。
 タイ政府は、農民の満足するレベルにまで価格が上昇したことから、市場介入期間を更新せず当初の予定通り3月末時点で打ち切ると発表。もっとも、この発表の後に現物価格は10バーツ近く下落しており、その発言の影響の大きさを知ることとなったか。罫線上は、1月中に形成した301円~321円のレンジをも下回り調整色を強めたが、中長期的には依然として上昇トレンドを堅持しており、短期的にも300円を上回る一時的な反発があってもおかしくない。鞘は、先限を中心に売り込まれたため当先でも15円近い順鞘へと大きく縮小したが、続々と入庫が進み在庫が増加していく中で、このまま修正が一方的に進むとは考えにくい。


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